辺境 小説一覧
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1
追放された薬師が辺境で拾った子犬、フェンリルでした ~もふもふと田舎で薬屋を開いたら、王都から客が押し寄せてきます~
苦いけど、効きます。うちの子犬は、怒ると大きいです。
王都の薬師工房で働くフィオ・ラングレーのスキルは【見極め】。薬草や薬の効き目が、数字で見える。
けれど新しい工房長は言った。
「お前の薬は苦くて地味で売れない。甘くて綺麗な薬の時代なんだ」
そうしてフィオは工房を追い出され、亡くなった祖母が遺した辺境の村の小さな家へ向かう。
雨の森で拾ったのは、傷だらけの白い子犬。
薬を飲ませたとたん、頭の中に文字が浮かんだ。
「種族:フェンリル(幼体)」
伝説の魔獣は、薬草の生える場所を知っていた。
森の奥から最高の薬草をくわえてくる子犬と一緒に、フィオは村で薬屋を開く。
看板には「苦いけど、効きます」。
効き目100の薬の噂は、やがて王都まで届いて――。
※本作は生成AIを利用して本文を作成しています。
2
妹の方が優秀だと辺境へ嫁がされましたが、人を育てていたのは私でした―そして妹も家を出るそうです―
「あなたなら、大丈夫」
華やかで語学に秀でた妹と、地味で堅実な姉。
伯爵家の長女セシリアに決まったのは、遠い辺境伯家への縁談だった。
妹は手元に置いて守りたい。
姉なら、知らない土地でもやっていける。
けれど両親は、セシリアが何を望んでいるのか、尋ねなかった。
帳簿の見方を教え、失敗した使用人と原因を確かめ、少しずつ仕事を任せる。
セシリアが続けてきたことは、両親の目には目立たない手伝いにしか映っていなかった。
自分の意思で縁談を受け入れた彼女は、辺境で新しい暮らしを始める。
すぐに役に立とうとする花嫁に、若き辺境伯が望んだのは、まず一緒に夕食を食べることだった。
仕事をしない日にも、彼女の席はそこにある。
そして彼女が人を育てるほど、領地には仕事を任せられる人が増えていく。
一方、実家では優秀な妹へ仕事が集まり始めていた。
姉が去っても家は回る。けれど、新しくできるようになる人が増えない。
ようやく長女の力を認めた父は、実家へ戻ってほしいと頼む。
「帰って、その仕事を引き受けることはできません」
セシリアは、今の暮らしを選んだ。
姉を心から慕う妹もまた、外交官になるという自分の夢へ歩き始める。
姉なら我慢できる。
妹なら、そばにいてくれる。
そう思っていた両親が娘たちを正しく見た時、二人はもう、親の評価を待ってはいなかった。
3
手入れ係をクビになった俺、辺境の砦で剣を研いでいたら元パーティの剣だけが折れた
「研ぎ代が、もったいない。明日から、お前は要らない」
八年、Bランクパーティ「赤剣」の剣を研いできた。戦えない手入れ係の俺を、リーダーは焚き火の前でクビにした。
「割れた砥石で研いだ剣なんか、信用できるかよ」
残ったのは、父の割れた砥石と八年分の手入れ帳だけ。
ただ、俺には聞こえる。鞘から抜く音で、刃のどこが柔らかいか。
商会の新品は、根元から三分の一が柔らかい。
辺境の砦で、日当銅貨八十七の研ぎ屋になった。
砦の剣は、一本も折れない。
折れるのは、元パーティの剣だけだ。
チートなし、耳と指と帳面だけで成り上がる追放ざまぁ職人もの。元パーティ側の視点つき。全105話完結済み。
※本作は生成AIを利用して本文を作成しています。
4
『兄が王になればいいので、俺は辺境で自由に暮らします』 ~最強の第2王子は、静かに生きたい~
王位にも権力にも興味がない。
アルディア王国第2王子ルーク・アルディアは、優秀な兄クラウスが王になればそれで十分だと考えていた。
だからこそ、自ら王都を離れ、辺境で自由に暮らすことを選ぶ。
静かな毎日。
のんびりした暮らし。
そんな理想の日常を手に入れた――はずだった。
困っている人を助ければ感謝され、
領地を整えれば人が集まり、
気が付けば辺境はどんどん発展していく。
さらに辺境領主の娘エリシアとの出会いによって、ルークの毎日は少しずつ賑やかになっていく。
これは、王位を望まない最強の第2王子が、人々との絆を育みながら自分だけの居場所を作っていく、辺境スローライフファンタジー。
5
「泥臭い辺境令嬢はいらない」と婚約破棄されましたが、前世は町工場社長なので廃工房を王国一の魔導具工房にします
王都の夜会で「泥臭い辺境令嬢はいらない」と婚約破棄されたリナリア・ヴォルクハルト。
その瞬間、彼女は前世の記憶を取り戻す。
日本の町工場を継いだ女性社長として、下請けいじめ、単価切り下げ、無茶な納期に苦しみ、社員を守ろうとして過労死した記憶を。
今世の実家もまた、王都魔導商会に搾取され、廃工房は潰れかけていた。
だが、リナリアはもう泣き寝入りしない。
王都では「ゴミ」と呼ばれる低品質魔石《濁り石》。
古傷を抱えた老工房長。
魔力なしと蔑まれた記録係の少女。
片脚の配達少年。
誰にも見向きされなかった人と素材を集め、リナリアは辺境のための小型魔導炉《常火》を作り上げる。
止まる高級品より、人を救う安物を。
美しい権威より、泥臭い記録を。
不当請求、名称横取り、材料封鎖、偽造品事故、公開査問。
王都商会の妨害を、契約書と帳簿と職人の誇りで打ち砕く!
