7
件
気がついたら六歳児になっていた。中身は三十四歳、コンサル業で過労死した桐生太一。
剣術ゼロ、魔力ゼロ。転生特典としてはハズレ枠だが、代わりに手に入れたのは「万物鑑定」というスキルだった。人でも土地でも見れば値段や中身がだいたい分かる、地味だが妙に実用的な力。
試しに実家を鑑定してみたら、思わず真顔になった。
借金は年利18%。畑は連作障害で毎年目減り。着ている服も布も全部よそからの輸入。このままいけば3年でこの家は終わる。
前世で潰れかけの会社を何十社と立て直してきた身からすると、これは「詰んでいる」というより「打ち手がはっきりしている」状態に近い。
剣も魔法も使わない。数字と交渉で、詰んだ辺境をひっくり返す話。
文字数 48,359
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.08
歴史好きだった俺は、戦国時代へ転生した。
目を覚ました場所は尾張。時は織田信長が天下統一へ動き始める少し前だった。
俺は知っている。
桶狭間の戦いも、美濃攻略も、長篠の戦いも。
そして――本能寺の変も。
「信長は魔王」と語られることが多い。
だが、史実を知る俺は違う姿も知っている。
身分にとらわれず人を登用し、民の暮らしを豊かにしようとした革新者。
だからこそ、あの人だけは死なせたくない。
ただの足軽から武功を重ね、信頼を勝ち取り、織田家中で出世する。
すべては、運命の日――本能寺で織田信長を救うために。
史実を尊重しながら描く、本格戦国IF歴史小説。
文字数 16,721
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.08.05
魔王軍に支配され、人類は滅亡寸前。
誰もが勇者の誕生を願っていた。
しかし異世界へ転移してきたのは――
元税務調査官。
授かった能力は
【完全査定】
【世界帳簿閲覧】
【徴収】
相手が隠している金、魔力、経験値、スキル。
すべてを「本来世界へ返すべき未納分」として徴収できる最強の監査スキルだった。
「魔王、Lv9999……。」
「未納ですね。」
その瞬間、魔王の経験値は世界へ返還され、Lv1へ。
主人公は異世界初の世界監査局を設立し、人間も魔族も公平に暮らせる世界を目指して、不正そのものと戦い始める。
これは剣ではなく帳簿で世界を救う、一人の監査官の物語。
文字数 72,762
最終更新日 2026.08.08
登録日 2026.07.08
魔王が討たれて三百年。
平和になった世界には、誰にも気づかれない”想い”だけが残っていた。
前世で遺品整理士だった少女は、異世界でただ一人、死者が残した最後の願いを見る力を授かる。
願いを残して世界に留まる存在――留想(りゅうそう)。
彼女はその願いを叶え、静かに告げる。
「──想還(そうかん)。」
その瞬間、その場にいる人々は一瞬だけ故人の姿を見る。
英雄が眠る墓。
誰も入れない屋敷。
夜になると歌が響く教会。
古代竜の骨。
勇者が歩いた道の先には、名もなき人々が遺した願いが眠っていた。
これは、世界を救った勇者の物語ではない。
勇者が救えなかった想いを、一人の少女が未来へ還していく物語。
文字数 48,944
最終更新日 2026.08.05
登録日 2026.07.09
「私は死神だ。君は七日後に死ぬ。」
仕事帰りの夜、突然そう告げられた青年・湊。
目の前にいる黒衣の青年は、自らを死神と名乗り、迎えの日まで七日間、二十四時間ずっとそばにいるという。
しかも、その姿が見えるのは湊だけ。
最初は信じなかった。
怒り、逃げ出し、助かる方法を探し、絶望する。
やがて湊は、自分の死を少しずつ受け入れ、「やりたいことリスト」を書き始める。
母の墓参り。
親友との約束。
夜の海を見ること。
そして最後に書いた願いは――
「好きな人と一緒に最後の時間を過ごす。」
命には終わりがある。
だからこそ、人は誰かを愛する。
これは、死を目前にした青年と、恋を知らない死神が紡ぐ、七日間だけの切ないラブストーリー。
文字数 11,357
最終更新日 2026.07.14
登録日 2026.07.14
7
件