珠邑ミト

珠邑ミト

読7書3を身上にしております。
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古都京都。その地にて人にあらざる者を目に映すリンドウは、ある日その道行で子鬼といきあう。 子鬼は(困ったことがあったら、この通りを歩く緑のコートの、額に赤い印があるヒトの後をついていきなさい)と、リンドウの知己である藤堂から言われてここにきたのだと言う。 子鬼は重ねてこう言った。 (珊瑚を一緒にさがしてほしいんだ)と。 マダラのリンドウと呼ばれる彼女には、母より引き継いだとある宿業があった。 曰く「マダラのリンドウが産むモノは、神か鬼かの脅威となろう。――選ぶ男で全てが決まる」と。 リンドウが選ぶのは人か、鬼か――それとも神か。 それは、降り積もる雪のような戀だった。
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文字数 106,499 最終更新日 2023.12.10 登録日 2023.12.07
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