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陰と陽に分けられた、ただそれだけの理由で——。
古都の陰陽師名家「御影家」に生まれながらも、“影”として存在を隠され続けた少年・蒼真。
唯一の話し相手は、いつからか傍にいた白狐の式神・白玖だけ。
ある嵐の夜、不思議な笛の音に誘われて、蒼真は屋敷の井戸へと導かれる。
目を覚ましたその先は、魔法が息づく中世風の異世界だった——。
陰陽術で小さな困りごとを解決しながら、誰にも望まれなかった少年が、
少しずつ誰かの「必要な存在」になっていく。
文字数 11,955
最終更新日 2025.04.23
登録日 2025.04.19
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