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文明進化(?)編
女神「トランシーバー(業務用・高感度)送ったわ〜」 →潜入工作員「【虚空の悪魔が耳元で囁く呪いの黒箱】だ……!」
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「……ねぇ、なんで?」
わたしは天界のふかふかベッドで、膝を抱えてうずくまっていた。 前回のメガホン、みんな耳塞いで逃げちゃったし。 あんなに一生懸命応援したのに。
「わたし、嫌われてる……? 違う? ほんとに?」
「なんかもう、良かれと思ってやったことが全部裏目に出るとか、むり。しんど……」
(──ねぇ、誰か「ありがとう」って言ってよ。わたし頑張ってんのに……)
でもさ。 よく考えたら、あいつらが逃げたのって、音がデカすぎたからじゃん? 大声で怒鳴られたら、そりゃ誰だってビビるし?
つまり! **「大声を出さずに、こっそり意思疎通できれば解決」**ってことじゃん!
そこでこれ!
【業務用特定小電力トランシーバー(ロングアンテナ・2台セット・イヤホンマイク付き)】
離れた相手と無線で会話できる、工事現場やイベントスタッフの必需品。 これなら大声出さなくても、耳元でクリアに指示が出せるし! 誰にもバレずに連絡取り合えるとか、スパイみたいでカッコいいし!
「やばっ! ウチ天才じゃん?」
「これなら絶対怖がられないし! スマートな連携プレイで好感度爆上がりっしょ!」
「ほら見た~? 今のわたし、ガチで神なんだけど! 冴え渡ってる~!」
(──よしよし、これ絶対評価上がるやつ~! 見ててね上司!)
最高のテレパシー体験、転送ポチー!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
──敵国首都・王城地下「潜入任務」──
「……シッ。気配を消せ」
王国諜報部隊の精鋭、影の男(シャドウ)と、相棒の風(ウィンド)。 二人は国家の存亡を賭け、敵国の機密を奪取すべく城内に侵入していた。 一言でも声を発すれば、即座に処刑される極限状態。
「(目配せで合図を送る)」 「(頷く)」
その時、二人の懐(ふところ)に、音もなく『黒き筐体(きょうたい)』が出現した。
「……!?」
無骨な黒いボディ。天を突く長い角(アンテナ)。 そして、中央には緑色に発光する小さな窓。 二人は息を呑んだ。
「(なんだこれは……? 魔道具か?)」
シャドウが震える手でそれを握る。 側面には、指にフィットする突起(送信ボタン)。 そして、本体からはコードが伸び、先端には『耳の形をした黒い宝石(イヤホン)』が付いている。
「(……装着せよ、ということか?)」
二人はアイコンタクトを取り、イヤホンを耳にねじ込んだ。 その瞬間。
『ザザッ……ザザザッ……』
「!!」
脳内に直接響く、正体不明のノイズ。 それは風の音でも、人の声でもない。 この世ならざる空間──**『虚無の荒野』**の風切り音だ。
「(……聞こえるか、風よ)」 「(ああ……。これは『地獄の周波数』だ)」
シャドウは悟った。 これは神が与えし**『念話の黒箱』。 だが、ただの念話ではない。 常に『ザザッ』という死の世界のノイズが流れているということは、「一度死んで霊体にならなければ会話できない」**という呪いを示唆している。
「(……試すぞ)」
シャドウは覚悟を決め、側面のボタンを押し込んだ。
『プッ(送信音)』
「(! 鳴いた!)」
シャドウは極限まで声を殺し、マイク部分に囁いた。 「……こちら影。応答せよ」
風の耳元で、その声は機械的に変換され、ざらついた音質となって再生された。
『……コチラ……カゲ……オウトウ……セヨ……』
「ヒッ!?」
風が思わず声を上げそうになる。 聞こえてきたのは相棒の声ではない。 感情を削ぎ落とされ、金属的に加工された、**『死者のごとき冷徹な囁き』**だった。
「(なんてことだ……。シャドウの魂が、この黒箱に吸われている!)」 「(生身の声を代償に、悪魔が代わりに喋っているのだ!)」
風もボタンを押す。
『プッ』 「……こちら風。感度良好……どうぞ」
『……コチラ……カゼ……カンド……リョウコウ……ドウゾ……』