捨てられた辺境令嬢が、廃工房を王国一の魔導具工房へ再建する、痛快ものづくり逆転ファンタジー。
6
【完結】幼馴染優先の婚約者と毒家族にどつかれて前世を思い出したので、辺境へ逃げようと思います~異世界でも、おもんない男はアカン~
貴族が”スキル”と呼ばれる特別な力を持つ世界。伯爵令嬢のルーシーは、15歳で地味スキル”熱伝導”持ちだと発覚してから、婚約者ウィリアムや両親に「無能」と虐げられてきた。
特にウィリアムは、いつも幼馴染の聖女候補エミリーを優先し、ルーシーへの誕生日の贈り物すらしない始末だった。
「無能な女との婚約は破棄させてもらう! 俺には聖女候補であるエミリーの方がふさわしい」
そう宣言したウィリアムに一発、激高した両親からも二発殴られた衝撃で、ルーシーは前世の記憶を思い出す。前世は、大阪のたこ焼き屋で働く女だった。
「婚約破棄、ええやないですか。私も、おもんない男と関わりたないんで」
ルーシーは前世の友人の話を頼りに家を出て、辺境の地へ。辺境伯や街の人々と関わりながら、ルーシーの新たな人生が始まる。
そんな彼女の背中を押すのは、「無能」と言われていた地味スキル、そして前世の知識だった。
7
家から排除されそうなので、辺境でのんびり三食おやつ付き諜報活動(※非戦闘員)をすることにした
婿入り予定の親族が、「この家を継ぐためにはアイツが邪魔だな」と言っているのを聞いてしまった。このままでは、暗殺かどこぞへ売り飛ばされる可能性が高い……と考え、出奔することにした。『暗殺の危機あり、至急受理されたし』と離籍届けを貴族院へ出し、家を出たものの――――
よすぎる耳(聴覚過敏)を持つ身に世界は優しくなかった。馬車の軋み、それを引く馬の嘶き、人の雑踏と喧騒、人の声などなど……に当てられて辺境近くの宿屋で力尽き、だらだら過ごしていると耳慣れぬ言葉が聴こえて来た。
思わずどこの国の言葉かと呟くと、近くに座っていた騎士が驚愕の顔でわたしを見て宿屋を飛び出して行った。
その翌日。辺境伯領主に呼び出されて――――
よすぎる耳を活かして、辺境で諜報員(非戦闘員※ここ大事)として働くことになった。しかも、城に住み込み、三食おやつ付きという厚待遇で!
設定はふわっと。
アイディアあるけど体調悪いのでAIに執筆させて、それに加筆修正したやつ。
8
「存じ上げませんが、どちら様ですか?」——忘れることが、最も残酷な復讐になった
伯爵令嬢フィーネは婚約破棄のショックで過去の記憶を全て失った。名前も、家族も、婚約者も——何もかも。保護してくれた辺境の薬師に弟子入りし、「フィー」と名乗る少女として穏やかに暮らし始めた。朝は薬草を摘み、昼は薬を調合し、夕方は師匠の息子——無口だが優しい青年ルカスと一緒に夕焼けを見る。「私、前の自分より今の自分が好きです」。五年後。辺境に一人の貴族が現れた。やつれた顔で「フィーネ、迎えに来た」と。彼女は首を傾げた。「存じ上げませんが、どちら様ですか?」——嘘ではなく、本当に覚えていない。忘れることが、最も残酷な復讐になった。
9
ノラ・ジョイの無限の泉 ~みなしごノラの母の教えと盗賊のおかしらイサイアスの知られざる正体~
「お母さん、見ていてね……!」
母を亡くし、みなしごになったノラ。肩代わりをしてもらった薬代を稼ぐために一人で村を出る。
母が授けてくれた知識や技術、そして、心の持ちよう。ノラ自分の力で居場所を作っていく。
ところがある日、ノラが乗った馬車が盗賊に襲われる。
機転をきかせ、命は助かるが、なんと、盗賊団に入ることに!
非道な盗賊のお頭、イサイアス。
足を洗うために、ノラの発案で商会を立ち上げると、これが大成功!
そんな折、イサイアスの正体が発覚!
いつからか互いに惹かれあっていたノラとイサイアス。
敵わぬ恋に身を引く決心をして、姿を消すノラ……。
ところが、消えたノラは、なんと貴族の娘だった!
家族に再会したノラのいる場所に、イサイアスは全力で駆けつけるのだった……!
***************
▶【シリーズ1】ノラ・ジョイの無限の泉
~みなしごノラの母の教えと盗賊のおかしらイサイアスの知られざる正体~
母の教えを信じ続けた少女が最後に幸せをつかむシンデレラ&サクセスストーリー!
▶【シリーズ2】ノラ・ジョイと白獣の末裔
~古のシャータの実 白銀に消えたノラの足跡とイサイアスに立ちはだかる白い民の秘されし術~
母の教えを励みに健気に頑張る女の子の成長と恋の物語!
