『桜の護王』15.無限環(3)アップ。(個人サ...
桜はしばらく黙っていたが、やがてためらうように頼りなげにつぶやいた。
側に居てくれるのか。
その響きが護王の声にそっくりで一瞬胸が詰まったのを、洋子は歯を...
側に居てくれるのか。
その響きが護王の声にそっくりで一瞬胸が詰まったのを、洋子は歯を...
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登録日 2016.11.24 23:42
『桜の護王』15.無限環(2)アップ。(個人サ...
(では、護王はどうなるのですか?)
記憶を奪い心を封じ体を我が内に取り込んで眠りにつかせる。
そうすればごおうも最早傷つかず、我もまたさみしさがまぎれ、...
記憶を奪い心を封じ体を我が内に取り込んで眠りにつかせる。
そうすればごおうも最早傷つかず、我もまたさみしさがまぎれ、...
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登録日 2016.11.24 01:07
『アシュレイ家の花嫁』《エピローグ》 ア...
(あれから3年になる)
マ-スは入った部屋のドアをゆっくり閉めて、ぼんやりと主のいないベッドを見た。
カーテンを開けた窓から光が入り込み、ベッド脇の赤い室内...
マ-スは入った部屋のドアをゆっくり閉めて、ぼんやりと主のいないベッドを見た。
カーテンを開けた窓から光が入り込み、ベッド脇の赤い室内...
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登録日 2016.11.22 00:35
『桜の護王』15.無限環(1)アップ。(個人サ...
餓えが人々を襲い弱き者脆き者が強き者猛き者に喰らわれた。
だがそうして貪った者も天運伴わず次々と死んでいく。
この里は死人に満ち腐臭に浸された。
その中...
だがそうして貪った者も天運伴わず次々と死んでいく。
この里は死人に満ち腐臭に浸された。
その中...
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登録日 2016.11.22 00:32
『アシュレイ家の花嫁』11.世界 アップ。
「ひ…」
意識が戻ったその瞬間、マ-スは身体の中から音をたてて血が引くのを感じた。
「いや…だ…」
無意識に漏れた自分のつぶやきを聞き取って既にべっとりと汚れ...
意識が戻ったその瞬間、マ-スは身体の中から音をたてて血が引くのを感じた。
「いや…だ…」
無意識に漏れた自分のつぶやきを聞き取って既にべっとりと汚れ...
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登録日 2016.11.20 12:56
『桜の護王』14.鳴滝(2)アップ。
空気は生温く護王を包んでいる。気持ちも心も、もうそれほどもたないことを護王は感じ取っている。
ひたすらに診療所に急ぐのは最後のケリをつけるためだ。
洋子を...
ひたすらに診療所に急ぐのは最後のケリをつけるためだ。
洋子を...
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登録日 2016.11.20 12:00
『アシュレイ家の花嫁』10.愚者 アップ。
「芽理」
呼ばれて振り返ると、クリスがまばゆそうな目をしてこちらを見ていた。
「部屋に戻るの?」
舌足らずに問いかけられる。マ-スを思わせる声の甘さにも芽理...
呼ばれて振り返ると、クリスがまばゆそうな目をしてこちらを見ていた。
「部屋に戻るの?」
舌足らずに問いかけられる。マ-スを思わせる声の甘さにも芽理...
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登録日 2016.11.19 11:40
『桜の護王』14.鳴滝(13)アップ。(個人サ...
「何がお前と違う…? そう、可能性は一つだ。お前のように、花王紋はあるにせよないにせよ、花王紋を持った女を繰り返し喰べ続ければいいのだ」
幸一郎がべろりと長い...
幸一郎がべろりと長い...
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登録日 2016.11.19 10:41
『桜の護王』14.鳴滝(12)アップ。(個人サ...
たんっ! たんっ!
「はっ…っあっ!!」
僅かな間隔をあけて続けざまに同じ音が響き、最初の音を耳にして跳ね上がるように体を起こした護王の背中に鮮血が散った。...
「はっ…っあっ!!」
僅かな間隔をあけて続けざまに同じ音が響き、最初の音を耳にして跳ね上がるように体を起こした護王の背中に鮮血が散った。...
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登録日 2016.11.17 08:25
『アシュレイ家の花嫁』8.運命の輪 アップ...
クリスと入れ代わりに部屋を出た芽理は扉を閉めて深い溜息をついた。
「ふ…ぅ」
そのとたん、ぼろぼろと吹き零れた涙を慌てて拭う。
(マ-ス…)
拭った手にはマ...
「ふ…ぅ」
そのとたん、ぼろぼろと吹き零れた涙を慌てて拭う。
(マ-ス…)
拭った手にはマ...
