そろそろ『わたし』でいきていく

休み下手な人のための、上手なからだの休め方

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タスクが多いときこそ、休息にOKを出す

疲れを感じて、自分に適切な休息を与えられるのは成熟した大人だけです。

あれもこれも! と頭からタスクが離れず、眠れなくなるようなときほど、まずはゆっくり休むことを自分に許可するタイミングです。
タイミングがわからないなら、次の質問を自分に投げかけると効果的です。

・ゆっくり深い呼吸ができていますか?
・最近、友人と他愛のない会話を楽しみましたか?
・1ヶ月以内に、何も予定がない1日を過ごしたことはありますか?
・何を終わらせたら自分はゆっくり休めるのか、具体的に即答できますか?
・その仕事や心配事が「落ち着く」のは、1ヶ月以内ですか?

ひとつでも「いいえ」があるなら、思い切って少し休むことをおすすめします。

まずは半日〜1日だけでもいいので、「今日はこれでおしまい!」と仕事に区切りをつけ、決して生産性のあることはしないと決めて過ごしてみてください。

休むことに罪悪感を覚えてしまう最大の理由

最初は手持ち無沙汰になってついスマホでSNSを眺めたり、ネットや本で何かをインプットしたりすると思います。
そういう人にとって生産性のない時間とは「無駄な時間」で、何もしていないことが不安に思えて仕方ないのです。

休むことに罪悪感を覚えて、本体の自分の「疲れ」に気づかぬフリをする原因は、恐れが大半です。
休んでしまったらもう仕事に行けなくなりそうとか、だらしない自分が出てきてしまったらどうしようという「自分」への恐れなのです。

がんばっている自分が好きなのと、恐れからがんばり続けているのとでは体感も出てくる結果もかなり違ってきますが、この違いは休んでみないことには理解できません。

限界までやらないとがんばったことにならないのも、自分は価値のないダメ人間だからがんばらないというのも、同じ穴のムジナです。

まずは休んで、できるだけぼーっと過ごして、本体の自分に戻りましょう。余裕のない自分に予定を詰め込む前に、充電して本来の自分に戻るのです。
何もない日も、ぼーっとできる自分も好きと思えるのが、幸せな大人の余裕です。

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プロフィール

城ノ石ゆかり
城ノ石ゆかり

1968年熊本生まれ。
株式会社ngoro-ngoro代表取締役社長。
日本心理学会 認定心理士。「4ness コーピング」主宰。
20歳の時に大学を中退して世界中を放浪。帰国後は心理学を学びながら、エステティックサロンの世界へ。98年に株式会社ngoro-ngoroを創業、設立。2万人を超える女性のサポートの経験から、認知行動療法をベースとした「4nessコーピング」を開発した。
「4nessコーピング」講座は「号泣するセミナー」として話題を呼び、受講生には有名企業の社長や起業家らも名を連ねる。個人セッションの予約は現在1年半待ち。
著書に『怒りが消えれば、やせられる コーピング・ダイエット』(きずな出版)、『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』(実業之日本社)、『マンガでわかる
仕事もプライベートもうまくいく感情のしくみ』(監修:城ノ石ゆかり、作画:今谷鉄柱/実業之日本社)がある。

[4nessコーピング]
https://4ness.com

[城ノ石ゆかりオフィシャルサイト]
https://jounosekiyukari.com

著書

そろそろ『わたし』でいきていく

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「思い描いていた自分と違う」「自分と他人を比べて苦しくなる」「がんばっても...
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