「(あぁ……! 俺の声も奪われた!)」 「(『どうぞ(Over)』だと? 何をだ? 命を差し出せと言うのか!?)」
二人は戦慄した。 便利だ。確かに離れていても会話ができる。 だが、その代償として、喋るたびに人間性が摩耗し、ただの「受信機」へと成り下がっていく感覚。
「(使うな……。これ以上使えば、我々は人ではなくなる)」
そう判断した時だった。 敵の見回りの兵士が近づいてきた。
「おい、誰かいるのか?」
「(しまっ……!)」
二人は咄嗟に物陰に隠れた。 だが、緊張のあまり、シャドウの指が送信ボタンに触れてしまった。
『ザァァァァァァッ!!(スケルチ開放音)』
静寂の廊下に、最大音量のホワイトノイズが響き渡る。
「なんだ!? 今の音は!」 「そこに誰かいるな!?」
敵兵が槍を構える。 絶体絶命。 シャドウはパニックになり、風に向かって叫んだ(トランシーバー越しに)。
「逃げろ! 風!」
『ニゲロォォ! カゼェェェ!!』
割れたスピーカー音が廊下に木霊する。 敵兵たちは、その異質な声を聞いて凍りついた。
「ひぃっ!? なんだ今の声は!」 「人が喋っているのではない! 箱だ! あの黒い箱が喋っている!」
「悪魔だ! 小箱に封印された悪霊が暴れだしたぞ!」
シャドウと風は、これを好機と見た。 二人はトランシーバーを床に滑らせ、敵兵の方へ投げた。
「喰らえ! 呪いの黒箱を!」
『ザザッ……ザザザザザッ……!!』
床を滑るトランシーバーから、途切れ途切れのノイズが漏れ続ける。
「うわぁぁぁぁ! 寄越すな!」 「呪われる! あのノイズを聞いたら魂が抜かれるぞ!」 「退避ーッ! 悪霊の封印が解かれる前に逃げろぉぉぉ!」
屈強な城兵たちが、たかだか無線機二台に怯え、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。 後には、静かに『ザァァ……』と鳴き続ける二つの黒い箱だけが残された。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「……はぁ」
わたしはベッドに突っ伏して、枕を濡らしていた。
「なんで投げちゃうの……?」
せっかくの高級機なのに。 防水防塵のプロ仕様なのに。
「『悪魔の囁き』ってなに……? ただの電子音声じゃん……」
(──ねぇ、わたしまた失敗した? 嫌われた?)
(──違うよね? あいつらが機械オンチなだけだよね? ね?)
敵は逃げたけどさ。 あの子たち、もう二度と「便利な通信」を信じなくなっちゃったよ。 任務成功したのに、顔が死んでるし。 「俺たちの魂は汚された……」とか呟いてるし。
「もうやだ……。良かれと思ってやったのに……」 「わたし、もう何もしないほうがいいのかな……?」
「でもさ! 逆境こそがヒロインを輝かせるって言うし!?」 「次はもっと分かりやすくて、絶対ご機嫌になれるやつ送ればいいだけじゃん!」
わたしは天界のふかふかベッドで、膝を抱えてうずくまっていた。 前回のメガホン、みんな耳塞いで逃げちゃったし。 あんなに一生懸命応援したのに。
「わたし、嫌われてる……? 違う? ほんとに?」
「なんかもう、良かれと思ってやったことが全部裏目に出るとか、むり。しんど……」
(──ねぇ、誰か「ありがとう」って言ってよ。わたし頑張ってんのに……)
でもさ。 よく考えたら、あいつらが逃げたのって、音がデカすぎたからじゃん? 大声で怒鳴られたら、そりゃ誰だってビビるし?
つまり! **「大声を出さずに、こっそり意思疎通できれば解決」**ってことじゃん!
そこでこれ!
【業務用特定小電力トランシーバー(ロングアンテナ・2台セット・イヤホンマイク付き)】
離れた相手と無線で会話できる、工事現場やイベントスタッフの必需品。 これなら大声出さなくても、耳元でクリアに指示が出せるし! 誰にもバレずに連絡取り合えるとか、スパイみたいでカッコいいし!
「やばっ! ウチ天才じゃん?」
「これなら絶対怖がられないし! スマートな連携プレイで好感度爆上がりっしょ!」
「ほら見た~? 今のわたし、ガチで神なんだけど! 冴え渡ってる~!」
(──よしよし、これ絶対評価上がるやつ~! 見ててね上司!)
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
──敵国首都・王城地下「潜入任務」──
「……シッ。気配を消せ」
王国諜報部隊の精鋭、影の男(シャドウ)と、相棒の風(ウィンド)。 二人は国家の存亡を賭け、敵国の機密を奪取すべく城内に侵入していた。 一言でも声を発すれば、即座に処刑される極限状態。
「(目配せで合図を送る)」 「(頷く)」
その時、二人の懐(ふところ)に、音もなく『黒き筐体(きょうたい)』が出現した。
「……!?」
無骨な黒いボディ。天を突く長い角(アンテナ)。 そして、中央には緑色に発光する小さな窓。 二人は息を呑んだ。
「(なんだこれは……? 魔道具か?)」
シャドウが震える手でそれを握る。 側面には、指にフィットする突起(送信ボタン)。 そして、本体からはコードが伸び、先端には『耳の形をした黒い宝石(イヤホン)』が付いている。
「(……装着せよ、ということか?)」
二人はアイコンタクトを取り、イヤホンを耳にねじ込んだ。 その瞬間。
『ザザッ……ザザザッ……』
「!!」
脳内に直接響く、正体不明のノイズ。 それは風の音でも、人の声でもない。 この世ならざる空間──**『虚無の荒野』**の風切り音だ。
「(……聞こえるか、風よ)」 「(ああ……。これは『地獄の周波数』だ)」
シャドウは悟った。 これは神が与えし**『念話の黒箱』。 だが、ただの念話ではない。 常に『ザザッ』という死の世界のノイズが流れているということは、「一度死んで霊体にならなければ会話できない」**という呪いを示唆している。
「(……試すぞ)」
シャドウは覚悟を決め、側面のボタンを押し込んだ。
『プッ(送信音)』
「(! 鳴いた!)」
シャドウは極限まで声を殺し、マイク部分に囁いた。 「……こちら影。応答せよ」
風の耳元で、その声は機械的に変換され、ざらついた音質となって再生された。
『……コチラ……カゲ……オウトウ……セヨ……』
「ヒッ!?」
風が思わず声を上げそうになる。 聞こえてきたのは相棒の声ではない。 感情を削ぎ落とされ、金属的に加工された、**『死者のごとき冷徹な囁き』**だった。
「(なんてことだ……。シャドウの魂が、この黒箱に吸われている!)」 「(生身の声を代償に、悪魔が代わりに喋っているのだ!)」
風もボタンを押す。
『プッ』 「……こちら風。感度良好……どうぞ」
『……コチラ……カゼ……カンド……リョウコウ……ドウゾ……』
「(あぁ……! 俺の声も奪われた!)」 「(『どうぞ(Over)』だと? 何をだ? 命を差し出せと言うのか!?)」
二人は戦慄した。 便利だ。確かに離れていても会話ができる。 だが、その代償として、喋るたびに人間性が摩耗し、ただの「受信機」へと成り下がっていく感覚。
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「おい、誰かいるのか?」
「(しまっ……!)」
二人は咄嗟に物陰に隠れた。 だが、緊張のあまり、シャドウの指が送信ボタンに触れてしまった。
『ザァァァァァァッ!!(スケルチ開放音)』
静寂の廊下に、最大音量のホワイトノイズが響き渡る。
「なんだ!? 今の音は!」 「そこに誰かいるな!?」
敵兵が槍を構える。 絶体絶命。 シャドウはパニックになり、風に向かって叫んだ(トランシーバー越しに)。
「逃げろ! 風!」
『ニゲロォォ! カゼェェェ!!』
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「ひぃっ!? なんだ今の声は!」 「人が喋っているのではない! 箱だ! あの黒い箱が喋っている!」
「悪魔だ! 小箱に封印された悪霊が暴れだしたぞ!」
シャドウと風は、これを好機と見た。 二人はトランシーバーを床に滑らせ、敵兵の方へ投げた。
「喰らえ! 呪いの黒箱を!」
『ザザッ……ザザザザザッ……!!』
床を滑るトランシーバーから、途切れ途切れのノイズが漏れ続ける。
「うわぁぁぁぁ! 寄越すな!」 「呪われる! あのノイズを聞いたら魂が抜かれるぞ!」 「退避ーッ! 悪霊の封印が解かれる前に逃げろぉぉぉ!」
屈強な城兵たちが、たかだか無線機二台に怯え、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。 後には、静かに『ザァァ……』と鳴き続ける二つの黒い箱だけが残された。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「……はぁ」
わたしはベッドに突っ伏して、枕を濡らしていた。
「なんで投げちゃうの……?」
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敵は逃げたけどさ。 あの子たち、もう二度と「便利な通信」を信じなくなっちゃったよ。 任務成功したのに、顔が死んでるし。 「俺たちの魂は汚された……」とか呟いてるし。
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