Nuit et Verre

Nuit et Verre

静寂がグラスに注がれる夜、カクテルをめぐる短編小説を綴っています。甘さと苦さ、そして記憶の余韻をあなたへ。 物語は、あなたの静かな時間にそっと寄り添えたら嬉しいです。
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現代文学 連載中 短編 R15
地元の夏祭り。 喧騒のなかで、ふと香ったミントに振り向けば、 そこにいたのは初恋の彼だった。 今はバーテンダーになった彼が、あの日と同じ手つきで「モヒート」を作る。 ミントの香り、ライムの酸味、弾けるソーダ。 グラスに満ちていくのは、言えなかった想いと、忘れられなかった記憶。 「変わらなかったのは、気持ちだけだよ」 再会からはじまる、“止まっていた時間”が動き出す物語。 甘さ控えめ、でも確かに心を揺らす。 大人になったふたりが、もう一度出会い直す――。
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小説 212,192 位 / 212,192件 現代文学 8,969 位 / 8,969件
文字数 12,644 最終更新日 2025.11.21 登録日 2025.06.21
現代文学 完結 短編
新しい職場、新しい日々。 でもその中に、忘れたはずの“あの夜”がそっと紛れていた。 転職して間もない主人公の前に現れたのは、かつて合コンで一度だけ出会った女性。 彼女は何もなかったかのように微笑み、「おすすめはスプモーニよ」とグラスを傾ける。 まるで、あの夜の記憶を、最初から存在しなかったものにするように。 でも、本当に忘れているのは――彼女の方? それとも、俺の方? 柑橘の爽やかさと、グレープフルーツのほろ苦さが交差するスプモーニのように、 封じ込めた記憶と再会の余韻がじわりと心に広がっていく。 “忘れたふり”のその奥に、隠れていた本当の気持ちとは――
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小説 212,192 位 / 212,192件 現代文学 8,969 位 / 8,969件
文字数 16,632 最終更新日 2025.07.20 登録日 2025.06.22
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