表紙、挿絵は、イラストAC様、AIイラスト(ナノバナナ)、他。
10
【完結済】もう戻ることはありません! 〜 実家と婚家で冷遇されてきた地味令嬢は、辺境伯領で薬学の知識を振るいます 〜
ベルティア王国のローゼン男爵家で、地味な容姿を理由に冷遇されて育ったリエラ。きょうだいの中で一人だけ平民学校に通わされた彼女は、そこで薬学を専攻する。学校で身につけた知識をもとに、独学でも薬草加工の技術を磨いたリエラは、没落寸前だった実家を陰で立て直すが、その功績が両親から認められることはなかった。
やがてリエラは、フェルナー伯爵家の嫡男ニルスと政略結婚をさせられる。
しかし軍務を理由に長く屋敷に不在だったニルスは、形式的な結婚式だけを済ませると、またすぐに戦地へと戻ってしまう。
夫不在の伯爵家で、リエラは義父母から使用人同然の扱いを受けながら暮らすこととなった。
それからおよそ一年後、ようやく帰還したニルスは、なぜかリエラの妹であるマチルダを伴っていた。そして「俺はマチルダと結婚する。地味で可愛げのない妻はいらない」と、リエラに一方的に離縁を言い渡す。
行き場を失ったリエラは、悪名高い辺境伯、レオンハルト・リングレンのもとへ嫁がされることに。
けれどレオンハルトは、様々な噂とは真逆の、有能で誠実な領主だった。
辺境伯領で初めて夫から対等に扱われるようになったリエラは、薬学の知識を振るい、リングレン辺境伯領をさらなる繁栄へと導いていく。
一方、彼女を失った実家のローゼン男爵家は、急速に没落の一途を辿り──。
※何もかもファンタジーな設定の作品です。温かい目で見ていただけると嬉しいです。
※毎度のことで申しわけないのですが、終わらないので長編に切り替えます…。すみません。
※こちらの作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
11
「黙って笑えないならいらない」と捨てられた八歳の公爵家五女、辺境の魔女先生に鍛えられて王都の天才たちを黙らせる
「黙って笑っていなさい」
八歳のリゼットは、その言葉ごと公爵家から捨てられた。
公爵家の五女として生まれた彼女は、姉たちのように上手に笑えなかった。
家庭教師の年号間違いを指摘し、帳簿の数字のズレに気づき、大人の言葉の矛盾を見つけてしまう。
聡明であることは、公爵家にとって誇りではなかった。
ただ、面倒なだけだった。
送られた先は北の辺境。
そこでリゼットを迎えたのは、無愛想だが彼女を荷物ではなく客人として扱う辺境伯と、
「子供を泣かせる魔女」と恐れられる黒衣の女教師だった。
泣いても慰めない。
間違えれば容赦なく赤を入れる。
褒めることもない。
けれど、その教室では、誰もリゼットの答えを笑わなかった。
礼法は、自分が踏まれていることに気づく目。
古典は、歴史の嘘を読む目。
帳簿は、人の嘘を見る道具。
手紙は、未来の自分を守る証拠。
怖い先生の授業を受けるうちに、リゼットは少しずつ、
自分の頭で考え、自分の言葉で答える力を取り戻していく。
やがて辺境で育った“黙って笑えなかった五女”は、王都の試問で天才たちを黙らせる。
その時、公爵家はようやく知る。
捨てたのは、出来の悪い娘ではない。
家の未来を支えられたかもしれない、ただ一人の子供だったのだと。
<全40話・毎日更新・完結保証/家族ざまぁ/ハッピーエンド>
12
【完結】三年間あなたの領地を切り盛りしてまいりましたが、離縁いたします。帳簿も契約書もすべて私の名で結んでおりますので、どうぞご自由に
婚礼の夜、夫は寝室に来なかった。三年、一度も。代わりに来たのは書類の束だった。
伯爵家に嫁いで三年。私は帳簿を締め、領民の訴えを聞き、商人と話をつけた。夫は舞踏会で笑い、私の仕事を自分の手柄として語った。
「君との結婚は、家同士の義務だったんだ」
幼馴染の令嬢を後妻に迎えるつもりらしい。分かりました。離縁いたします。
ただ、ひとつだけ確認していただきたいものがあります。この三年で交わした契約書、二百八十七通。羊毛の買い付けも、石工の手配も、橋の普請も、署名はすべて私の名です。あなたは一度も目を通さず、面倒くさそうに私へ押しつけてこられました。
契約は、人に付きます。家にではなく。
夏が来て、伯爵領に商人が来ない。
私は隣の辺境伯領で、同じ仕事をしています。ここの領主は、差し出した書類を最後まで読んだ。読んでから、こう言った。
「あなたの名で結んでください。私の名ではなく」
※毎日19時に2話ずつ更新します。
13
【完結】で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★2/17 番外編を投稿することになりました。→完結しました!
★第19回恋愛小説大賞で35位でした。投票してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました(*´▽`人)
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
14
三男坊の辺境再建 〜半壊監視所で飯を炊いていたら、敗残兵と傭兵が集まって前線都市になりました〜
貴族家の三男レオ・フォン・アルケディアは、北方の物流を再生するため、半壊した監視所へ赴くことになった。
かつて街道を見張っていたその監視所は、今では防壁も壊れ、倉も荒れ、兵も物資も足りない見捨てられた拠点になっていた。
だがレオは、壊れたものを見ると直さずにはいられない。
まずは飯を炊く。
防壁を直す。
夜警を置く。
荷車の流れを整理する。
街道を通れるようにする。
そんな地味な改善を積み重ねているうちに、監視所には少しずつ人が集まり始める。
北方から逃れてきた敗残兵。
雇われていたはずの傭兵団。
荷を運ぶ商人。
