「メンタルが安定しない人」が言いがちな言葉4つ

失敗やミスが続くと自分の欠点に意識が向き自信が失われることがあります。しかし先の例のように視点をマイナス面からプラス面に変えることによって、物事のプラスの側面に気づき自信へとつなげていっていただきたいのです。

② 「(寝る前に)ダメだった」

脳は寝た瞬間にその日1日を再生する機能があります。もしも、その日1日を否定的な思いで過ごしていて、寝る前まで引きずってしまうと、脳は睡眠中にも否定的な出来事を何度も反復してしまい、マイナスのイメージトレーニングを繰り返していることと同じになってしまいます。心の調子を下げる原因となってしまうのです。

嫌なことがあったなら、脳は最後を強く記憶するという性質を使いましょう。1日中否定的な思いになる出来事ばかりだったとしても、寝る前に肯定的な思いをつくってしまえば、肯定的な記憶データとして記憶してくれます。寝る前に今日できたこと、今日うまくいったことを少しでも思い出す習慣が作れると最高ですね。できることを繰り返してますますできるようになっていきます。

今日は全部がうまくいかなかったという日があっても、「明日、朝早く起きて前向きに行動できている自分」を思い浮かべてみるのもいいでしょう。「アフターコロナの中でこんなふうにできている」という悪いことを乗り越えた後の明るい未来を描くのもいいでしょう。この「脳のゴールデンタイム」に実現イメージを描くことが大事です。

どうしてできなかった→どうしてうまくいったのか

③「どうして失敗したんだろう」

脳は問いかけに対して、全力で答えるようにできています。ですから、どういう問いかけをするかによって答えが変わってくるのです。人は失敗した時に、「どうしてできなかったのか」「どうして失敗したのか」を問いかけがちです。そうすると、脳はマイナスの答えを出すようになります。

逆に「どうしてうまくいったのだろう」「どうして成功するようになったのか」という肯定的なことを質問してあげてほしいのです。そのオーダーに脳は全力で応えようとしますから、プラスの答えが出てくるのです。

たとえうまくいっていなくてもいいのです。仕事で成果が出ていない時に、「なんでこうなったのだろう」と思い続けても、前に進めません。その代わり「どうして成果が出るようになったのだろう」と考えてみてください。「習慣を変えたから」「時間の使い方を変えたから」などいろんな答えが出てくるでしょう。

そのようなプラスのイメージが出てくることが重要なのです。成功に向かって進むポジティブな脳が出来上がり、心の調子が安定していきます。

④「感動できることがない」

自分を否定的に感じていて、自己肯定感が低い人の特徴として、「感動力が低い」ことが挙げられます。つまり、物事に対して心が動かなくなる。いろんなことに対して感情表現が乏しくなっている状態なのです。

その状態になると危険なのは、人から親切にされたり、自分で良いことをやったりしても、プラスに心が動かないため気分が上がっていかないことです。ですから、プラスに感じて心が動く、「感動力を高める」必要があります。感動力を上げるために重要なのは、普段やらないようなことをちょっとやってみることです。私はその行動を「チョイ超え」と表現しています。

いつもよりちょっと恥ずかしいと思うこと、ちょっと照れくさいと思うこと、ちょっと勇気が必要なことを「よし、やってみるか」と1つでも前に進むことですね。

例えばボランティア活動や街のゴミ拾いなどです。そこでさらに人からありがとうと感謝されると、もっとやってあげたい気持ちになり心が徐々に動くようになってきます。ちょっと勇気のいることを日常に取り入れて、感動力を高めていきましょう。