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第二部
50.鬼の如き所業※
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おかしい……風邪というより……まるで、ルキウスに犯されている時のような……ゆっくりと熱を与えられているような……そんな感覚だ。
まさか……先程の薬……回復薬ではなく媚薬……だったりして……。
「っ!」
そう思った瞬間、私の体はドクンと脈打ち、更に熱が上がったように感じた。
「大丈夫ですか?」
「え、ええ。ごめんなさい……」
女官が心配そうに背中をさすってくれるが、私は内心とても焦っていた。
ルキウスの意図が分からぬ。昨夜、あんなにも沢山したではないか……私が憎まれ口を叩いたからか?
というか、ルキウスの性欲は底がないのか? 絶倫なのか? 何故、そのように立て続けに出来るのか不思議で仕方がない。
それとも、男というのは、そういう生き物なのか?
疲れないのか? 回復薬があるから大丈夫なのか? ……だが、おかしいだろう。己は飲むのに、私には飲ませてくれぬのに……それなのに、媚薬のような変なものを飲ませ、また凌辱する気だなんて……。私を休ませてやろうという気遣いは、何処にもないのか? 己の欲望をぶつけられれば、それで良いのか?
そこに愛はあるのか? 猿か? 猿なのか?
ああ、だんだん腹が立ってきた。あのクズめ。
子が欲しいなら、私の体を気遣えよ! 大切にしてくれ! こんな調子では、懐妊中でもお構いなしに犯されそうだ。
「あ! ルイーザ様! 殿下が戻って来られましたよ」
「っ!」
ルキウスはニヤニヤ笑いながら執務室に入ってきて、私を見つめたまま、近寄って来た。
何だ? ルキウスを見た瞬間……更に体の熱が上がったようだ。手を伸ばして、触って下さいと言ってしまいそうだ……そんな……嫌だ。
「ルイーザ、大丈夫か?」
「っ!!!」
突然、ルキウスに手を引っ張られ、ソファーから立ち上がらせられ、腰に手を回し、頰に触れられたから……私はイッてしまった。
ショックとイッてしまった余韻で座り込んでしまうと、ルキウスは私の片手を掴んだまま、クスクス笑っている。
「ルイーザ様、大丈夫ですか?」
「殿下、急に立たせるからルイーザ様が倒れそうではないですか!! 気をつけて下さいませ!」
私がイッてしまったのは、バレていないようだ。
私はホッと胸を撫で下ろしながら、背中をさすってくれる女官に大丈夫だと伝え、礼を言った。
何故だ? 女官に触れられても何も感じぬのに、ルキウスには目を見られるだけで……何かが溢れてきそうな……。少しでも触れられると、もう駄目そうなのだが……。
「……ルキウス様……、っ!」
駄目だ。私は今何を……! 何を言おうとした!? 皆がいるのに……。
私が片手で己の口をバッと覆うと、ルキウスは嘲笑を浮かべながら、私を抱き上げた。その抱き上げられる行動だけで、私は声を出してしまいそうで、必死に口を塞ぎ、なんとか飲み込んだ。
でも、またイキそうだ。なんとか我慢しているが、次何かされれば、イッてしまうだろう。
「様子がおかしいのは本当のようだな」
「殿下……ルキウス様……お願いです。部屋に……連れて、行って……」
私がそう懇願すると、ルキウスは満足そうな笑みを浮かべた。その顔を見た瞬間、ルキウスが私を執務室で待たせたのは、こうやって私を困らせ辱めるためだったのだと、分かってしまった。
ああ、これから何をされるのだろう。薬のせいで抗う力すらない私は、ルキウスの思うがままだろう。
「っ!! ルキ、ウスッ……やめっ、っ!!!」
「私は、其方を望み通り部屋に連れて行く為に歩いているだけだが?」
部屋へ戻る廊下で、誰もいないのを良いことに、抱き上げている手を動かし、私の腰や背中を撫でるのだ。その度に軽くイッてしまう私は、恥ずかしさと情けなさに押し潰されそうだった。
「ルイーザ、2人きりの時以外は名で呼ぶなと言っただろう? 此処はまだ廊下だぞ」
「ひっ! っ! も、申し訳っ……あっ、やめっ……あああっ!!!」
ルキウスは、私を片手で抱え直し、空いた手で、私のドレスの中に手を入れ、脚を撫でた。それだけで、私は声が我慢出来なくなり、廊下で喘がされ、イカされてしまった。
