篭目涼

篭目涼

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現代文学 完結 長編
 大学生の野口絃(いと)は、同郷の友人と下劣な恋愛の話を報告し合う「定例報告会」に参加していた。  その安居酒屋の喫煙所で、太陽のように美しい男・松田新(あらた)と出会う。鯖のライターをきっかけに始まった、名前も知らない二人の会話。その中で、絃は新の違和感に気付く。  ーー彼は太陽ではなく、月なのではないか。  どこか影を引きずっているような新が気になり、二人は約束を交わす。 「一週間後、この店の前で」  連絡先も名前も知らない、アナログすぎる約束。彼が本当に現れる確証はない。それでも、カレンダーに頼らずとも心に刻まれてしまった約束の時間が近づく。期待しないと自分に言い聞かせながら、絃は再びあの小汚い居酒屋に向かう。
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文字数 44,283 最終更新日 2026.04.30 登録日 2026.04.30
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