行き場を失った避難民。
魔術院の事情を抱えた魔術師。
彼らに飯を出し、寝床を用意し、役割を与え、名前を与えていくうちに、半壊した監視所はただの拠点ではなくなっていく。
灰狼団、黒犬団、北壁兵団、赤角団、雪鴉。
荒くれたちを束ね、魔狼の脅威に立ち向かい、冬を越えるための仕組みを作りながら、レオは北方の物流と人の流れを少しずつ取り戻していく。
やがて監視所は、人が集まり、商いが生まれ、兵が守る前線都市「北部市」へと姿を変える。
これは、三男坊のレオが、飯と防壁と現場改善で見捨てられた北方を再建していく物語。
そして、冬を越えた街で自分の生きる場所を見つけるまでの物語である。
15
妹が選ばれたと思っていたら、本当に選ばれていたのは私でした
家族に疎まれ、妹の影に隠れて生きてきたセレナ。
ついに家を出た彼女が辿り着いたのは、辺境の小さな村だった。
そこで初めて“自分の価値”を知り、静かな幸せを見つけていく。
一方その頃、都では妹アンジェリカが“公爵夫人になる”と浮かれていた。
だが顔合わせの日、思いもよらぬ事実が明らかになり、社交界は一夜にして騒然となる。
そしてある夕暮れ、村に一人の公爵が現れる。
「……見つけました。ずっと、あなたを――」
二年前の夜、ローズガーデンで交わした一瞬の邂逅。
その記憶だけを頼りに、彼はずっと探し続けていた。
忘れられた娘が、静かな村で再び光を取り戻す物語。
ざまぁと再生と、二年越しの恋の行方。
16
「私、あなたの子供ができたの。責任を取ってくださらない?」から始まる辺境騒動。メイドのエナメルは今日も主人を支えている。
「私、あなたの子供ができたの。責任を取ってくださらない?」
辺境の方面司令官ネールの前に現れた、インディゴ伯爵令嬢。
だが、その子の父親はネールではなく、問題ばかり起こす弟だった。
伯爵家から責任を迫られたネールは、ついに方面司令官を辞任する。
ところが彼が去った途端、辺境の領主たちは最低限しか動かなくなり――。
その裏で、長年ネールを支えてきたメイドのエナメルは、今日も静かに主人のために動いていた。
17
姉の身代わりに嫁ぎましたが、旦那さまは最初から知っておいででした
「病弱で醜い」と噂される辺境の大公に、姉アデライードが嫁ぐのを嫌がり、妹のフロランティーヌが身代わりに嫁がされる。姉は「妹は顔だけ。心なんて誰も見ないわ」と嗤う。
嫁いでみれば、大公ヴィクトールは病弱でも醜くもなかった。ただ人嫌いで、噂を正すのが面倒で、放っておいただけ。そして初夜の前に、彼は言う。「身代わりだと知っている。姉君の顔は覚えていない。あなたの顔は、三年前の夜会から覚えている」。
フロランティーヌは言い返さない。ただ、辺境の屋敷で、使用人の名を覚え、夫の好みを覚え、身代わりなりに心を込めて暮らすだけ。
一方、王都では、姉が「妹を醜い大公に差し出した」ことを実家の手柄にして、大公の悪口を触れ回っていた。その言葉は、全部、王の耳に入る。大公は王に「妻の実家との縁を切る」と申し出る。実家は後ろ盾を失い、姉は自分の言葉で縁談を全て失う。
最後に姉が謝罪に来て、フロランティーヌは妹として、一度だけ、茶を出す。
「身代わりでしたら、身代わりなりに、心を込めますわ」
疎まれた長所が、正しく愛される場所で花開く。身代わり花嫁×結婚から始まる恋×自己肯定の令嬢ファンタジー、全8話。
18
最果ての地に追放されて七年、そこが神々の聖域だったと都の人間たちが気づいた時、私はもう帰る気はなかった
勇者パーティから「役立たず」として追放されたリナは、地図の端に小さく記された禁足地に流れ着いた。
獣道すら存在しない最果て——しかしそこは、神々がまだ遊んでいる庭だった。
精霊と会話し、四季の移ろいの中でひとり生きること七年。
リナはいつしか、「帰りたい」という気持ちを忘れていた。
そして七年後、都の人間たちは気づく。その秘境が持つ途方もない価値に。
彼らがリナを迎えに来た時——彼女はもう、別の世界の住人になっていた。
19
「日付をつけるだけ」の暦師の俺、誕生日のない辺境へ赴任します ~曜日と祭りを作ったら、止まっていた町の一年が動き始めました~
王都暦局で働く三級暦務官ノアは、上司に疎まれ、曜日も誕生日も存在しない辺境の町へ左遷される。
そこでは給料日も休日も祭りもなく、子どもたちは自分の年齢すら知らなかった。
そんな町でノアは、一人の少女から告げられる。
「私には、誕生日がないの」
剣も攻撃魔法も使えないノアにできるのは、人々の証言や古い記録を集め、失われた日付を正しく定めることだけ。
少女に初めての誕生日を。
働き続ける職人たちに休日を。
寂れた町に市場の日を。
大切な人を見送るための葬送の日を。
一日ずつ町に「今日」を取り戻していくうち、止まっていた大時計が動き、人々の暮らしも少しずつ変わり始める。
パン屋を営むミラや町の住民たちと力を合わせ、ノアはこの土地に新しい一年を作っていく。
しかし、町から暦が失われたのは偶然ではなかった。
中央暦院は、人々の歴史と土地を支配するため、都合の悪い日付を消していたのだ。
これは、地味な役人が小さな日付を積み重ね、誰もが安心して明日を迎えられる町を作る物語。
20
『追放された忘れ物係のおっさん、辺境で返却屋を始める』 ~「持ち主が分かるだけ」の地味スキル《返却》で人助けしていたら、記憶喪失の女騎士の剣
王都冒険者ギルドで十九年間、「忘れ物係」として働いてきたロイド・アーヴェル、三十五歳。
彼が持つのは、物に触れると本当の返却先が分かるだけの地味スキル《返却》。
財布。冒険者証。形見の剣。子供のお守り。
誰かがなくした物を、誰かのもとへ返す。
そんな地味な仕事を十九年間続けてきた。
だが新しいギルド長から、
「忘れ物を返しても一銭にもならない」
