キンドル、購入済み書籍「消える」事象が報告…1年経過すると保証されない?

 もっとも、今回のケースではカスタマーサービスが「購入から1年以上経過したコンテンツは端末から削除すると再ダウンロードが保証されない」と回答しており、上記方法で解消される問題ではないと考えられる。

起こり得る事態

 Kindleでは過去にも同様の事例が発生したことがある。一昨年の2022年、米国のAmazon.comと日本のAmazon.co.jpの両方のアカウントを保持していたユーザが「アカウント結合」を行い、さらにAmazon.comのアカウントを削除したところ、過去にAmazon.co.jpで購入したKindleの書籍がすべて消えてしまうという事象が発生。カスタマーサービスとやりとりした結果、いったんはライブラリから消滅した書籍を復活させることができたユーザもいた。

 ネット企業に勤務するEC運用担当者はいう。

「紙の書籍やDVDでは著作権者側の事情で販売が終了となるケースがあるが、これがデジタルコンテンツの場合、ユーザが自分の端末にダウンロードしていないと利用できなくなるという事態が起こり得る。プラットフォーマーとしては、利用規約の決まり文句である『本サービスの全部または一部を通知なしにいつでも停止・中断できますよ』という文言で事前に購入者の同意を得ている、というスタンス。購入したコンテンツを勝手に『消された』ユーザ側としては納得いかないだろうが、プラットフォーマー側の道義的な責任はさておき、どうしようもないというのが実情だろう」

 Business Journalはアマゾンジャパンに見解を問い合わせ中であり、回答を入手次第、追記する。

(文=Business Journal編集部)