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第3章
第18話 マッドな白衣と、粘液まみれの実験室
「……なんだ、この甘ったるい匂いは?」
昼休み。
俺、色島カナタは、学食でいつものようにハーレムメンバー(6人)に囲まれて窒息しかけていた。
だが、異変は唐突に起きた。
校内放送のスピーカーから、ノイズ混じりの気だるげな声が響く。
『あー、テステス。……実験開始、実験開始ぃ。……えっと、投下』
シュゥゥゥ……。
通気口から、毒々しい緑色の霧が噴き出した。
瞬く間に食堂が緑に染まる。
「げほっ! な、何だこれ!?」
「……変な匂い……メロンソーダ?」
俺が鼻をつまんだ瞬間、隣にいたセイラがふらりと倒れ込んだ。
「会長!?」
「……あ……うぅ……体が……熱い……」
セイラが顔を上げて、俺を見た。
その瞳孔が、猫のように縦に細くなっている。
そして。
ボンッ!!
白煙と共に、セイラの頭から真っ白な「猫耳」が、お尻からは「猫尻尾」が生えた。
「……にゃあ……♡」
「は?」
「カナタくん……いい匂い……食べたい……じゅるり」
セイラが四つん這いで迫ってくる。
その様子は、いつもの清楚な聖女ではない。完全に「発情期の猫」だ。
「きゃああっ! 私の頭からウサギの耳が!?」
「うぐっ……! 尻尾が生えただと!? 犬の尻尾が!」
「……背中が痒い。羽が生えた」
「……ガオー(棒読み)」
リリス(兎)、カグラ(犬)、シズル(妖精)、レン(ライオン)、オーラ(キツネ)。
全員が一斉に獣化した。
そして、全員が充血した目で、唯一の「人間(オス)」である俺をロックオンした。
「……種付け……」
「……マーキングしなきゃ……」
「……獲物……」
「ヒィィィッ!? ゾンビ映画より怖えぇぇぇッ!!」
俺はダッシュで食堂から逃げ出した。
背後から、獣化した美少女たちの群れが、恐ろしい速度で追いかけてくる。
「レオ! 助けろ! どうなってるんだ!」
廊下の角から、ガスマスク姿のレオが現れ、俺の手を引いて理科室方面へ走った。
「走れカナタ! ……あれは『本能解放ウイルス(ビースト・モード)』だ! 感染すると理性が飛び、最も欲望に忠実な『獣』になる!」
「欲望に忠実って……あいつらの欲望、俺を食うことなのかよ!」
「ある意味な(性的な意味で)! ……発生源は旧校舎の『第3理科室』だ! そこに元凶がいる!」
俺たちは旧校舎に逃げ込み、バリケードを築いて第3理科室に飛び込んだ。
「ぜぇ、ぜぇ……! おい! 誰かいるか!」
中は、ジャングルのような有様だった。
怪しげな植物が壁を覆い、巨大なフラスコの中で緑色の液体がボコボコと沸騰している。
そして、部屋の中央にある手術台の前に、一人の少女が立っていた。
「……んあ? ……検体A、到着ぅ」
振り返ったのは、白衣を着た小柄な少女。
ボサボサの深緑の髪、牛乳瓶の底のような分厚いメガネ。
そして、白衣の下は……なんと「スク水(スクール水着)」一枚。
「……キミが、あのウイルスの犯人か!」
「ボクは薬師寺(やくしじ)ミドリ。……この学園の『マッドサイエンティスト(保健委員)』さ」
ミドリが手にしたリモコンを押すと、理科室のドアが鉄格子で封鎖された。
完全な密室。
「キミ……面白い『眼』をしてるねぇ」
ミドリが俺に近づいてくる。
その手には、緑色の粘液が滴る巨大な注射器。
「ボクには見えるよ。……キミの右目に詰まった、未知のエネルギー。……『煩悩』っていう名の、あまーい蜜がさぁ」
「……っ!?」
「ねえ、キミ。……ボクの『実験動物(モルモット)』になってよ」
ミドリが不気味に笑う。
「キミを解剖して、その『眼』をホルマリン漬けにすれば……ボクはノーベル賞……いや、神になれるかも……♡」
「お断りだ! 俺の目は俺のものだ!」
俺が後ずさると、ミドリはため息をついた。
「……拒否権なんてないよぉ。……だってキミ、もう『罠』にかかってるもん」
「え?」
バシュッ!!
