高梨龍彦

高梨龍彦

2 件
BL 連載中 短編
あの頃、僕たちは誰もいない帰り道で、毎日のように手を繋いでいた。 三十二歳の達也は、妹の結婚式のため、五年ぶりに故郷へ帰ってくる。 ふと足を向けたのは、かつて毎日のように歩いた竹藪沿いの細い道。 そこで思い出すのは、小学生の頃、東京から転校してきた少年・遥斗のことだった。 友達だった。 親友だった。 ――たぶん、それだけだった。 けれど中学生になった二人は、部活の帰りに待ち合わせ、誰もいない竹藪の道を並んで歩くようになる。 そしていつしか、二人は手を繋いで帰るようになっていた。 あの時間は、いったい何だったのだろう。 名前をつけられないまま過ぎていった、二人の少年の春の物語。
24h.ポイント 256pt
小説 5,144 位 / 234,148件 BL 1,097 位 / 32,288件
文字数 21,067 最終更新日 2026.10.16 登録日 2026.10.04
現代文学 完結 長編
誰にも話しかけられず、ただ息を潜めるだけの高校三年間。 「空気」として過ごす日々は、神原の心を確実に蝕んでいた。 「二度と、あんな惨めな思いはしたくない」 そう誓って叩いた大学の門。 彼が安住の地として選んだのは、歴史好きが集う地味なサークルだった。 これでようやく、自分を認めてもらえる「居場所」が手に入るはずだった。 しかし、その小さな世界は玉座を狙う野心、仲間同士の嫉妬、そして縄張り争いという「歴史」に満ちていた。 やっと手に入れた居場所が脅かされるのを恐れた神原は、生き残るための戦いを始める。 息を潜めて暮らした三年間で培った冷徹な観察眼と、過剰な防衛本能が蠢き出す。 これは、孤独だった青年が独裁者として君臨し、そして全てを失うまでの記録。
24h.ポイント 0pt
小説 234,148 位 / 234,148件 現代文学 9,824 位 / 9,824件
文字数 166,309 最終更新日 2026.04.12 登録日 2026.02.24
2 件