「新学期の登校辛い子」にぜひ試してほしい3行動

迷ったときは自分の気持ちを仕分けしてみる

どう伝えるべきか迷ったときは、自分の気持ちを「仕分け」してみましょう。自分の心身の状態やつらいと思っていることについて、クラスメイトに「言ってもいいこと」と「言いたくないこと」に分けて書き出してみてください。

書き出すことができたら、「言ってもいいこと」の中から伝えることを選びます。例えば、「夜眠れない」は「言ってもいいこと」、「言い合いをして気まずくなっているAちゃんに会いたくない」は「言いたくないこと」に入っているのなら、眠れないことだけを伝えればいい。「原因はわからないんだけど、眠れなくてヤバいんだ」というように言ってみてはどうでしょうか。

あなたに起こったことや感じたことを、すべて伝える必要はありません。「言ってもいいこと」の欄が空っぽなら、クラスメイトに何も説明しなくていいんです。大切なのは、何を話すか、あなた自身が決めることです。

友だちに伝えるときに気をつけたいのは、作り話をしないことです。理由の説明もしたくないけれど、サボっているとも思われたくない、という苦しさもあるかもしれません。でもその場しのぎで適当な言いわけをするのはおすすめできません。

後で話のつじつまが合わなくなる

今は作り話で乗りきれたとしても、後できっと、話のつじつまが合わないことが出てきます。そうなると「うそをついた」と言われ、また嫌な思いをすることになりかねません。

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こうした事態を避けるためにも、言いたくないことは言わなくていいけれど、本当のことしか言ってはいけないんです。

準備をせずに話そうとすると、うまく伝えられなかったり言うつもりのなかったことまで言ってしまったりしがちです。まずは表をつくって「言ってもいいこと」「言いたくないこと」をきちんと整理してみましょう。

友だちに伝えることが、あなたが休んでいる「本当の理由」ではないように思える場合もあるでしょう。でも、それでいいんです。実は「本当の理由」は、あとからじんわりわかってくることが多いのですから。

短期でも長期でも、子どもが自分自身を守るためならば堂々と休むことができるよう、今こそ休むことを子どもたちの手に委ねるべきだと私は思っています。新学期に不安を抱えている子に寄り添うために、親子でよりよい休み方を考えてみませんか。

(文=井上 祐紀:精神科医(子どものこころ専門医))