と部署ごと廃止され、ロイドはあっさりクビになってしまう。
王都を離れたロイドは、辺境の街で小さな《返却屋》を開くことにした。
なくした木剣を探す少年。
亡き夫の指輪を探す老婆。
持ち主の分からない冒険者の遺品。
《返却》を使って一つずつ持ち主へ返しているうち、いつしか店には様々な人と「忘れ物」が集まり始める。
一方、ロイドを追い出した王都のギルドでは、遺品の取り違え、証拠品の紛失、預かり品を巡る争いが次々発生。
どうやら十九年間誰にも評価されなかった仕事は、誰でもできる仕事ではなかったらしい。
そんなある日。
ロイドは街道で、記憶を失った銀髪の女剣士を拾う。
彼女が持っていた古い長剣に、いつものように《返却》を使った。
ところが。
《返却先:存在しません》
十九年間、一度も見たことのない表示だった。
なぜ彼女の剣だけ、持ち主が「存在しない」のか。
小さな落とし物を返すだけだったおっさんの店は、やがてこの国から失われた人々の名前と、百年以上隠されてきた秘密へつながっていく。
これは、誰にも評価されなかった忘れ物係が、なくした物を返し、忘れられた人を返し、最後には奪われた人生まで取り戻していく物語。
21
役立たずと追放された家護りの聖女候補、呪われた辺境伯領を丸ごと浄化したら冷徹辺境伯に執着溺愛されました
私を捨てた大神殿は崩れ始めたのに、辺境では毎日「ありがとう」をもらっています。
神殿で“役立たずの雑用係”としてこき使われていた聖女候補リナは、ある日突然、呪われた辺境伯領へ追放される。
けれど、与えられた古びた離れで一夜を明かした翌朝――冷たく荒れ果てていた屋敷は、まるで別の家のように快適な空間へ変わっていた。
実はリナは、人ではなく“家や土地”を守り整える、失われた系譜《家護りの聖女》だったのだ。
彼女が館も井戸も畑も整えるたび、辺境の暮らしはよみがえり、冷徹と噂の辺境伯アシュレイはなぜか彼女を手放そうとしない。
一方、リナを追放した大神殿では奇跡が崩れ始め、彼女の力を奪っていた不正まで明らかになっていき――。
これは、居場所を持てなかった少女が、誰かの帰る家を守ることで、自分の帰る場所も手に入れる、追放ざまぁ×溺愛×領地再生ファンタジー。
22
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
23
廃棄スキル【餌付け】を授かった俺、追放先で神獣たちに溺愛される
「お前のスキルはゴミだ。今日限りで勇者パーティから追放する」
スキル【餌付け】を授かった料理人シオンは、勇者アーロンから冷酷に告げられた。半年前から育てた子魔狼コハクが鴨肉の煮込み
で死んだ――その責任を一身に背負わされて。
辺境の森で野垂れ死ぬ覚悟だったシオンを救ったのは、塩むすび一個。
食を捧げられたのは伝説の白狼神フェンリル――数百年ぶりに神性を保ったまま食事を口にした彼女は、涙を流して「主」と呼んだ。
実は【餌付け】は「廃棄級」の偽装。創世神シェフィロンが遺した「神獣を統べる試金石」だった。力を求めず、ただ誰かの腹を満
たそうとする者にだけ、神獣は頭を垂れる。
雷鳥姫、影狼、海龍、炎狐、大地熊、天空鯨、時の梟――。
八体の神獣が、シオンの食卓に集う。辺境ヴァルガード自治領で食産業を興し、飢饉から人々を救いながら、シオンは少しずつ自分
を取り戻していく。
戦わずに勝つ料理人と、もふもふ神獣たちの食卓物語。
24
離縁されたので、辺境で『運命の愛』を掘り当てます
「水しか見つけられない役立たず」と夫に離縁された伯爵令嬢アリス。彼女はレアスキル『ダウジング』を頼りに、ペンデュラムが指し示す方向へ旅に出る。
辿り着いた辺境で待っていたのは、旧友の王弟エリオ。アリスはルビー鉱山や水源、温泉を次々と発見し、寂れた土地を豊かにしていく。泥だらけで働く彼女を誰より認めてくれたエリオから、やがて「スキルや離婚歴は関係ない。あなたがいいんだ」と求婚されて――。
一方、アリスを追い出した元夫の領地は大干ばつで崩壊寸前。
今さら「戻ってきてくれ」と頼まれても、もう遅い。私を捨てたあなたより、私を大切にしてくれる公爵様と幸せになります!
25
婚約破棄ですか。別に構いませんよ
【第十四回恋愛小説大賞】で激励賞を頂き、書籍化しました!!
一、二巻、絶賛発売中です。電子書籍も。
10月8日に一巻の文庫も発売されました。電子書籍も話読み出来るようになりました。
これも全部、皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
正直、こんな形ばかりの祝賀会、参加したくはありませんでしたの。
だけど、大隊長が参加出来ないのなら仕方ありませんよね。一応、これでも関係者ですし。それにここ、実は私の実家なのです。
というわけで、まだ未成年ですが、祝賀会に参加致しましょう。渋々ですが。
慣れないコルセットでお腹をギュッと締め付けられ、着慣れないドレスを着せられて、無理矢理参加させられたのに、待っていたは婚約破棄ですか。
それも公衆の面前で。
ましてや破棄理由が冤罪って。ありえませんわ。何のパーティーかご存知なのかしら。
それに、私のことを田舎者とおっしゃいましたよね。二回目ですが、ここ私の実家なんですけど。まぁ、それは構いませんわ。皇女らしくありませんもの。
でもね。
大隊長がいる伯爵家を田舎者と馬鹿にしたことだけは絶対許しませんわ。
そもそも、貴方と婚約なんてしたくはなかったんです。願ったり叶ったりですわ。
本当にいいんですね。分かりました。私は別に構いませんよ。
但し、こちらから破棄させて頂きますわ。宜しいですね。
★短編から長編に変更します★
書籍に入り切らなかった、ざまぁされた方々のその後は、こちらに載せています。
26
