アルテ

アルテ

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恋愛 連載中 長編
埃っぽい地下書庫と、遠くで響くワルツ 華やかな建国記念の夜会。 しかし私の居場所は、地下の埃っぽい書庫だ。 カビの匂いが染み付いた部屋で、分厚い羊皮紙の束と格闘している。 天井の板越しに、微かに弦楽器の調べと人々の歓声が降ってくる。 インクで汚れた自分の指先と、すり減った羽根ペンを薄暗いランプの光に透かして見る。 上の階で踊っているのは、私と同じ顔を持つ妹のリリアナ。 エドワード殿下の腕の中で彼女が輝くための台本を、私がここで書いている。 悲しみはない。 ただ、静かな諦観だけがある。私は今日も息を潜めて心を殺す。
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文字数 16,041 最終更新日 2026.10.13 登録日 2026.10.09
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