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恋愛 連載中 短編
一生に一度の恋だと、そう信じていた。 高校2年生の5月という微妙な時期に転校することになった蒼依は、転校先の高校で新しい人たちと出会うことになる。 恋を失うと書いて、失恋。 その失恋の傷から掬い上げてくれるのは結局のところ、新しい恋でしかないのだ。 . 身悶えするほど、息苦しくなるほどの、恋。 一生で一度味わうか味わわないか、それくらいの恋情を欲していた。 新しい、過去を超える深いものがないと、ずっと過去に溺れたまま。酸素を求め沈み続けるだけ、だ。 「せんせい、」 必要不可欠だった「酸素」はもういない。 恋い焦がれた酸素は、あの人は、先生は、すべてシルバーリングに吸い込まれてしまった。 あのひとを殺してしまえたら、どんなによかったか。 . 青くて、淡い、激流のような恋をした。
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文字数 17,593 最終更新日 2022.09.25 登録日 2021.10.23
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