疲れを感じて、自分に適切な休息を与えられるのは成熟した大人だけです。
あれもこれも! と頭からタスクが離れず、眠れなくなるようなときほど、まずはゆっくり休むことを自分に許可するタイミングです。
タイミングがわからないなら、次の質問を自分に投げかけると効果的です。
・ゆっくり深い呼吸ができていますか?
・最近、友人と他愛のない会話を楽しみましたか?
・1ヶ月以内に、何も予定がない1日を過ごしたことはありますか?
・何を終わらせたら自分はゆっくり休めるのか、具体的に即答できますか?
・その仕事や心配事が「落ち着く」のは、1ヶ月以内ですか?
ひとつでも「いいえ」があるなら、思い切って少し休むことをおすすめします。
まずは半日〜1日だけでもいいので、「今日はこれでおしまい!」と仕事に区切りをつけ、決して生産性のあることはしないと決めて過ごしてみてください。
最初は手持ち無沙汰になってついスマホでSNSを眺めたり、ネットや本で何かをインプットしたりすると思います。
そういう人にとって生産性のない時間とは「無駄な時間」で、何もしていないことが不安に思えて仕方ないのです。
休むことに罪悪感を覚えて、本体の自分の「疲れ」に気づかぬフリをする原因は、恐れが大半です。
休んでしまったらもう仕事に行けなくなりそうとか、だらしない自分が出てきてしまったらどうしようという「自分」への恐れなのです。
がんばっている自分が好きなのと、恐れからがんばり続けているのとでは体感も出てくる結果もかなり違ってきますが、この違いは休んでみないことには理解できません。
限界までやらないとがんばったことにならないのも、自分は価値のないダメ人間だからがんばらないというのも、同じ穴のムジナです。
まずは休んで、できるだけぼーっと過ごして、本体の自分に戻りましょう。余裕のない自分に予定を詰め込む前に、充電して本来の自分に戻るのです。
何もない日も、ぼーっとできる自分も好きと思えるのが、幸せな大人の余裕です。
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