32 / 38
獣の時間3
しおりを挟む
「ねえねえ、同じ部署の人だっけ?」
「…はい?」
「俺鈴村っていうんだけど入社式の時に見かけなかったなって思って気になってたんだよね」
「…私が入社式に参列したのは8年前ですけど」
「え!?」
「同期じゃありません」
「…で、すよねぇ…!失礼しました!!」
第一印象は最悪だった。何て失礼な奴だと。仮に同期だとしても馴れ馴れし過ぎる。
けれど同期と勘違いした申し訳なさからなのか、のぶくんはすごく謙虚に、言葉遣いも丁寧になった。それに仕事も真面目にするし、他の新人の子達よりも良い印象を持つ様になった。
それから少しして、あたしが辞めるきっかけにもなった出来事が起きて以来、あたしとのぶくんはこういう間柄になった。その事件は夫と結婚することになったきっかけでもある。会社は早く辞めて、俺と一緒になろうと言われて寿退社した。
他部署から異動してきた部長。自分のことは棚に上げて人の仕事ぶりには厳しい。面倒な仕事は押し付けてくるし、そのくせ結果が出たら自分の手柄。けれど上の人にはおべっかを使い、自分をよく見せるのは一人前。
あたしは部長が嫌いで仕方なかった。
そしてある日。
「やめてください!このこと上の人に報告します」
「僕のこと何と言おうが勝手だけど、誰に言っても信用されないよ。会社にいる年数を比べてくれ、君の言うことなんか誰も信じないよ」
前々からセクハラ発言は多いなと思っていたけれど、終業後に部長の仕事を代わりにしていたあたしが給湯室にお茶を淹れに行ったタイミングで部長が現れ、あたしを部屋の隅に追いやって抱きついてきた。
お茶を淹れに行くくらいでわざわざスマホは持ち歩いていなかった。それをわかっていてここに来たのだろう、何をしようと証拠がないと言い張る気で。
「忙しい部署だから君も毎日残業で溜まってるでしょ」
「はぁ?何言ってるんですか!いい加減にしてください!!」
部長を突き飛ばしその場をなんとかすり抜けたけれど、自分のデスクの前にへたりこんで一人で泣いた。
なんでこんなことされなきゃいけないの。誰のせいで毎日残業なの?あたしがこの会社にいる意味って何なの?あんなことをされる為なの…?
そう思うと辛くて悲しくてそれから怖くて、涙が止まらなかった。けれどこの時間、残っている社員はほぼいない。早く逃げないと、部長がこっちに来るかもしれない。
そう思っているうちに足音が聞こえてくる。早く逃げなきゃ。でも怖くて足が震えて立てない。どうしたらいいの…誰か助けて。
「お疲れ様です!…どうしたんですか?」
足音は部長ではなく、のぶくんだった。客先に出向いていたのだろう、かなり遅い戻りだ。のぶくんが心配そうにこちらに歩いてくる。
縋るようにあたしはのぶくんの腕を掴んだ。急に体に触れて、逃げられない様にして…やっていることは部長と変わりないかもしれないけれど、とにかく誰かに助けて欲しかった。
「…帰りたい…っ…」
「帰ったらいいじゃないですか…何があったんです?」
「…今は聞かないで…一緒に帰って欲しい…」
「そうですか…わかりました。立てますか?」
「…うん…」
社内を出る途中、部長に会った。お疲れ様です!と明るく声をかけるのぶくん。部長を睨みつけるあたし。部長は何かをごにょごにょ言いながら去っていった。
のぶくんがいなければどうなっていただろう…本当に、のぶくんが会社に戻ってきてくれてよかった…
のぶくんには、何があったか言えなかった。恥ずかしくて情けなくて。何でもっと強く拒否しないんですか?とか言われたら、と思うと嫌だった。キツイことを言われて辛かったとだけ言っておいた。
「…飲みにでも行きますか!ぱーっと。ってそんな気分じゃないか」
「…行く」
普段からお酒を飲むわけじゃないけれど、飲まなくちゃやっていられない気持ちだった。怖いという気持ちが少しずつ収まっていくにつれ、どんどん腹が立ってきたし…
「じゃあ行きましょ」
のぶくんが微笑んで、あたし達は初めて2人で外で接することになった。
それが数回。そして事件…という程ではないかもしれないけれど、それは起きた。
「俺のことどう思ってるんですか?」
「え?…可愛い後輩、だけど…」
「俺は好きです、付き合って欲しいです」
「…あたし、彼氏いて…もうすぐ結婚する…」
「…まじかよ!早く言ってくださいよ!!よく二人で飲み行ってたから彼氏いないと思ってたんですけど!!」