床から、緑色のスライム状の液体が噴出した。
「うわぁっ!?」
俺の足が取られる。
粘着力が強すぎて動けない。
さらに、天井から伸びてきた蔦(ツタ)が、俺の両腕を拘束し、手術台の上に磔(はりつけ)にした。
「……捕獲完了。……ふふ、いい暴れっぷりだねぇ」
ミドリが俺のシャツのボタンを、メスで切り裂く。
「さあ、実験開始だ。……まずは『耐久テスト』から。……この特製ローション、皮膚に塗ると『感度』が3000倍になるんだよねぇ」
ミドリがドロリとした液体を俺の胸に垂らす。
「ひぃっ!? 熱い! なんかゾワゾワする!」
「……反応良好。……じゃあ次は、下半身のデータを……」
ミドリが俺のズボンに手をかけた。
その時。
俺の『煩悩眼』が、至近距離に迫った彼女の白衣の隙間――スク水の股間部分を捉えた。
そこに貼られていたのは、あろうことか「成分表示ラベル」だった。
《視認成功:【マッドな成分表(ケミカル・ラベル)】》
《表記:【劇薬注意】・【取り扱い注意】・【開発中】》
《属性:【狂気】と【好奇心】の深緑》
「……おい、博士! 股間に『劇薬』なんてシール貼ってんじゃねぇよ!」
「……ん? ああ、これ?」
ミドリはキョトンとして、自分の股間を見た。
「……ボクの体も実験台だからさぁ。……見る? この奥、もっとすごい色に変色してるかもよ?」
ミドリがスク水のクロッチ部分を指で摘み、パチンと弾いた。
「見せる代わりに……キミの『中身』も、全部ボクに見せてね?」
絶体絶命。
外には獣化したヒロインたち。
中には解剖したがるマッドサイエンティスト。
俺の貞操と命運は、この狂った緑の実験室で尽きようとしていた。
第3章、波乱の幕開け。
昼休み。
俺、色島カナタは、学食でいつものようにハーレムメンバー(6人)に囲まれて窒息しかけていた。
だが、異変は唐突に起きた。
校内放送のスピーカーから、ノイズ混じりの気だるげな声が響く。
『あー、テステス。……実験開始、実験開始ぃ。……えっと、投下』
シュゥゥゥ……。
通気口から、毒々しい緑色の霧が噴き出した。
瞬く間に食堂が緑に染まる。
「げほっ! な、何だこれ!?」
「……変な匂い……メロンソーダ?」
俺が鼻をつまんだ瞬間、隣にいたセイラがふらりと倒れ込んだ。
「会長!?」
「……あ……うぅ……体が……熱い……」
セイラが顔を上げて、俺を見た。
その瞳孔が、猫のように縦に細くなっている。
そして。
ボンッ!!
