現在、大卒就職者はどのような職種・業種を志望する傾向が強いのか。
「東京大学など難関大学の学生の間では経営コンサルタントなどが人気です。専門職とみられがちですが、実はそれほど専門的な職種ではなく、仕事を通じてビジネス総合力を得られるという点が好まれるようです。今も昔もプロフェッショナルな専門性を身につけたいと考えるよりも『潰しが効くスキルや経験を得たい』という風潮が強いように思います」
では、建設・製造・運送現場の人手不足を解消するための有効な施策としては、どのようなものが考えられるのか。
「例えば運送業界についていえば、現実的には自動運転の普及を待ちつつ、それまでの人で不足を何とか乗り切るしかないと思いますが、そこには大きな矛盾が存在します。自動運転やAIが導入されれば、必要な労働者の人数は大幅に減るので、『将来的には人手は不要になるかもしれないけれども、今は人手が足りないので来てください』ということになります。この場合、若い人にとっては将来の仕事が保証されない環境となるため、回避されざるを得なくなります。この矛盾は非常に難しい問題で、『このままだと3~5年後に人手不足で大変なことになるので、今のうちから若い労働力を確保しましょう』というのは、理屈としては一見正しいのですが、そのような職種に若い人を誘うのはなかなか難しいのではないでしょうか」(川畑氏)
(文=Business Journal編集部、協力=川畑翔太郎/株式会社UZUZ COLLEGE代表取締役)