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ルカ・ソルダーノ。
天才魔法学者で、彼が生まれてこの世界の魔法の進歩は100年早まったと言われるほどだ。
そんな彼の唯一の弱点は、魔法が使えないことだった。
しかしルカは、自身の身体を魔法が使える身体にするために……1000年の眠りについた。
1000年後、彼は起きて助手のルチアと共に外の世界に出る。
しかしそこは……魔法が「手品」と呼ばれ、馬鹿にされている世界だった。
1000年で魔法は、衰退してしまったのだ。
ルカはそれに落ち込みながらも、新たな世界で魔法をもっと研究し極めることをやめない。
いろんな人に魔法を教えて、そして1000年後の新しい技術も教わっていく中で……彼は怪しい者達に目をつけられる。
「まだ魔法を使っている者がいるのか?それもあんな子供だと?」
一体その者達は何者なのか?
魔法はまだこの世界にあるのか?
「僕、子供の頃に不老不死の薬を飲んだだけで、本当は1000年生きてるんだよ……なんて、魔法がない世界で言えるわけないよなぁ」
ルカ・ソルダーノの魔法研究は、終わりを知らない――。
文字数 39,046
最終更新日 2020.11.16
登録日 2020.11.04
その日、ベイタン王国が異世界召喚の儀式を行った。
言い伝えでは『高校生』と呼ばれる者が来るはずだったのに……召喚したのは、盲目の男だった。
高校生でもなく、盲目である男が、勇者であるはずがない。
そうして盲目の男、刀夜はベイタン王国を追い出された。
しかし――刀夜は盲目にして、戦国時代最強の剣士であった。
見えていないはずなのに周りの状況を音や匂いで把握し、敵を打倒できる。
それは異世界に来ても、遺憾無く発揮される。
追い出したベイタン王国は、後々に後悔することになる。
この世界でもすぐに名を轟かせる刀夜は、本来なら自分達の国が召喚した者だったのに。
しかも……ベイタン王国は、最大の敵を、自分達で召喚してしまったのだった。
「ふむ、某をこのような未知の世界で、そして剣の道を極めるのに最適な世界に誘ってくれたことは礼を言おう。だが、今更戻れと言われても遅い。某は、この世界で剣を極め、弱き者を助けるのだ」
文字数 10,230
最終更新日 2020.11.08
登録日 2020.11.08
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