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気がついたら六歳児になっていた。中身は三十四歳、コンサル業で過労死した桐生太一。
剣術ゼロ、魔力ゼロ。転生特典としてはハズレ枠だが、代わりに手に入れたのは「万物鑑定」というスキルだった。人でも土地でも見れば値段や中身がだいたい分かる、地味だが妙に実用的な力。
試しに実家を鑑定してみたら、思わず真顔になった。
借金は年利18%。畑は連作障害で毎年目減り。着ている服も布も全部よそからの輸入。このままいけば3年でこの家は終わる。
前世で潰れかけの会社を何十社と立て直してきた身からすると、これは「詰んでいる」というより「打ち手がはっきりしている」状態に近い。
剣も魔法も使わない。数字と交渉で、詰んだ辺境をひっくり返す話。
文字数 5,573
最終更新日 2026.07.08
登録日 2026.07.08
魔王軍に支配され、人類は滅亡寸前。
誰もが勇者の誕生を願っていた。
しかし異世界へ転移してきたのは――
元税務調査官。
授かった能力は
【完全査定】
【世界帳簿閲覧】
【徴収】
相手が隠している金、魔力、経験値、スキル。
すべてを「本来世界へ返すべき未納分」として徴収できる最強の監査スキルだった。
「魔王、Lv9999……。」
「未納ですね。」
その瞬間、魔王の経験値は世界へ返還され、Lv1へ。
主人公は異世界初の世界監査局を設立し、人間も魔族も公平に暮らせる世界を目指して、不正そのものと戦い始める。
これは剣ではなく帳簿で世界を救う、一人の監査官の物語。
文字数 11,905
最終更新日 2026.07.08
登録日 2026.07.08
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