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1980年、ニューヨーク。
20歳のジャマルは、幼馴染のロビンとマイケルとともに、取り壊しが決まった古い廃墟ビルへ足を踏み入れる。
そこには、誰も知らない地下通路があった。
真っ暗な道を進んだ先で、三人が目にしたものは、時間の流れが大きく狂った奇妙な世界だった。
その異常な現象を利用し、三人はある計画を実行する。
しかし、その後ロビンは姿を消し、やがて三人の関係も途切れてしまう。
数年後――。
廃墟ビルは取り壊され、その跡地には新しい商業施設が建てられていた。
そしてジャマルは、そこで深夜清掃員として働くことになる。
忘れたはずの過去。
消えたはずの廃墟。
そして、再び現れる「暗闇の道」。
ジャマルを待ち受けていたものとは――。
文字数 11,961
最終更新日 2026.10.19
登録日 2026.10.18
30歳の薄鉢亜沙美(うすはち あさみ)は、恋をしたことがない。
誰かを好きになり、選ばれ、一緒に生活を営む――そんな感覚を知らないまま生きてきた。
ある日、職場の古書店の奥棚で見つけたのは、見知らぬ女性が本に残した書き込みと、『続きを考えてみてほしい』と書かれた便箋だった。
記述を追うごとに見えてくるのは、理想と現実の間で相手の不完全さを許していく「完成した関係」のグラデーション。
自分にはないその感覚に静かに思いを馳せる亜沙美の元へ、常連客達が訪れる。
文字数 7,352
最終更新日 2026.10.18
登録日 2026.10.17
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