『モンスターハンター』に飽きた人こそ『ライズ』に触れるべき!あの頃の高揚感が再来

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 いやはや、事前の想像をはるかに超えるデキでした。結論から書いてしまえば、Nintendo Switch用ソフト『モンスターハンターライズ』はかなりの傑作でした。すでにプレイしている方は4月末に予定されている大型アップデートを一緒に待ちましょう。新年度の慌ただしさでまだ遊べていない方や、今回は見送ろうとしていた方は、一刻も早く新たな狩猟生活に飛び込んでください!

 ……と、今回はもうこれだけでも十分な気もしてきましたが、『ライズ』はどう素晴らしいのか、なぜシリーズに飽きてしまった人にこそ触れてほしい作品なのか、もう少しだけ詳しくお伝えしていきましょう。

『モンスターハンター』シリーズの本質的な魅力や楽しさとは、「大自然の脅威を具現化したようなモンスターたちと、それらを狩ることでたくましく生きていく人類の関わり」を体感できることです。この初代『モンスターハンター』から変わらずに受け継がれてきた普遍的で力強いテーマは、時を経た今もまったく色褪せません。

 ちなみに筆者と『モンスターハンター』シリーズの出会いは、初代が発売される半年ほど前、2003年の夏にさかのぼります。当時、ソニー・マガジンズさんが刊行していたゲーム誌「HYPERプレイステーション」のライターだった筆者は、とある取材で大阪のカプコンさんを訪れ、開発中の『モンスターハンター』に触れることができました。

 その時のプレイでは、身の丈を超える無骨な大剣・オオアギトを握りしめ、大空を舞う飛竜の王・リオレウスと対峙したのですが……「力と知恵を尽くして飛竜を狩ろうとする人間と、それを空から悠然と見下ろす飛竜」という構図に、すっかり心を掴まれてしまったのです。

 以来、毎号のように記事を書きつつ(連載は同誌が休刊になるまで続きました)、ゲームの発売後は、起床後まずモンスターと1対1で「組み手」を行い、仕事の休憩時間に鉱石などの武具の素材を採取、深夜に仕事を終えたあとは寝落ちするまでオンラインで協力プレイ……といった具合に、職業=ハンターといっても過言ではないほどに遊びこみました。

 その後もシリーズの新作が出るたびに記事やレビューを書き、自腹でも買って遊んではいましたが、いつしか『モンスターハンター』は、「自分自身が熱中するゲーム」から、友人や親戚の子など「熱中する人と一緒に楽しむゲーム」というポジションに変わっていきました。もちろん楽しいことは楽しいのですが、加齢や生活の変化に伴い、付き合い方が変わったわけです。

 しかし今回の『ライズ』は、初代『モンスターハンター』に触れた当時の高揚感(Raise)を思い出し、こうして記事にしてしまうほどに、新鮮な魅力にあふれた作品に仕上がっていました。

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 なぜそこまで楽しめたのかといえば、狩りのフィールドがシームレスにつながったことと、アンカーとワイヤーのように使用し、空中での立体的な移動を可能とする「翔蟲」の登場により、アクションゲームとしての奥深さが増したためです。

 そして、それらがゲームを複雑化せず、シンプルに狩りを楽しむために役立つことが本当に素晴らしい! 翔蟲などは便利すぎて、まったく別のゲームでも使いたくなってしまうくらいです(笑)。

 考えてみれば当たり前ですが、モンスター側は必ずしもハンターたちを仕留めようとはしていません。なのである程度交戦したあとは、急峻な崖を飛び越える、人には立ち入れぬ抜け穴を使うなどして、ハンターたちをまこうとするのですが、本作ではハンター側も翔蟲を使ってさまざまなルートを選択しつつ追跡することができます。狩場の地形をしっかり把握し、翔蟲のコントロールに習熟していくことで、驚異的な速さでモンスターを追えるようになるのです。