「剣も魔法も教えられぬ無能」と宮廷を追放された家庭教師、辺境で子供たちに文字を教える ~5年後、私の生徒が国を動かしていたようです~
「お前は剣も魔法も教えられない。王族の師に値せぬ無能だ」
王太子に阿らず、語学と歴史と倫理を説き続けた家庭教師アルノルトは、宮廷を追放された。流れ着いた辺境の村で、彼は文字も数も知らない子供たちに出会う。
――教えることしかできないのなら、教えよう。
五年後。古代帝国語の通訳が絶え、外交危機に陥った王国を救ったのは、辺境の村から来た少年少女だった。
「誰に教わった」
「先生に。……ドナ村の、アルノルト先生に」
追放した無能の名が、王都に轟く。
27
「彼女はただの相談相手です」と私を信じなかった王子へ――宮廷薬師の私は辺境で生き直します。今さら毒殺未遂で呼び戻されても、もう遅いです
王宮薬師として第二王子の体調管理を任されていた伯爵令嬢セレナは、婚約者である王子のそばにいつもいる子爵令嬢ミリアに少しずつ居場所を奪われていく。
「彼女はただ相談に乗っているだけだ。君は考えすぎだよ」
そう言われるたびに、セレナは何度も言葉を飲み込んだ。けれど、薬の記録が乱れ、体調管理の指示まで軽んじられたその日、彼女は婚約解消を決意する。
王都を去ったセレナが向かったのは、薬師不足に苦しむ北辺の領地。厳しい冬を前に、彼女は薬師として人を救い、少しずつ自分の居場所を手に入れていく。ぶっきらぼうだが誠実な領主代行カイルもまた、セレナの強さと優しさを静かに見守っていた。
一方その頃、王都では第二王子が原因不明の衰弱に倒れ、毒殺未遂まで起きていた。王族特有の体質と薬歴を把握しているのは、かつて彼を支えていたセレナだけ。今さら王宮は彼女を呼び戻そうとするが、もうセレナは誰かの都合で戻る女ではない。
失ったあとでようやく気づいても、もう遅い。これは、捨てられた側だった薬師令嬢が、自分の足で幸せを選び直す恋の物語。
28
厄災烙印の令嬢は貧乏辺境伯領に嫁がされるようです
王都の洗礼式で「厄災をもたらす」という烙印を持っていることを公表された令嬢・ルーチェ。
社交界では腫れ物扱い、家族からも厄介者として距離を置かれ、心がすり減るような日々を送ってきた彼女は、家の事情で辺境伯ダリウスのもとへ嫁ぐことになる。
辺境伯領は「貧乏」で知られている、魔獣のせいで荒廃しきった領地。
冷たい仕打ちには慣れてしまっていたルーチェは抵抗することなくそこへ向かい、辺境の生活にも身を縮める覚悟をしていた。
けれど、実際に待っていたのは──想像とはまるで違う、温かくて優しい人々と、穏やかで心が満たされていくような暮らし。
そして、誰より誠実なダリウスの隣で、ルーチェは少しずつ自分の居場所を取り戻していく。
静かな辺境から始まる、甘く優しい逆転マリッジラブ物語。
【追記】無事完結できました。ありがとうございました。
29
浮気夫を叩き出したので、城塞は今日も平和です
浮気者の夫が愛人を連れて帰宅し、妻の話し相手に推薦してきた。
妻は、辺境の領主の娘。
惚れた弱みも、怒りに塗り替えられた。
そんな茶番に付き合っていられるか。
「離婚届にサインしないなら、明日の朝日は拝ませない」
脅しではなく、本気で決断を迫る。
魔獣が出る土地で、生きる覚悟のない男女に与える情けはない。
過酷な城塞生活の、すっきり爽快・離婚話。
30
ハズレスキル【孵し守】を授かった俺、拾った石ころが世界を滅ぼす神獣の卵だった件
「鑑定もできん見習いを置いておく余裕はない。今日限りで宮廷錬金術師の見習いを解く」――そう告げられて辺境に流された俺は、父の友人だった隠居錬金術師レーヴェの村に身を寄せた。薬草採集の道すがら、北の山道で奇妙な石を見つけた。乳白色で、握れば不思議と重く、夏の日差しの下でも雪解け水のように冷たい。売れると思って鑑定に出した。だが――それは火にも砕けもせず、世界の終わりを呼ぶ卵だった。
31
異世界で芋を植えたら、葉しか茂らなかった ~元・種芋屋、三個の芋から飢えない北辺を作る~
麦が凍り、村が飢える。
そんな北辺の寒村に転生したユアンが頼ったのは、前世で種苗会社に勤めていた経験だった。
南方から手に入れたのは、たった三個の芋。
殖やせば、麦が駄目になった年にも人を食わせられる。
そう考えて植えた芋は見事な葉を茂らせ――収穫はゼロだった。
北辺では、なぜ芋ができないのか。
一株だけにできた十一個の小芋。四千三百粒から選ぶ、北の気候でも育つ株。食べれば毒になる芋。殖やすほど弱っていく種芋。そして、未来のために残す種を食べなければ今日を生きられない人々。
税と配給を計算する元・代官代理セリカ、在来種の灰芋を守るミラ、土地を知り尽くした老農ガーヴ。
彼らとともに、ユアンは「一番よく穫れる芋」ではなく、「飢饉が来ても誰かが生き残れる農業」を作っていく。
やがて訪れる大飢饉。
村人二百一人。残された食料は七十三日分。その先にある収穫へ、本当に間に合うのか。
三個の芋と一冊の帳簿から始まる、異世界農業改革譚。
四十年後。かつて十一人を失った北辺で、餓死者はゼロになる。
32
追放された令嬢ですが、辺境で魔法と科学を組み合わせたら、街がとんでもない速さで発展しました〜誰も口出ししてこない辺境、最高ですわ〜
「役立たず」と笑われて、辺境の村へ追い出された令嬢エリス。
でも、これはわたくしにとって願ったりですわ。だって、辺境には口うるさい貴族も、面倒な決まりもございませんもの。魔法と科学を組み合わせて、好きなだけ道具を作れる。こんなに楽しい場所、ほかにございませんわ。
まずは、こわれた家を直して、きれいな水を出して、やせた畑をよみがえらせて――。
気づけば、さびれていた村は、とんでもない速さで大きくなっていきましたの。村の人たちはわたくしを「神さまの使い」なんて呼びますけれど、ふふ、ただの追放された令嬢ですわよ?
