毎年手帳を買ったり、今年は毎日記録をつけようと思うものの、なかなかできないという方もいます。なかには、毎日食べたものをつけてはいるけれど、それだけで終わってしまう、という方もいるのではないでしょうか。「1行日記」のメソッドを使いながら、手帳の上手なつけ方を紹介したいと思います。
毎回食べたものを日記で書いているのですが、つけただけで終わってしまいます。
●日記の例
〇月×日 どこそこでランチ。老舗の洋食屋で煮込み料理が手間がかかっている感じ。1000円ですごいボリューム。
〇月×日 上司と得意先とランチ。夜は高い料亭らしいがランチはそこそこ。大事なお客さんを連れてくるのにいいかも。
●改善案
何日か分、振り返ってみてはどうでしょうか? すると、「自分はこんなメニューが好き」「こんな雰囲気のお店は好き」など共通して自分の好きなポイントが見えてくるかもしれません。
例えば「コスパ」を自分が重視していると思ったら、そこを深掘りして、「コスパがよい名店」をまとめてブログなどで発表してもいいでしょう。また、「一緒に行った人の反応はこんなだった」ということも視野に入れて「どんな人はこんなお店が好き」ということがわかるようになれば、人と食事に出かけるときに、いい店をチョイスできるかもしれません。
何かあると感情的になって書いてしまいます。そのときはスッキリするのですが、前向きでないし、次につながらないです。
●日記の例
〇月×日 まったく今日もうまくいかない!なんでこうなるんだろう……。
〇月×日 課長がまったく話を聞いてくれない。なんでだ!
●改善案
感情は大事です。でも、そこから学びたいのなら、「事実」を書くようにしてみましょう。例えば、「うまくいかなかった!」ではなく、「〇〇の企画書を上司に提出したけれど、うちではできないと却下された」と事実を書いておき、後から見直してみましょう。
するとまったく別の感情が湧いてくることもあるし、「後から見たら、あの構成がダメだったな」とか、「今見ると、通さなくてもいい企画だった」など違う視点が出てくることもあります。また、「うちではできない」という上司の言葉から、「どんな企画ならできるんだろう」などと、自分の視点を広げるきっかけがつかめるかもしれません。
最初はしっかりつけようと思って頑張って書くのですが、そのうちに面倒くさくなって続きません。
●日記の例
〇月×日 今朝はジョギングしてから会社に。朝からよい気分で仕事を始められたが、午前中の会議で新プロジェクトに関する提案が通らず、がっかりする。何がよくなかったのか、先輩に相談してみるが、自分の話をわかってくれないみたいだ。どうしようか迷いながらランチはいつものラーメン屋……。