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登録日 2016.11.16 23:42
『桜の護王』14.鳴滝(11)アップ。(個人サ...
「……ふ…」
「!!」
今まさに綾香を屠ろうとした護王は背後で微かな吐息が動いたのに硬直した。
「姫…さん…?」
顔を青ざめさせながらそろそろと振り返る。
ベッ...
「!!」
今まさに綾香を屠ろうとした護王は背後で微かな吐息が動いたのに硬直した。
「姫…さん…?」
顔を青ざめさせながらそろそろと振り返る。
ベッ...
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登録日 2016.11.16 23:12
『桜の護王』14.鳴滝(10)アップ。(個人サ...
護王の絶望がちりちりと洋子の胸を焼いていく。
ごめんな、姫さん。
俺が長く生き過ぎたんや。
俺が長く生き過ぎたから、あんたをここまで追い込んだ。
そや...
ごめんな、姫さん。
俺が長く生き過ぎたんや。
俺が長く生き過ぎたから、あんたをここまで追い込んだ。
そや...
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登録日 2016.11.16 00:51
『アシュレイ家の花嫁』8.運命の輪 アップ...
長い間、ずいぶんと長い間、マースは暗くて寒い場所を漂っていた。
(今度こそ、死ねたのかもしれない)
そう思うと、ほっとしたような気持ちと同時に、微かに胸が傷...
(今度こそ、死ねたのかもしれない)
そう思うと、ほっとしたような気持ちと同時に、微かに胸が傷...
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登録日 2016.11.14 23:19
『桜の護王』14.鳴滝(9)アップ。(個人サイ...
びく、と護王は体を震わせて綾香を見返した。
「それを……姫さんに…言うたんか」
辛そうに顔を歪めてうめく。
「そや、言うたったんや! あんたは花王紋があるから...
「それを……姫さんに…言うたんか」
辛そうに顔を歪めてうめく。
「そや、言うたったんや! あんたは花王紋があるから...
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登録日 2016.11.14 08:37
『桜の護王』14.鳴滝(8)アップ。(個人サイ...
空気は生温く護王を包んでいる。気持ちも心も、もうそれほどもたないことを護王は感じ取っている。
ひたすらに診療所に急ぐのは最後のケリをつけるためだ。
洋子を...
ひたすらに診療所に急ぐのは最後のケリをつけるためだ。
洋子を...
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登録日 2016.11.13 22:34
『アシュレイ家の花嫁』7.塔 アップ。
「……っは」
鋭い痛みが下半身から背中を貫くように駆け上がってきて、気がついた。
「マース」
マージが薄笑いを浮かべながらマースの身体の上に乗っている。両頬を...
鋭い痛みが下半身から背中を貫くように駆け上がってきて、気がついた。
「マース」
マージが薄笑いを浮かべながらマースの身体の上に乗っている。両頬を...
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登録日 2016.11.13 01:04
『桜の護王』14.鳴滝(1)アップ。
下に下に、ときおを胸に洋子はどんどん降下していく。さっきよりも数倍速く落ちていく。
自分の体から細かな霧のように光が背後に尾を引いて流れていくのがわかる。...
自分の体から細かな霧のように光が背後に尾を引いて流れていくのがわかる。...
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登録日 2016.11.13 00:42
『アシュレイ家の花嫁』6.女教皇 アップ...
これは本当だろうか。
クリスと一緒に屋敷を出て行く芽理の姿を窓辺から見送りながら、マースは口元をこぶしで押さえたまま立ち竦んでいる。
顔が熱い。体が微かに...
クリスと一緒に屋敷を出て行く芽理の姿を窓辺から見送りながら、マースは口元をこぶしで押さえたまま立ち竦んでいる。
顔が熱い。体が微かに...
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登録日 2016.11.12 01:08
『桜の護王』14.鳴滝(6)アップ。(個人サイ...
「それが……許せないんだ」
村上が威嚇するように銃口を向け直した。
「何度引き離そうとしても…君は洋子さんを求める。何度も死にそうになりながらも、洋子さんは君を...
村上が威嚇するように銃口を向け直した。
「何度引き離そうとしても…君は洋子さんを求める。何度も死にそうになりながらも、洋子さんは君を...
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登録日 2016.11.12 00:21
『桜の護王』14.鳴滝(5)アップ。(個人サイ...
「それに…記憶を思い出したらすぐにわかった……あのとき、桜里にお前、おったやろ?」
「!」
村上が息を呑んだ。
「本名、大西瞬……大西の分家やったな。お前が生まれ...
「!」
村上が息を呑んだ。
「本名、大西瞬……大西の分家やったな。お前が生まれ...
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登録日 2016.11.10 02:36