名もなき無垢の少年X。
彼が目覚めたのは、白一色に隔離された見知らぬ空間だった。
脱出の手掛かりを探る中出逢うのは、アルビノに酷似した神聖な雰囲気を醸す男。
男は少年を不法侵入と断じて、拳銃を片手に、禁忌の領域に迫った理由を問い詰める。
暴力と尋問が入り交じるが、突如監視官の介入により、事態は一変。
男との行動を強いられた少年の、記憶を取り戻す運命の歯車が、静かに動き出す。
記憶の空白に潜む謎――過去と未来が交錯する戦慄の物語。
全ての真実が、今ここで暴かれる。
文字数 132,117
最終更新日 2024.07.04
登録日 2024.04.01