やがて、わたくしの街の噂は王都にも届きましたわ。
あれほどわたくしをバカにした人たちが、今さら「戻ってきてくれ」ですって? 残念ですけれど、この辺境が楽しすぎて、王都に帰る気はございませんの。
さあ、今日はなにを作りましょうか。
誰も口出ししてこない辺境で、わたくしの好きにやらせていただきますわ。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
33
王都で役立たずと捨てられた人材、辺境令嬢が全部雇いました 〜帳簿と契約で腐った財務院を裁き、凍える王国を救います〜
辺境伯令嬢アメリアは、病に倒れた父の代わりに領主代行を務めている。
ある日、雪道で行き倒れていた元侯爵令息レオンを見つける。
彼は王都で婚約破棄され、「冷血で無能な男」と笑われて追放された人物だった。
だが、アメリアは気づく。
この男は無能ではない。
誰よりも正確に台帳を読み、物資の不足と不正を見抜く、領地に必要な人材だと。
アメリアは彼を同情ではなく仕事で雇う。
さらに、王都で役立たずと切り捨てられた者たちを次々と再任用室へ迎え入れる。
声が小さい記録係。
魔力が弱い職人。
臆病者と笑われた元騎士。
前職を理由に拒まれた会計係。
王都では居場所を失った彼らだったが、辺境ではそれぞれの力が噛み合い、領民の命を救っていく。
しかし、彼らの前に立ちはだかるのは、王都財務院と商会連盟の巨大な不正。
届かない冬越し金。
燃える王都認証品。
偽装された帳簿。
止められた補給物資。
そして、レオンを笑い者にした婚約破棄の裏側。
王都が捨てた人材たちは、記録と契約と現場の成果で、腐った権威を追い詰めていく。
「私はあなたたちを拾ったんじゃない。必要だから選んだのよ」
これは、辺境令嬢が捨てられた人材に席を与え、王国の冬と未来を救う、実務ざまぁファンタジー。
34
婚約破棄された公爵令嬢の優雅な家政改革。~趣味に全力を注いでいたら、いつの間にか辺境が豊かになっていました~
王妃主催のお茶会――
公爵令嬢ベアトリーチェは、婚約者である第二王子から突然偽物だと宣告される。
しかも“本物の婚約者”だと言われたのは、従姉妹のヴィクトリーチェだった。
周囲が騒然とする中、ベアトリーチェだけはいつも通り。
「紅茶のおかわりをいただけますか?」
成り代わり騒動の中でも優雅に紅茶を楽しみ、気づけば婚約破棄の誓約書まで完成していた。
そんな彼女に新たに用意された縁談相手は、“見目麗しいだけの堅物男”と噂される辺境侯爵家次期当主、ギルバート・ファルクナー。
しかし彼と従者ハンスのやり取りを見たベアトリーチェは盛大な勘違いをしてしまう。
「お二人の恋路、邪魔いたしませんわ!」
辺境で紅茶やお菓子作りを満喫するベアトリーチェ。
一方その頃、王城では彼女がいなくなった影響が少しずつ表れ始めていて――?
35
「その奇跡は、誰かに傷を移すだけです」追放された偽聖女は、王家の傷を押しつけられた騎士を救う
「その奇跡は、誰かに傷を移すだけです」
聖女認定の最終試験で、ノエラは王太子の傷を治すことを拒んだ。
彼女にだけ見えていたのだ。
王太子の傷から北へ伸び、名も知らない少年の腕を切り裂こうとする黒い糸が。
妄言を吐く偽聖女とされ、辺境聖痕院へ追放されたノエラ。そこで彼女を待っていたのは、王家や高位貴族が「奇跡」で消した傷や病を押しつけられた四十一人と、左腕に何十人分もの傷を背負わされた元近衛騎士ダリオだった。
ノエラの力は、傷を治すものではない。
誰が救われ、誰が代価を払っているのかを読み、不正な魔法契約を停止する、失われた職能――呪約師の力だった。
国家を守るために必要な犠牲だったと主張する大司教。
代価を知らずに奇跡を使っていた現聖女。
自分の健康が誰かの苦痛で成り立っていた王太子。
ノエラは、自分を聖女や救世主としてではなく、一人の女性として尊重してくれるダリオとともに、教会が八十年以上隠してきた奇跡の代価を暴いていく。
これは「本物の聖女」として王都へ返り咲く物語ではない。
偽聖女と呼ばれた女性が、誰かの痛みを押しつける制度を終わらせ、自分の仕事と恋を選ぶ物語。
全7話完結。制度ざまぁ、相互救済、明確なハッピーエンドです。
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絶死の森で絶滅寸前の人外お姉さんと自由な異世界繁殖生活 転移後は自分のために生きるよ~【書籍化進行中】
此の度、ダッシュエックス文庫オトナの小説大賞にて金賞を受賞しました。本作品は書籍化します。
皆様のおかげです。ありがとうございます。
ーーー
「仕事や日常疲れたね?
僕は一足先に異世界転移で繁殖生活しているよ。今度こそ自分のために生きるんだ」
ワープアリーマンの種巣啓は電車で寝ていて目が覚めたら絶死の森と呼ばれる大森林に転移していた。焦る啓はそこで人から迫害された亜人のベステルタと出会う。
この世界の人間は亜人を心底怖がっているみたいだが、話してみると彼女は理性的で、途方に暮れるケイを護ってくれることになった。絶滅寸前の亜人との「繁殖」を条件に……。
その後、ベステルタ繋がりで色んな亜人と知り合い、グルメや温泉、拠点開拓をしつつ繁殖にも精を出し、悠々自適のスロー繁殖ライフを送ろうとするが……?
