こうした制度によって、どのような効果が生じることが期待できるのか。
「まず、社員が主体的に動くようになります。また、ディスコさんもいうように、社員が自分で自分のキャリアや働き方を選ぶことができます。高い報酬を得たい人は多くのWillを獲得しにいきますし、家族との時間が大切だという社員はWillを多くは獲得しないで業務量を少なくするということも可能です。このように主体的にキャリア形成ができるというのは素晴らしいことだと思います」
同様の制度を導入している企業はあるのか。
「ここまで徹底しているケースは見たことはないですが、例えばスピード対応したことによって他の従業員から得られた賞賛をポイント化したり、社員同士で感謝の気持ちをピアボーナスというかたちで送り合い、その一部が賞与に反映されるというケースはあります。これらは社内のチームワーク向上や、上司一人が部下全員の評価をする負担を減らすという意図で取り入れられているケースが多いです」
このWill会計がディスコの好業績につながっている面はあるのか。
「米ヒューレット・パッカードの創業者の一人であるビル・ヒューレットは、人間は男女問わず良い仕事や創造的な仕事をやりたいと願っていて、それにふさわしい環境に置かれれば誰でも良い仕事をするという主旨の言葉を残していますが、その思想をすごくディスコさんに感じます。“社員の意思の総量”が会社の成長や利益につながっていると思います」
(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=安藤健/人材研究所ディレクター)