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「俺の流儀を、他人に決めさせるかよ」
大戦で文明が衰えた世界。今では数台しか残っていない伝説のロボ「遺物」――その一つ、古びた銀色の機体ネーヴェに乗る賞金稼ぎのグレイは、腕は立つのに目立とうとしない一匹狼。
量産機が当たり前の時代、彼の本当の力を知る者はいない。本人さえも。
そんなグレイのところに転がり込んでくるのは、金に目がなく、敵にも味方にもなる同業者・リタ。
厄介事ばかり持ち込む彼女は、グレイの隣で少しずつ変わっていく。
そこへ、死んだはずの師匠ヴェラが帰ってきて――。
ボロい機体、金にうるさい相棒、一筋縄ではいかない師匠。
かみ合わない三人が進む、ハードボイルド×メカ×賞金稼ぎ。
30万字超、毎日更新中です。
(旧題:プライドスクラップ ―― 遺物乗りの流儀 ――)
文字数 355,813
最終更新日 2026.10.12
登録日 2026.09.01
無能認定された俺の中身は、無双チート持ちだった。
女神の手違いで、女の子として転生した元・男。
ギルドの鑑定では「測定不能」と烙印を押される。
それは、誰も測れないほどの力だったから。
女神から譲り受けた「力を借りる」特殊能力で。
本人はいたって無自覚に、無双していく。
登録日 2026.09.20
誰かに見つけてもらう、という感覚を、水無瀬澪は知らない。
教室でも、家でも、澪はいつも透明だった。声を出しても、そこに誰かがいた記憶ごと、静かに消えていく。
だから澪は、致死性フルダイブ型VRMMO「ニルヴァーナ」を選んだ。「生きる意味を見出せた者だけが、還れる」——そう囁かれる、消えるための場所を。
けれどそこで澪が出会ったのは、他人の感情に触れられる、不思議な力。そして、初めて澪を見つけてくれる誰かたちだった。
奪われるだけだった心が、今度は誰かと分け合える気がして。
消えたかった少女が、生きていてよかったと、初めて思えるまでの物語。
登録日 2026.09.20
婚約破棄の夜会で断罪された瞬間、公爵令嬢フィリアは前世の記憶を取り戻した。ここは、かつて自分がプレイしていた乙女ゲームの世界――そして自分は、ヒロインをいじめる「悪役令嬢」。だが、下された罪状はゲームにないはずの「毒殺未遂」。刑罰は国外追放ではなく、処刑。
何者かが、悪役令嬢という都合のいい構図を利用して、フィリアを本気で殺そうとしている。
国王の温情により与えられた猶予は、たったの三十日。幽閉先に配属された騎士カインの協力を得て、フィリアは自らの手で真犯人を暴くことを決意する。
「悪役令嬢として殺されるくらいなら、探偵にでも何にでもなってやるわ」
残された時間で、無実を証明できるか
登録日 2026.09.21
悪役令嬢に転生した元・売れない脚本家。
この後、王太子に婚約破棄され、断罪される運命を知っている。
回避はしない。見返しもしない。
――だったら、わたくしが台本を書いて差し上げますわ。
証人の根回し、涙の名演技、完璧な『悲劇の令嬢』。
王太子と聖女の恋を成就させるはずの自作自演の舞台。
だが本番の夜、王太子はまさかの一言で見破ってしまい――?
自分で仕組んだ婚約破棄劇の行方は、脚本家自身にも読めない結末へ。
登録日 2026.09.21
新宿迷宮、十九階層。
二十階層の「門番」に八年間誰も勝てないせいで、ここは探索者たちにとって
「引き返す手前の、最後の休憩所」になっている。
その片隅に、なぜか定食屋がある。
店主の名は黒木定。三十歳。口数が少なく、愛想もなく、攻略の助言もしない。
ただ、腹を空かせて降りてきた探索者に、黙って飯を出すだけ。
十五の発現式で授かったスキルは【保存】。
「物をしまっておけるだけ」と笑われ、S級パーティーにいた頃も「荷物持ち」と
呼ばれ続けた、正真正銘のハズレスキル――のはずだった。
食材が腐らない。出汁の味が落ちない。だから飯屋には都合がいい。
本人はそう思っている。本当に、それだけだと思っている。
けれど、この店の飯を食った人間は、なぜか見てしまう。
その食材が生きていた場所の景色を。まだ誰も辿り着けていない、深い場所の景色を。
――八年ぶりに、二十階層の味がした。
いらっしゃい。攻略はしませんが、定食はあります。
登録日 2026.09.21
人が嘘をつくとき、匂いが変わる。それが分かってしまう伯爵令嬢ミレーヌ。
婚約者クロードからは「僕の婚約者は令嬢であって、猟犬ではないんだがね」と公然と嗤われ続けてきた。
ある日、原因不明の衰弱で公務を退いた王太子アルベール。侍医団は心労だと言う。
けれどミレーヌの鼻は、殿下の薬に混ざった、たった一つの匂いを嗅ぎ取っていた。
静まり返った広間を、彼女は歩き出す。
匂いを辿って、辿って——その足が止まったのは、婚約者の目の前だった。
「クロード様。手袋を、お外しになってくださいませ」
登録日 2026.09.22
ひと口で、材料も産地も古さも分かってしまう子爵令嬢コレット。
婚約者ダミアンからは「こいつの舌は、令嬢の舌じゃない。料理番の舌だ」と笑いものにされてきた。
隣国との和平を結ぶ晩餐会。みんなの前で婚約破棄を告げられたその夜、隣国の使者が倒れる。胡桃を口にしてはいけない方の皿に、胡桃の油が入っていた。
捕らえられたのは、若い料理人。
「何も口にするな」と言われていたコレットは、使者の皿のソースを、ひと匙だけ口に運ぶ。
「この油の味、存じております。先日のお茶会で、ダミアン様がご自慢なさったものと同じです」
登録日 2026.10.02
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