・本作は【小説家になろう様】より移行してきた作品です。
・主人公はメンタル薄弱。性にだらしないです。
・街にも行きます。
・練喚攻と練喚功がたまに混じっていますが、「練喚攻」が正しいです、困惑させてごめんなさい。
(他サイトで公開していましたが、しばらく書けていなかったので内容を思い出す+心機一転ということでアルファポリスで投稿し直しています)
感想など頂けると大変励みになります。
※2025/3/21
五年ぶりに更新再開しました。
おまたせして申し訳ありません。
今後とも宜しくお願いいたします。
37
【完結】私に触れない貴方は、もう要らない
リライト&加筆して書籍化となりました。皆様のおかげです。ありがとうございます。
「もう妻には欲情しないんだよ。隣で寝ても何の反応もしない」
彼の職場に差し入れを持って訪ねた時に、彼の本音を聞いた。
結婚して5年。
政略ではなくて、子供の頃から愛し合って結ばれた私達だけど、
仲睦まじかったのは最初の1年くらいだけだった。
未だに子供はできていない。
子供なんて出来るわけないじゃない。
だってあの人はもう何年も私を抱いていないんだもの。
同じベッドで寝ているけれど、
「仕事で疲れてるし、そんな気分じゃない」
さすがの私も気づいたわ。
貴方の瞳に、もう私への熱がないのだと。
貴方にとって、私はもう女ではないのだと。
時々貴方から香る、ウチとは違う石鹸の香りに、
私が何度涙で枕を濡らしたか知ってる?
そんなことに気づきもせず、無防備に隣で眠っている貴方がとても憎らしい。
もういいわ。もういい。
疲れた。
もう要らない。
私に触れない貴方は、もう要らない。
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前作の短編小説の主人公、セイラのお友達の話です。
結婚後のセイラとジュリアンも脇役で出てきます。
子供の頃から相思相愛の幼馴染とそのまま結婚したけど、現実は美談のようにならない。
そんなお話です。
38
離婚したので、すべて置いて辺境にきました──夫の浮気も介護も、さよならで!
伯爵夫人ナンシーは、
姑の過酷な介護をひとりで背負わされてきた。
家政も介護も押しつけられ、
夫は社交パーティーばかり。
そしてある夜――
夫の“不倫相手”が、パーティー会場で堂々とナンシーの前に現れる。
「もう限界だ」と悟ったナンシーは、静かに決意する。
家も夫も介護も置いていく。
すべて弁護士に預けて、この地獄から出ていく。
これは、すべてを犠牲にしてきた伯爵夫人が、
逃げ出して、自分の人生を取り戻す物語
39
悪役令嬢の婚約者は獣医でした。毎日もふもふしています
「お前との婚約は破棄する。代わりに、辺境のルクセン子爵家に嫁げ」
断罪の場でそう告げられた悪役令嬢ヴィオレッタ。けれど彼女には前世の記憶があった——三浦はな、動物が何より大好きなペットショップ店員。社交界より動物が気になって断罪された彼女にとって、動物だらけの辺境はむしろ楽園だった。
嫁ぎ先の領主ノア・ルクセンは、無口で無愛想、社交界では「変人」と呼ばれる獣医。人より動物を愛する彼と、もふもふを愛する彼女。山羊のお産、懐かない鷹、領地を襲う疫病——前世の知識を武器に動物と向き合ううちに、ふたりの距離は少しずつ縮まっていく。
犬も猫も馬も羊も鷹もウサギも。もふもふ満載、辺境スローライフ風ラブコメ。
※本作は『小説家になろう』『カクヨム』にも掲載しています。
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妹に婚約者も功績も奪われた王宮代筆官、辺境で「手紙屋」を始めます~冷徹公爵が毎日通ってきて帰りません~
子爵令嬢エレノアは、王族や高位貴族に代わって手紙を書く王宮代筆官として、十年間も誰かの言葉を書き続けてきた。
国王の演説文も、戦没者遺族への弔慰状も、婚約者ユリウスが妹ロザリアへ送った恋文さえも、実際に書いたのはエレノアだった。
それなのに、華やかな妹は「心を動かす文章を書ける聖筆姫」と称賛され、エレノアは家族から役立たず扱いされていた。
そして王宮の祝賀会で、ユリウスはエレノアとの婚約を一方的に破棄し、ロザリアとの結婚を宣言する。
「その恋文を書いたのは、私です」
初めて真実を口にしたエレノアだったが、家族も婚約者も彼女を嘘つきと決めつける。さらに外交文書を偽造した罪まで着せられ、王宮から追放されてしまった。
行くあてもなく北の辺境へ流れ着いたエレノアは、亡くなった母親へ手紙を書きたいという幼い少女ミアと出会う。
届かないと分かっている手紙を、少女のために一晩かけて書き上げたエレノア。その姿を見ていたのは、「北境の狼」と恐れられる冷徹公爵ノアだった。
「俺は命令書なら書ける。だが、人の心を帰らせる手紙は書けない」
不器用な公爵から古い郵便局を与えられ、エレノアは辺境で小さな「手紙屋」を始めることになる。
文字を知らない老兵の謝罪。仲違いした姉妹の仲直り。亡き人へ宛てた最後の言葉。
誰かの想いを文章にするうちに、エレノアは少しずつ、自分自身の人生を取り戻していく。
一方、エレノアの文章を失った王宮では、妹と元婚約者の嘘が次々と露見し始めていた。
しかも、彼女を追放する原因となった偽造文書には、王国を再び戦争へ導こうとする陰謀が隠されていて――。
これは、誰かの言葉ばかりを書いてきた令嬢が、最後には自分の名前で未来を綴る物語。
そして冷徹公爵が、毎日のように手紙屋へ通いながら、たった一通の恋文だけはなかなか渡せない物語である。