「ご、ごめん…」
「…どーしても俺はダメですか?」
「だから彼氏いるし…」
「じゃあ。思い出作らせてください、諦めますから」
「思い出って」
「思い出です」
「…」
当然だけれど、物凄く戸惑った。けれどその時はお酒の力も手伝って…
結婚すればその人しか見ることが出来ない、許されない。それなら最後に…なんて。もしのぶくんに助けてもらわなければどんなことになっていたかわからない。いつか何かしらの形でお礼をしなきゃいけないと思った。最低だけれど…
「…俺の家に来てください」
「うん…」
それが始まり。
夫…当時は彼氏、では受けることの無い快感を与えられてあたしは何度も絶頂した。
家に行ってからも戸惑っていたけれど、愛撫を受けているうちにどんどん気持ちよくなってきて…
あたしはその日、自分が自分じゃ無くなってしまう程セックスに溺れた。
思い出なんて言いながら、こんなに気持ちいいこと、思い出に出来るわけない…
「ごめん。思い出にすんの無理そうだわ」
どうやらのぶくんも同じ気持ちだった様で…
それからはこの関係が続いている。あたしが結婚しても変わらず、のぶくんに彼女が出来ても変わらず。のぶくんと会えば毎回何度も体を求め合っている。
中ではイけなかったあたしだけれど、のぶくんと何回もするうちにそれも覚えた。初めての時のあの快感は未だに忘れられない。
…最低だけど、未亜が俺のこと好きだって言ってくれないから好きって言ってくれる子と付き合っちゃった。
本当にこの人最低だな、と思ったけれど夫がいながら会い続けているあたしはもっと最低だ、最低同士このままでいいんじゃない、なんて思ってしまい密かに、ずるずると会ってしまっている。
そう思い返していると、のぶくんがあたしの耳を甘噛みした。
「きゃあっ」
「俺の話聞いてる?」
「聞いてる、聞いてたっ」
「今日寝かせてあげないって言ったの。ほんとに聞いてた?」
「…」
「聞いてたってことはいいってことだよね」
「…寝ないのはちょっと」
「2ヶ月分の性欲が有り余ってるもん、一晩じゃ足んないくらいなんだけど」
「なんでそんなに元気なのよ…」
「若いからかなっ」
…さっきもあんなに気持ちよかったのに、この後どうなっちゃうんだろう…
「…はい?」
「俺鈴村っていうんだけど入社式の時に見かけなかったなって思って気になってたんだよね」
「…私が入社式に参列したのは8年前ですけど」
「え!?」
「同期じゃありません」
「…で、すよねぇ…!失礼しました!!」
第一印象は最悪だった。何て失礼な奴だと。仮に同期だとしても馴れ馴れし過ぎる。
けれど同期と勘違いした申し訳なさからなのか、のぶくんはすごく謙虚に、言葉遣いも丁寧になった。それに仕事も真面目にするし、他の新人の子達よりも良い印象を持つ様になった。
それから少しして、あたしが辞めるきっかけにもなった出来事が起きて以来、あたしとのぶくんはこういう間柄になった。その事件は夫と結婚することになったきっかけでもある。会社は早く辞めて、俺と一緒になろうと言われて寿退社した。
他部署から異動してきた部長。自分のことは棚に上げて人の仕事ぶりには厳しい。面倒な仕事は押し付けてくるし、そのくせ結果が出たら自分の手柄。けれど上の人にはおべっかを使い、自分をよく見せるのは一人前。
あたしは部長が嫌いで仕方なかった。
そしてある日。
「やめてください!このこと上の人に報告します」
「僕のこと何と言おうが勝手だけど、誰に言っても信用されないよ。会社にいる年数を比べてくれ、君の言うことなんか誰も信じないよ」
前々からセクハラ発言は多いなと思っていたけれど、終業後に部長の仕事を代わりにしていたあたしが給湯室にお茶を淹れに行ったタイミングで部長が現れ、あたしを部屋の隅に追いやって抱きついてきた。
お茶を淹れに行くくらいでわざわざスマホは持ち歩いていなかった。それをわかっていてここに来たのだろう、何をしようと証拠がないと言い張る気で。
「忙しい部署だから君も毎日残業で溜まってるでしょ」
「はぁ?何言ってるんですか!いい加減にしてください!!」
部長を突き飛ばしその場をなんとかすり抜けたけれど、自分のデスクの前にへたりこんで一人で泣いた。
なんでこんなことされなきゃいけないの。誰のせいで毎日残業なの?あたしがこの会社にいる意味って何なの?あんなことをされる為なの…?
