楠瀬 飛鳥

楠瀬 飛鳥

3
現代文学 連載中 短編
何年も会っていなかった男から、犬が死んだというメールが届いた。 その犬を迎えに行った日、僕は彼の隣にいた。母の在宅介護に追われ、恋人を失い、仕事まで変えざるを得なかった頃のことだ。 仕事の相談を口実に再会した彼は、やがて僕の家へ来るようになり、近所へ越してきた。人を遠ざける母が、なぜか彼だけは可愛がり、僕がいない午後には話し相手までしてもらっていた。 「ピーくんがいるから、あんたは出かけてもいいよ」 母がそう言った日、僕は少しだけ自由になり、少しだけ寂しかった。 家族でも恋人でもない。けれど僕らは、母のいる家と犬のいる家の鍵を持ち合っていた。 黙って去った親友を、僕は責めなかった。だから彼は、犬の死だけは伝えてくれたのかもしれない。 これは、名前のつかない十年弱の時間をめぐる、男二人の相棒譚。
24h.ポイント 0pt
小説 226,142 位 / 226,142件 現代文学 9,477 位 / 9,477件
文字数 3,183 最終更新日 2026.06.29 登録日 2026.06.29
エッセイ・ノンフィクション 連載中 ショートショート
日常で感じた思いを短編で綴ります。人生、恋愛、仕事、怒り、悲しみ、喜び、共感、孤独、失望、、、人間だからこその溢れる思いを備忘録として残したい。ゆく先々で読み返した際に、フレッシュな思いなのか、過去の幼さなのか、その時にしか感じることのできない感情と、言葉のチョイスがどのように未来の自分に映るのかへの興味は尽きません。 コマ落としの映画のように、その瞬間瞬間の自分を切り出し、パラレルワールドのA or Bの選択でそれぞれのドラマが生まれていくのしょう。時には詩のように、時に歌詞のように自分が感じるままに言葉を紡いでいく・・・。一投稿完結の短編です。
24h.ポイント 0pt
小説 226,142 位 / 226,142件 エッセイ・ノンフィクション 8,810 位 / 8,810件
文字数 4,281 最終更新日 2022.07.01 登録日 2022.01.27
ファンタジー 完結 長編 R18
リアルとヴァーチャルの境界線で、その想いを交差させながら、距離を縮めていく二人の日常と非日常を描きます。精神的な繋がりだけでなく、ヴァーチャルな肉体関係にも発展。主人公、修の心の変化と成長、人が人を思うということがどういうことなのか、投げかけるように進展していく。
24h.ポイント 0pt
小説 226,142 位 / 226,142件 ファンタジー 52,528 位 / 52,528件
文字数 42,422 最終更新日 2021.12.14 登録日 2021.10.26
3