ここで夫婦間の問題に立ち戻りますが、これって夫婦にも当てはまると思いませんか?
ごはんを作ってもらって「今日のお味噌汁もおいしいね」とか「このジャガイモが特においしいよ」とか、掃除をしてもらったら「すごく気持ちいいよ、ありがとう」とか、子供の送り迎えをしたら「ありがとう、助かったよ」とか、そういったポジティブなフィードバックをお互いにし合う。
すべての行動に、ポジティブなフィードバックを返せているという、フィードバック濃度の高い家庭になっていなければ、ギャップフィードバックはするべきではない。
もちろん、家庭内でフィードバック濃度の高い状況をつくれることは普通ではありません。もしつくれているのなら心から尊敬します。
私の家庭でもポジティブフィードバック濃度が高かったなら、私が妻の叱り方に対して何か言ったときにも、妻の反応は違っていたはずです。
いまからでもすぐに、家庭内のフィードバック濃度を上げなければいけません。かつては「夫は黙って妻の話を聞いていればいい」と言われていましたが、そうした時代は終わったのです。
黙って聞くのではなく、もちろんエセ共感で聞き流すのではなく、しっかりと、はっきりと、ポジティブフィードバックをこまめに、丁寧に、誠実に、積み重ねて、フィードバック濃度を高めることが必要なのです。
今日、あなたは自分の奥さんに、何回ポジティブフィードバックをしましたか?
もしあまりしていない自覚があるのなら、いまからで構いませんから、すべての奥さんのアクションに、ポジティブフィードバックをしてみませんか。それだけで、奥さんもポジティブフィードバックを返してくれるようになるかもしれません。
とくに「いつも否定してくる」と言われたことのある人、ぜひ一緒にチャレンジしましょう。