趣味や特技をコンテンツにして｢NFT｣で稼ぐ方法

改ざんされないデジタルデータで稼げる時代になった（写真：metamorworks／PIXTA）

NFTとはどのようなものか

NFTは、デジタルデータに「誰が最初にブロックチェーンに記録して」「そのあとに誰が誰に渡して」「今誰が持っているのか」などの取引の情報を記録していく仕組みです。

ブロックチェーンは改ざんができないので、そのデジタルデータの唯一の持ち主が誰であるかを証明できます。そして、そのデジタルデータの持ち主であるという立場・地位を売ったりあげたりして別の人に移せるため、価値が生まれたのです。

法律的にはこれから整備されていくNFTですが、これまでコピーが容易なのであまり価値がないと思われていたデジタルデータ自体に、価値を持たせた意味は大きいと言えます。のちに「革命的だった」と言われるような経済の変化を、今まさに目の当たりにしているのかもしれません。

NFTはデジタルデータに価値を持たせ、デジタルデータを資産にしました。価値があるものを買えば、将来、高く売れる可能性があるのです。これまでも美術品を投資の目的で買う人はいましたが、それは一部のお金持ちの話でした。しかし、デジタルデータにも価値があるという考え方が広まったことで、一般的な人でもNFTの作品に投資する流れが生まれ始めています。さらに画家、写真家、歌手、作曲家、文章家などといったさまざまなクリエーターにとっても、自分の作品をお金に換える選択肢が増えました。

無名のクリエーターが自分の作品をNFTによって1000円などでたくさん出品し、一般の人がそれを資産として買う、という流れができてきたのです。

この「NFT」と「メタバース」が合わさっていくことで、巨大な経済圏が生まれる可能性が高いのです。ぜひ今から、NFTの出品や売買に慣れていきましょう。巨大な波に乗って、稼ぐことができるかもしれません。

デジタルデータなら何でもNFTにできますし、リアルなものの権利をNFTにすることもできます。「たった1人」でも欲しいと感じるものであればNFTは成り立つのです。

まずは制限をかけず、ゲーム感覚で「自分の何をNFTにできるか？」と考えてみましょう。経験とノウハウを貯めるためにも、気軽にやってみることが大切です。

もっとも手軽なのが、自分の身の回りのコンテンツ。自分の投稿、音声、動画、写真などをNFTにできる可能性があります。SNSなどで発信した投稿もデジタルデータです。過去に作ったセミナー動画や文章のPDFなどがあれば、それもデジタルデータです。録音した自分の声も、自分が撮影した動画や写真もデジタルデータです。デジタルデータがあれば、それをNFTにするのは簡単です。

ノウハウ集をPDF化で販売も

例えば、私のようにセミナーなどをしている人であれば、過去に撮影したセミナー動画をNFTにして販売することもできます。自分が仕事で培ったノウハウを文章にまとめて「ノウハウ集」をPDFにして販売することもできます。

また、例えば、趣味で写真や動画などを撮っている人であれば、それを「デジタルガイドブック」などにまとめて、NFTにすることもできます。自分が好きな観光地の写真や動画、その情報を書いた文章などをまとめれば、これもNFT化できるコンテンツになるのです。

このほかにも、プロサッカー選手の森重真人選手は、2022年1月に「今年の抱負」を書いたTwitterのツイートをNFTにし、これをファンが約22万円で落札しました。数秒の声を録音して、それぞれを一点もののNFTとして販売している人もいます。