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凶星の悪魔。
権力者だけが魔法を使用できる世界で俺はそう呼ばれている。犯罪者だからだ。
「息子の家庭教師をしてほしい」
このような依頼がきて、国の情報が手に入るかもしれないと期待し、つい契約書にサインしてしまった。
雇い主は代々から続く名家の億万長者。
教え子は天使のような美しい少年だった。
「金持ちのガキなんて心底憎たらしいが、計画のためだ」
そう自分に言い聞かせた。
身分が高いのだから、魔法もさぞかし上手いのだろう、そう思っていたのに…
「実は僕、魔法を使えたことないんだ」
「…は?」
魔法が使えない権力者の子。それは、この国では欠陥品と同義だ。
仕方ない…正規とは異なる、俺の魔法を教えてやるか。
こうして犯罪者の俺は、魔法が使えない権力者に魔法を教えることになった。
想像以上に魔法が使えない教え子にイライラしつつも、我慢する日々。
最初は利用するために近づき、魔法を教えてきた。
利用するため、そのはずだったのに…
愛してしまった。
計画のためにこの子を裏切るのか。
それとも、この子を守るために計画を捨てるのか。
どれを選んでも、「正義」にはならない。
でも、選ばないことは1番の罪になる。
もしこの嘘がバレたら、お前は俺を憎むだろうか。
※ストーリー重視
初投稿です。
読みづらい部分や誤字脱字があるかもしれませんが、温かい目で見守っていただけると幸いです。
少しBL寄りですが、性的な描写はほぼありません。
カクヨムにも投稿しています。
文字数 8,166
最終更新日 2026.03.05
登録日 2026.03.05
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