そう思うと辛くて悲しくてそれから怖くて、涙が止まらなかった。けれどこの時間、残っている社員はほぼいない。早く逃げないと、部長がこっちに来るかもしれない。
そう思っているうちに足音が聞こえてくる。早く逃げなきゃ。でも怖くて足が震えて立てない。どうしたらいいの…誰か助けて。
「お疲れ様です!…どうしたんですか?」
足音は部長ではなく、のぶくんだった。客先に出向いていたのだろう、かなり遅い戻りだ。のぶくんが心配そうにこちらに歩いてくる。
縋るようにあたしはのぶくんの腕を掴んだ。急に体に触れて、逃げられない様にして…やっていることは部長と変わりないかもしれないけれど、とにかく誰かに助けて欲しかった。
「…帰りたい…っ…」
「帰ったらいいじゃないですか…何があったんです?」
「…今は聞かないで…一緒に帰って欲しい…」
「そうですか…わかりました。立てますか?」
「…うん…」
社内を出る途中、部長に会った。お疲れ様です!と明るく声をかけるのぶくん。部長を睨みつけるあたし。部長は何かをごにょごにょ言いながら去っていった。
のぶくんがいなければどうなっていただろう…本当に、のぶくんが会社に戻ってきてくれてよかった…
のぶくんには、何があったか言えなかった。恥ずかしくて情けなくて。何でもっと強く拒否しないんですか?とか言われたら、と思うと嫌だった。キツイことを言われて辛かったとだけ言っておいた。
「…飲みにでも行きますか!ぱーっと。ってそんな気分じゃないか」
「…行く」
普段からお酒を飲むわけじゃないけれど、飲まなくちゃやっていられない気持ちだった。怖いという気持ちが少しずつ収まっていくにつれ、どんどん腹が立ってきたし…
「じゃあ行きましょ」
のぶくんが微笑んで、あたし達は初めて2人で外で接することになった。
それが数回。そして事件…という程ではないかもしれないけれど、それは起きた。
「俺のことどう思ってるんですか?」
「え?…可愛い後輩、だけど…」
「俺は好きです、付き合って欲しいです」
「…あたし、彼氏いて…もうすぐ結婚する…」
「…まじかよ!早く言ってくださいよ!!よく二人で飲み行ってたから彼氏いないと思ってたんですけど!!」
「ご、ごめん…」
「…どーしても俺はダメですか?」
「だから彼氏いるし…」
「じゃあ。思い出作らせてください、諦めますから」
「思い出って」
「思い出です」
「…」
当然だけれど、物凄く戸惑った。けれどその時はお酒の力も手伝って…
結婚すればその人しか見ることが出来ない、許されない。それなら最後に…なんて。もしのぶくんに助けてもらわなければどんなことになっていたかわからない。いつか何かしらの形でお礼をしなきゃいけないと思った。最低だけれど…
「…俺の家に来てください」
「うん…」
それが始まり。
夫…当時は彼氏、では受けることの無い快感を与えられてあたしは何度も絶頂した。
家に行ってからも戸惑っていたけれど、愛撫を受けているうちにどんどん気持ちよくなってきて…
あたしはその日、自分が自分じゃ無くなってしまう程セックスに溺れた。
思い出なんて言いながら、こんなに気持ちいいこと、思い出に出来るわけない…
「ごめん。思い出にすんの無理そうだわ」
どうやらのぶくんも同じ気持ちだった様で…
それからはこの関係が続いている。あたしが結婚しても変わらず、のぶくんに彼女が出来ても変わらず。のぶくんと会えば毎回何度も体を求め合っている。
中ではイけなかったあたしだけれど、のぶくんと何回もするうちにそれも覚えた。初めての時のあの快感は未だに忘れられない。
…最低だけど、未亜が俺のこと好きだって言ってくれないから好きって言ってくれる子と付き合っちゃった。
本当にこの人最低だな、と思ったけれど夫がいながら会い続けているあたしはもっと最低だ、最低同士このままでいいんじゃない、なんて思ってしまい密かに、ずるずると会ってしまっている。
そう思い返していると、のぶくんがあたしの耳を甘噛みした。
「きゃあっ」
「俺の話聞いてる?」
「聞いてる、聞いてたっ」
「今日寝かせてあげないって言ったの。ほんとに聞いてた?」
「…」
「聞いてたってことはいいってことだよね」
「…寝ないのはちょっと」
「2ヶ月分の性欲が有り余ってるもん、一晩じゃ足んないくらいなんだけど」
「なんでそんなに元気なのよ…」
「若いからかなっ」
…さっきもあんなに気持ちよかったのに、この後どうなっちゃうんだろう…
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる