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ご主人様に抱かれたい5[完]

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「リイナ」

ご主人様に後ろから呼び止められ、ついビクッと肩を震わせてしまった。

「そんなに驚かなくても」

「い、いえ、すみません…」

ジョシュアと体を重ねた日は、罪悪感でご主人様の顔をあまり見れない。

…今日も避妊しないまま何回も…。いや、悪いのはあたし。断れない自分が悪いのに、ご主人様に虐められた翌日は体が疼いて仕方なくてジョシュアを結局受け入れてしまう。

「今日、来れる?」

「えっ…は、はい…」

「嫌ならいいよ」

「いえ…光栄です」

シャワーを浴びて、ご主人様の部屋に向かう。…ジョシュアとしたこと、バレちゃだめ…。

ー「ん、んっ…」

ご主人様が、1人自分の体を慰めるあたしを目を逸らさずに見ている。

自分で、恥ずかしいところにバイブを咥えこんで、胸を触りながら声をあげる。

「リイナ、恥ずかしい?」

「恥ずかしいです…っ…あ!」

「目はとろんとしているけどな」

「いやっ…」

恥ずかしい顔を見られたくなくて、俯くとご主人様があたしの顎を持ち上げた。

あたしの顔を真っ直ぐに見つめるご主人様。あまりにも見られすぎて顔に穴が開きそう…

「嫌だって?」

「すみませんっ…嫌じゃな…あぁあんっ」

あたしの顔を見つめたまま、ご主人様がバイブの力を強くした。

「あ、あぁっ!」

「いっていいんだよ」

「んっ…んっ!あ、あ…あー!!」

ご主人様と目を合わせたまま、あたしは絶頂してしまいベッドに倒れ込んだ。

「…全く。今日も吹いたのか」

「申し訳…ございません」

「まただ。またマリィを呼ばないと…」

「…嫌ですっ」

「何がだ」

「自分で片付けます…マリィさんに…こんなの見られたくありません!」

「どうして?こんなのリイナからすれば何も恥ずかしくないだろ」

「恥ずかしいですっ…!」

「マリィはリイナがセックスしてる所も見てるのに」

「…え?」

「マリィだけじゃない。…俺も」

「…何のことですか…」

どういうこと?マリィさんがあたしのセックスしてる所?あたしはご主人様に抱かれてもいないのに。

「…ジョシュア」

「!」

「ジョシュアが来る度にセックスしてるだろ」

「…誤解ですっ!あたし、そんなことしてませんっ」

「これでもセックスしてないと言うのか?」

ご主人様がテレビを付け、更にリモコンを操作した。

『あぁんっ!もう、だめぇっ』

『中に出さないでぇっ』

…映っているのはジョシュアとセックスするあたし…

「どうしてこんなの…悪趣味すぎますっ」

「どちらが悪趣味だ?毎回毎回、ジョシュアに体を許して。何考えてるんだ?ここは俺の家の敷地内なんだぞ」

「…申し訳ございません…」

だめだ。あたし、この家から追放されてしまう…

「ジョシュアが好きなのか?」

「いえ…」

あたしは首を左右に振った。

ジョシュアはあたしのことを好きだと言ってくれる。結婚したいとも。その気持ちは素直に嬉しい…けれどあたしの心はご主人様だけ。

「じゃあ何でジョシュアとセックスするんだ」

「…」

「俺と出来ないから?」

「…」

「…俺とセックスすればジョシュアとはもうしないか?」

「そんなの…当然ですっ」

「じゃあそこに寝転がれ」

ー「あ!いくいくいく…」

「もう?」

「ご主人様っ、ご主人様の気持ちいいですっあ、いくいく…あー!!」

ご主人様。やっと抱いてくれた…

嬉しくて、涙が出る。

「何を泣いてる、リイナ」

「嬉しいですっ、ご主人様っ」

「…リイナ。お前はジョシュアと避妊せずにセックスしてるだろ」

「あ…っ、それはジョシュアがっ…」

「子供が出来たらどうするつもりだ」

「…」

「リイナ」

「…何も…何も考えられませんでしたっ」

「ジョシュアと俺、どっちが気持ちいい?」

「そんなのっご主人様に決まってますっ」

「どっちの子供が欲しい」

「ご主人様ですっ」

「わかった。覚悟しろ」

「あ…中出しするんですかっ…」

「当然だ…ジョシュアの子なんて産ませない」

「ご主人様っ…」

「出来るまで毎日するから」

「あぁあっ」

…それからのこと。

ジョシュアは屋敷に来なくなった。

「今日は排卵日だろ」

「はいっ、子供出来ちゃうかもっ…あ、あっ」

本当に、ご主人様はあたしを毎日求めてくれる。

「リイナとの子供早く欲しい」

「あたしもですっ、ご主人様の子供産ませて下さいっ」

「愛してる」

「あぁんっ…あたしもですっご主人様、あたし…幸せですっ、いく、いくっ」

「我慢して。同時の方が精子を吸うから出来やすい」

「はいっ…あぁ~!!」

ご主人様。ジョシュアとセックスしたあたしを受け入れてくれてありがとうございます…

ご主人様と子作りを始めて3ヶ月。…まだ出来ないけど、いつか出来るって信じてる。

***

「はぁあ。絶対お世話係させられるわ…リイナはまだ若いもの…」

「おねえちゃんっどうしたのー?」

「ん?何でもないわよ」

「ぼくおとうとほしい!」

「そうねーレオンくん。もうちょっと待っててね。パパ頑張ってるからね」

「?」

「あ、ううん。何でもないよぉ」

…全く、ご主人様は…すぐ子作りするんだから。いくら自分の体が子供出来にくいからってそんなに焦らなくても。

ご主人様は愛情深い人だ。だから、実の母親に虐げられ続けたリイナを助けた。

両親に捨てられたとか、事故で亡くしたとか、身寄りのない子ばかりがこの屋敷に引き取られ、ここで成長していく。

…あたしもそう。

おじい様からも、両親からも愛情たっぷりに育てられてきたご主人様は、愛情こそが人生を豊かにすると信じている。正にその通りなんだけど…

どんな人間も、愛に溢れた家庭を望んでいるはず。

まぁそれもわかるんだけどね…

でも、いくら博愛主義だからといって、父親が節操もなく子作りしているのは母親からしても子供からしてもどうなのかしら。

他の子ともそういうことしてたってショックで自分の子供を置き去りにして屋敷を出ていったんだからね、この子の母親は。…最初から育てる気なんか無かったのかもしれないけど。

愛情深いって言っても歪んでるのよね。リイナだって散々辱められてようやくだし。まぁ我慢させればさせる程女の方の愛情が深くなるんだけど。

…そう思えばあたしとは早かったわね。若かったからかしら。

「おねぇちゃん」

「はあい?」

「ぼくとけっこんしよ!おねえちゃんをしあわせにしてあげるから!」

「そうね、約束ね」

あたし、君のパパとセックスしてるけど大丈夫かしら?

子供に…いや、大人になっても言うべきじゃないわね。

ー「あ!あっだめぇぇっ」
「ごしゅじんさまぁっ!!」

全く!相変わらずうるさい女ね。教育に悪い…まぁ仕方ないか。リイナはこの子の存在知らないものね。

「?」

「ささ、レオンくんお外で遊びましょ」

マリィは小さくため息をついた。
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