――次に、監督を支えるコーチとの関係性について伺います。コーチたちとのつき合い方はどのように意識されていますか?
高津 僕自身はピッチャー出身なのでピッチャーのこと以外はわかりません。だから、打つこと、守ること、走ることについては積極的に各コーチに意見を求めますし、その考えを尊重するように意識しています。バッティングに関しては杉村(繁)コーチ、松元(ユウイチ)コーチに、守備走塁については、内野は森岡(良介)コーチ、外野は河田(雄祐)コーチに100%の信頼を寄せています。
――投手陣についてはどのようにお考えですか?
高津 もちろん、斎藤(隆)、石井(弘寿)両コーチを信頼して任せていますが、打撃や守備走塁とは違って、「今、どんな状態なんだ?」「彼は今、こうなっていると思うんだけど……」とこちらの考えを伝えることも多いですね。基本的にはコーチの意見を尊重しつつ、自分でも積極的に状況を把握するように努めています。
――各コーチとの関係性とは別に、監督の片腕とも言うべき、宮出隆自ヘッドコーチとはどのような関係性を意識していますか?
高津 ヘッドコーチというのは、まさに「コーチの中のトップ」という位置づけです。いわゆる「中間管理職」として、上からも、下からも、板挟みになる難しい立場だと思います。さっき言われたように、僕の「片腕」として密に意見交換をしていますね。僕の中では「ヘッドコーチを育てるのも仕事だ」という思いもあるし、「宮出にはもっと成長してほしい」という思いも強いです。
――高津さんにとっては初めての監督職となります。「ヘッドコーチを育てる」よりも、「ベテランヘッドコーチに支えてもらう」方が、監督自身の負担も減るのではないでしょうか?
高津 もちろん、宮出ヘッドにもしっかりと支えてもらっています。でも、彼はまだ若いし、これからもっともっと学ぶこともあるでしょうし、ともに成長していきたいという思いが強いですね。ヘッドコーチには「視野の広さ」を求めたいと思っているので、その点はまだまだ成長の余地はあると思っています。