segakiyui

segakiyui

『ラズーン』『そして別れの時』連載中。メルマガ『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー3』』『闇を闇から』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

ユーザをお気に入り登録すると、新しい記事が投稿された際にマイページの「お知らせ」にて通知を受け取ることができます。

2,380 112113114115116

『ラズーン』第一部 1.二つの名の下に(2)...

(わかってる)
 素っ気なく応じて、ユーノはその声を切り捨てる。
(もう言うな)
 目をぱっと開けて、ユーノはゼランを追ってようやく辿りつき始めた隊員達に笑いか...
コメント 0
登録日 2016.12.07 08:43

『周一郎舞台裏』4.シーン119(2)アップ。

「…ん、…ふ」
(何だ…?)
 妙に温かいな。
 垣は小さく息を吐いて身動きし、目を開けた。ぼんやりと霞んだ視界は、時間とともに次第にくっきりと明瞭になる。
(え...
コメント 0
登録日 2016.12.06 23:55

『ラズーン』第一部 1.二つの名の下に(1)...

 風が渡る。
 固い織の飾り一つないチュニックの裾を、跨がった愛馬レノの白いたてがみを、波立つそよぐ草原にただ一人立つ、ユーノの額にかかる髪を巻き上げて。
 目...
コメント 0
登録日 2016.12.06 23:52

『周一郎舞台裏』4.シーン119(1)アップ。

 車が突っ込んでいった一瞬、頭の中が痺れたようになって、垣はその場から一歩も動けなかった、いや動こうとも考えなかった。が、その瞬間、立ち竦んだ垣の背中を嫌という...
コメント 0
登録日 2016.12.03 14:47

『桜の護王』『後日譚』アップ。

『ジャーナル』巻頭インタビューより抜粋。

 初めまして。桜木護王です。
 いや、おひさしぶりですね、と言うべきかな?(笑)
 20年ぶりの『桜の護王』リメイクと...
コメント 0
登録日 2016.12.03 13:39

『周一郎舞台裏』3.シーン306(2)アップ。

 飛び込んできたのは、目鼻立ちのはっきりした女性だった。そう、かなり情熱的な美しい女性、女優、友樹雅子。そういう認識しか修一には湧かない、実の母親だと言うのに。...
コメント 0
登録日 2016.12.02 19:41

『桜の護王』15.無限環(2)アップ。最終話

 一ヶ月後。

「起きてて大丈夫なの?」
「うん……もうほとんど傷も塞がったみたいやし」
 マンションのソファに座った護王が戻ってきた洋子に気づいて、新聞から顔を...
コメント 0
登録日 2016.12.02 19:38

『周一郎舞台裏』3.シーン306(1)アップ。

「よーし、カット!」
「垣さんっ」
「あらら、もう飛んでった」
 スタッフの一人が苦笑まじりに、垣の側に駆け寄っていく修一を見る。
「このごろ、あの二人しょっち...
コメント 0
登録日 2016.12.01 20:25

『桜の護王』15.無限環(10)アップ。(個人...

「ううん……ああ、ほら、朝切ったって指、見せて」
「あ、うん」
 護王が一瞬ためらって左の指を差し出した。傷テープがうっすらと赤く染まっている。
「なんか最近治り...
コメント 0
登録日 2016.12.01 20:23

『周一郎舞台裏』2.シーン202ーーシーン118...

 脚本を受け取り捲りかけたが、カミソリの傷は結構深くて痛むものだ。日にちがたてば楽になるのだろうが、指先の敏感な神経をささくれ立った木で撫で上げられた気がして、...
コメント 0
登録日 2016.12.01 01:15

『桜の護王』15.無限環(9)アップ。(個人サ...

一ヶ月後。

「起きてて大丈夫なの?」
「うん……もうほとんど傷も塞がったみたいやし」
 マンションのソファに座った護王が戻ってきた洋子に気づいて、新聞から顔を上...
コメント 0
登録日 2016.12.01 01:12

『周一郎舞台裏』2.シーン202ーーシーン118...

「え?」
 垣は汗が流れ続ける顔を大道具の隅から突き出した。
 『滝』役だけでは暮らしは成り立たない。映画撮りの合間には、こうやっていろいろな部署のスタッフに頼...
コメント 0
登録日 2016.11.29 23:53

『桜の護王』15.無限環(1)アップ。

 餓えが人々を襲い弱き者脆き者が強き者猛き者に喰らわれた。
 だがそうして貪った者も天運伴わず次々と死んでいく。
 この里は死人に満ち腐臭に浸された。
 その中...
コメント 0
登録日 2016.11.29 23:50

『周一郎舞台裏』2.シーン202ーーシーン118...

『修一君、行くよ!』
 声に顔を上げる。ガラスの向こうで、スタッフが親指を立てて合図する。頷いて修一は呼吸を整える。
 今度の『月下魔術師』の主題歌『ロード・オ...
コメント 0
登録日 2016.11.28 21:59

『桜の護王』15.無限環(7)アップ。(個人サ...

「…っ!」
 一瞬、かなり厚みのある巨大な障子紙を突き破ったような感触で息が詰まった。無意識に手元にあった温もりを離すまいと引き寄せる。
「あぅっ!!」
「!」...
コメント 0
登録日 2016.11.28 21:57

『周一郎舞台裏』2.シーン202ーーシーン118...

「カァーット、カァット!」
 銅鑼声が響き渡った。
 またか、という表情で見つめる人々の中心に、修一の腕をがっしり掴んだ垣がいる。危うく崖から落ちそうになった修...
コメント 0
登録日 2016.11.27 22:04

『桜の護王』15.無限環(6)アップ。(個人サ...

 どれほど舞っていたのだろう。
 零れた涙ももうかなりが闇に呑み込まれた。所作を繰り返し、幻の護王に気持ちも体もぴたりと重ねて舞っていれば、いるはずのない人、も...
コメント 0
登録日 2016.11.27 20:58

『周一郎舞台裏』1.シーン201(2)アップ。

「ちぇっ…」
 安アパートの階段は、いつ塗り直したのかわからないほど錆が浮いた鉄製だ。へたな場所を踏むと、鉄なのにぎい、と妙な音をたててきしむあたりが恐ろしい。...
コメント 0
登録日 2016.11.27 00:23

『桜の護王』15.無限環(5)アップ。(個人サ...

 次の一瞬、だらっと投げ出していた護王の手が弾かれたように飛んだ。額に当てられていた銃身を握って外側へ引き剥がすと同時に顔を避ける。
 ぱんっ……がきっ!
「あほ...
コメント 0
登録日 2016.11.27 00:02

『桜の護王』15.無限環(4)アップ。(個人サ...

「……護王」
 響いた声にびくっ、と護王は目を見開いた。
「どうした」
 幸一郎が顔をしかめて尋ねてくるのに眉をひそめる。
「いま…」
「今? 何だ?」
 額に当...
コメント 0
登録日 2016.11.25 22:50
2,380 112113114115116