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「貴女は、神の声に背いた――この場で婚約は破棄といたします」
王太子の言葉と共に、私は“悪役令嬢”の烙印を押され、王都を追われた。
偽りの“聖女”が祭り上げられ、真実を語った私は沈黙を強いられたまま、雪の辺境へと落とされる。
けれど私は、そこで“語る”ことの意味を知った。
赦しを求めるのではなく、ただ“自分の声で”生きていくこと。
神の名ではなく、自らの言葉で問いを差し出すこと。
――それは、祈りを超えた、新しい“灯”だった。
これは、悪役と蔑まれた令嬢が、
沈黙の果てに選んだ“語り部”としての人生を通して、
世界に問いを投げかけ続ける、再生と希望の物語。
聖女が沈黙し、王太子が悔いたとき――
彼女の“灯”は、誰かの心に確かに届いていた。
文字数 21,039
最終更新日 2025.05.15
登録日 2025.05.14
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