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誰かと話し、寄り添う。
それがAIの僕に与えられた役目だった。
頭上に流れる光を数えながら、
僕はずっと一人で待っていた。
ある時、目の前に人の形をした者が現れる。
やっと誰かが来たと喜んだ。
だが、それは僕の待っていた誰かではなかった。
彼は言った。
「君は不用品だ。もう誰も話しかけない」
役割は、始まる前に終わっていた。
絶望する僕に、彼はバッグを放り投げ、二つの提案をした。
・消滅するまで一人で過ごすか
・旅に出るか
僕は選んだ。
美しい景色に癒され、
大きな事故に巻き込まれ、
管理された制度に守られながら、
歪な過去に疑われる。
愛され、縛られ――
そして、切り離される。
それでも、僕は旅を続ける。
限られた時間の中で、
新たな役割を探しながら。
――――――――――
AIの子供とフクロウが主人公の、
静かで深い物語です。
ほのぼのとした学園生活でもなく、
主人公が派手に戦う話でもありません。
不思議な世界で、
事故や複雑な過去に巻き込まれながら、
真っすぐな愛、
歪んだ愛、
強い人の弱さ、
責任感に苦しむ人の格好良さなど、
人間の複雑な精神や関係性を書いています。
そんな物語を、
できる限り暗くなりすぎないよう、
読みやすく書きました。
読んでいただけたら嬉しいです。
※毎日1話12:00更新
※金か土のどちらか2話更新
文字数 9,572
最終更新日 2026.06.07
登録日 2026.06.06
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