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📘【あらすじ】
南秋大学の女子寮で見つかったひとつの遺体。
それがすべての始まりだった。
“赤い紐”で絞められた挙句惨殺された女性。
彼女の亡骸はなぜか笑っていた。
だが、それは誰かに“選ばれた”証だった。
紅い紐。死の連鎖。そして記録。
絡み合う死と記憶の中で、彼女たちは逃げ真相を追う──
「これは、誰が望んだ連鎖なのか」
紅い死の連鎖が始まる。
最後に生き残るのは、“あなた”か“私”か。
⚠️【ご注意】
本作品には、自死・絞殺・スプラッター要素に加え、一部に性的描写・倒錯的演出を含むシーンが存在します。 精神的ショックを受けやすい方や、性的表現に不快感を覚える方は、閲覧をお控えください。
文字数 46,657
最終更新日 2025.07.20
登録日 2025.07.06
「あなたが殺したんじゃない。“そう信じた”のよ——最初に。」
記憶、証拠、観測、感情、嘘。そして、真実。
ひとりの少女の死をめぐって、男と女は“過去”を語り合う。
だが、それは裁判ではなく、“物語の編集会議”だった。
観測者の視線は、いつのまにか演者のそれへと変質し、
記憶を信じる者は、他者の記憶に“殺されて”いく。
——観測とは、罪である。
“見ること”がすべてを裁くと信じていた彼女に、
“見られる側の地獄”が始まる。
【死配人シリーズ:護信の狂 - 錯視された真実】
——これは、“事実”が殺されていく物語。
文字数 32,102
最終更新日 2025.07.02
登録日 2025.06.16
名札を落とした男、名を問う女、そして“探しもの”を始めたはずの「僕」。
──だがそのすべてが、誰かの“代わり”だったとしたら?
出張先で終点駅まで乗り過ごした「僕」は、見知らぬ町の公園で“名札を探す男”と出会う。
名の読めないそれは、誰のものかもわからない。けれど男は言う──「ここ、よく落ちてるんです」。
やがて女が現れ、僕も名札を拾い、“誰か”を思い出し始める。
だが会話はすれ違い、名前は曖昧に、過去と現在は歪んでいく。
そして気づけば、“探されていたのは自分”なのかもしれないという違和感が全身を包む。
記憶と名を失った人間たちが集うその公園は、現実か死後か、それすら定かでない。
やがて終幕、名札を拾い上げる者が現れる──
胸に輝く銀の名札には「死人管理局」の文字。
命と記憶を失った者が“自分”を探す物語。
でも、名を返されたとき、あなたは本当に「あなた」でいられるだろうか?
文字数 4,929
最終更新日 2025.06.10
登録日 2025.06.02
そのマンションでは、やたらと“親切な人”ばかりが暮らしていた。
引っ越してきた川島光莉は、毎日のように“おすそ分け”を受け取る。
手料理、果物、煮物、スープ……誰もが笑顔で「気にしないで」と差し出す。
最初はありがたいと思っていた。だがある日、光莉はある疑念を抱く。
「……私、何か“代わりに渡すもの”を求められてる?」
冷蔵庫の奥に、誰も入れていないはずの何かがある。
鍋の底に沈む、歯。
笑い声が静かな夜に響き、訪問者は絶えず――
そして彼女は気づく。
“親切”とは、引き返せない儀式の第一段階だったことに。
笑顔の住人たちが揃うとき、「渡す側」の顔が完成する。
これは、“親切”という名の制度に取り込まれた女の記録である。
共助プロトコル_0→Terminationまで、全6章構成の儀式的ホラー。
※若干のグロテスク描写・猟奇的展開あり
苦手な方は閲覧をお控えください。
文字数 24,859
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.19
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