白煙と共に、セイラの頭から真っ白な「猫耳」が、お尻からは「猫尻尾」が生えた。
「……にゃあ……♡」
「は?」
「カナタくん……いい匂い……食べたい……じゅるり」
セイラが四つん這いで迫ってくる。
その様子は、いつもの清楚な聖女ではない。完全に「発情期の猫」だ。
「きゃああっ! 私の頭からウサギの耳が!?」
「うぐっ……! 尻尾が生えただと!? 犬の尻尾が!」
「……背中が痒い。羽が生えた」
「……ガオー(棒読み)」
リリス(兎)、カグラ(犬)、シズル(妖精)、レン(ライオン)、オーラ(キツネ)。
全員が一斉に獣化した。
そして、全員が充血した目で、唯一の「人間(オス)」である俺をロックオンした。
「……種付け……」
「……マーキングしなきゃ……」
「……獲物……」
「ヒィィィッ!? ゾンビ映画より怖えぇぇぇッ!!」
俺はダッシュで食堂から逃げ出した。
背後から、獣化した美少女たちの群れが、恐ろしい速度で追いかけてくる。
「レオ! 助けろ! どうなってるんだ!」
廊下の角から、ガスマスク姿のレオが現れ、俺の手を引いて理科室方面へ走った。
「走れカナタ! ……あれは『本能解放ウイルス(ビースト・モード)』だ! 感染すると理性が飛び、最も欲望に忠実な『獣』になる!」
「欲望に忠実って……あいつらの欲望、俺を食うことなのかよ!」
「ある意味な(性的な意味で)! ……発生源は旧校舎の『第3理科室』だ! そこに元凶がいる!」
俺たちは旧校舎に逃げ込み、バリケードを築いて第3理科室に飛び込んだ。
「ぜぇ、ぜぇ……! おい! 誰かいるか!」
中は、ジャングルのような有様だった。
怪しげな植物が壁を覆い、巨大なフラスコの中で緑色の液体がボコボコと沸騰している。
そして、部屋の中央にある手術台の前に、一人の少女が立っていた。
「……んあ? ……検体A、到着ぅ」
振り返ったのは、白衣を着た小柄な少女。
ボサボサの深緑の髪、牛乳瓶の底のような分厚いメガネ。
そして、白衣の下は……なんと「スク水(スクール水着)」一枚。
「……キミが、あのウイルスの犯人か!」
「ボクは薬師寺(やくしじ)ミドリ。……この学園の『マッドサイエンティスト(保健委員)』さ」
ミドリが手にしたリモコンを押すと、理科室のドアが鉄格子で封鎖された。
完全な密室。
「キミ……面白い『眼』をしてるねぇ」
ミドリが俺に近づいてくる。
その手には、緑色の粘液が滴る巨大な注射器。
「ボクには見えるよ。……キミの右目に詰まった、未知のエネルギー。……『煩悩』っていう名の、あまーい蜜がさぁ」
「……っ!?」
「ねえ、キミ。……ボクの『実験動物(モルモット)』になってよ」
ミドリが不気味に笑う。
「キミを解剖して、その『眼』をホルマリン漬けにすれば……ボクはノーベル賞……いや、神になれるかも……♡」
「お断りだ! 俺の目は俺のものだ!」
俺が後ずさると、ミドリはため息をついた。
「……拒否権なんてないよぉ。……だってキミ、もう『罠』にかかってるもん」
「え?」
バシュッ!!
床から、緑色のスライム状の液体が噴出した。
「うわぁっ!?」
俺の足が取られる。
粘着力が強すぎて動けない。
さらに、天井から伸びてきた蔦(ツタ)が、俺の両腕を拘束し、手術台の上に磔(はりつけ)にした。
「……捕獲完了。……ふふ、いい暴れっぷりだねぇ」
ミドリが俺のシャツのボタンを、メスで切り裂く。
「さあ、実験開始だ。……まずは『耐久テスト』から。……この特製ローション、皮膚に塗ると『感度』が3000倍になるんだよねぇ」
ミドリがドロリとした液体を俺の胸に垂らす。
「ひぃっ!? 熱い! なんかゾワゾワする!」
「……反応良好。……じゃあ次は、下半身のデータを……」
ミドリが俺のズボンに手をかけた。
その時。
俺の『煩悩眼』が、至近距離に迫った彼女の白衣の隙間――スク水の股間部分を捉えた。
そこに貼られていたのは、あろうことか「成分表示ラベル」だった。
《視認成功:【マッドな成分表(ケミカル・ラベル)】》
《表記:【劇薬注意】・【取り扱い注意】・【開発中】》
《属性:【狂気】と【好奇心】の深緑》
「……おい、博士! 股間に『劇薬』なんてシール貼ってんじゃねぇよ!」
「……ん? ああ、これ?」
ミドリはキョトンとして、自分の股間を見た。
「……ボクの体も実験台だからさぁ。……見る? この奥、もっとすごい色に変色してるかもよ?」
ミドリがスク水のクロッチ部分を指で摘み、パチンと弾いた。
「見せる代わりに……キミの『中身』も、全部ボクに見せてね?」
絶体絶命。
外には獣化したヒロインたち。
中には解剖したがるマッドサイエンティスト。
俺の貞操と命運は、この狂った緑の実験室で尽きようとしていた。
第3章、波乱の幕開け。
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