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かつて、王国最強の騎士と呼ばれた男――ウェスティン・レゾナール。
大戦の最中、最愛の妻シーンを守るために力を使い果たした彼は、すべての魔力を失った。
英雄として称えられた日々は終わり、王都を離れたウエスが辿り着いたのは、国境に近い辺境の地。
そこで彼に与えられたのは、問題児ばかりが集められた第九辺境騎士隊の隊長という役目だった。
「俺はもう、昔のようには戦えない」
剣も魔法も、かつてのようには振るえない。
それでもウエスには、守りたい家族がいる。 そして、いつの間にか背中を預けるようになった仲間たちがいる。
反発ばかりの若き騎士ガレン。 自分の可能性を探す見習い騎士ユアン。 仲間を支えるリアナとミレイユ。 そして、ウエスを誰よりも理解し支える妻、光の癒し手シーン。
彼らと共に過ごす中で、ウエスは「強さ」とは何なのかを少しずつ見つめ直していく。
しかし、穏やかな日々は長く続かなかった。
辺境で相次ぐ魔物の異常行動。 迷宮の奥で蠢く謎の存在。 そして、かつてウエスと因縁を持つ男――カイル。
やがて辺境で起きている異変は、王都をも巻き込む巨大な脅威へと繋がっていく。
力を失った英雄は、それでも立ち止まらない。
愛する家族と仲間たちに支えられながら、ウエスはもう一度、自分の「強さ」と向き合っていく。
これは、最強だった男が力を失ったからこそ見つけた、本当の強さと絆の物語。
文字数 7,260
最終更新日 2026.08.14
登録日 2026.08.13
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