「誰もおらぬのを良い事に、はしたない事だな」
「ひうっ、すまなっ……ああっ、やっ、触っ……だめっ、─────っ!!!」
私の言葉遣いが素に戻る度に、ルキウスのする事は過激になってくる。普段なら、そう遠くない部屋なのに、今は途轍もなく遠く感じてしまう。
「っ!! やめっ! やめろっ!!」
「ルイーザ、言葉遣いがなっていないぞ」
「だって、ルキウスがっ!! ───────っ!!!! あ、あ、あ……ああっ!! ~~っ!!」
いくら誰ともすれ違わないからって、誰も居ないからって……廊下なのに、廊下なのに……ルキウスは私のドロワーズを脱がせ、秘所にあたるように抱え直した。
挿れられてはいないが、ルキウスのズボン越しに当たるルキウスのモノが擦れて、私は廊下で、はしたない声を上げながら、何度もイカされてしまった。
もうおかしいのだ。イキそうと思う前には、もうイッていて……一体どのようなキツイ媚薬を使ったのだ? それにしても、あまりにも酷い……酷すぎる……。
「あひっ、ひゃっ、やっ、ろ、ろう、あっんぅ! ……ろう、か……やっ! あっ、ああっ、────っ!! いっか、やっ、やめっ……あああ!!」
「クッ、何を言っているのか分からぬな。ほら、はっきり言え」
「ひあぁぁぁっ!!!」
その瞬間、廊下で突き入れられ、私は大きな声を出しながら、潮を吹きイッてしまった。
「ひと突きで、そのように派手にイクとは……。廊下も私もびしょびしょだ。ルイーザ、どうすれば良いか分かるな」
ルキウスは部屋の扉を開けながらそう言った。
いつのまにか、部屋に到着していたようだ……私は安堵すると共に、ルキウスの言葉の意味が理解出来なかった……。
「ルキ……ッウス、さま……っ、あっ、も、許し……は、っ、ハァッ、部屋、入りたっ……んんぅっ!! ……ハッ……ふ、っ、ハァッ」
「クッ、そうではない。さっさと、己の汚したところを何とかしろ」
何とか? あっ、魔法で綺麗にしろと言うことか?
「で、でも……こんなっ、っんぅ、ときにっ……まほ、んんぅ、あっ、ふぅ、んぅっ!! 使えなっ……あひっ!」
もう頭が変になりそうだ。ルキウスは動いていないのに、入っているせいで、私はイクのが止まらない。
こんな状態で、魔法など使えぬ……それどころか、普通のことすら出来ぬのに……。
「っ! ぐぇっ……ゲホッ、っゔ」
すると、突然引き抜かれ床に落とされたので、私は息が止まりそうだった。いや、一瞬止まった。
「では、己で舐めて綺麗にしろ。床も私も……」
「舐め、る……?」
「ほら、這いつくばって己の潮を舐めて床を綺麗にしろ」
ルキウスは濡れている床の上で、私の頭を押さえつけ、舐めるように強要した。
「鬼っ! わ、私は、其方の……っ、奴隷ではないぞっ!」
「似たようなものだ。ルドヴィカ、其方は私のオモチャだ。何度も言っているだろう。覚えの悪い事だ」
「ひっ、ぐぁっ! ああ、やめっ、やめろっ、あああ、嫌、いやだっ! あああぁぁぁ!!」
突然ドレスを捲られ、秘所を足蹴にされながら、私はイッてしまった。廊下で、己が濡らした床に顔を押し付け、尻を上げた恥ずかしい姿で、あろうことか秘所を足蹴にされ、イッてしまうなんて……。
もう嫌だ。消えたい……何故、このような事になったのだ……。
「クッ。ほら、早く舐めて綺麗にしなければ、ずっとこのままだぞ? そのうち、誰かが通りかかるかもしれぬな。ああ、見てもらいたいなら別だが……」
「っ!!!」
そんな……。絶対に嫌だ……こんな無様な姿を誰かに見られるなんて、絶対に嫌だ。
でも、魔法が使えない。集中も出来ぬし、頭も上手くまわらない……。
結局、私はルキウスに秘所を足蹴にされ、何度もイカされながら、床を舐めるという屈辱的な目にあわされた。
部屋に入ったあとは、濡らしてしまったルキウスの服を口を使って脱がさせられ、先程まで突っ込まれていたルキウスのモノを舐めさせられた。
その間、羞恥と屈辱で私がどれほど泣いていても、ルキウスは寧ろ楽しそうで、ずっと恍惚の表情を浮かべていた。
気持ちの悪い男だ。この鬼。変態。クズ。破綻者。
駄目だ。性癖を暴露してからのルキウスは、全力で私を虐げ、辱める。このままでは、どんどんエスカレートしそうだ。
このような行為に愛はあるのか? それとも、ルキウスからすれば、これも愛の形なのか?
私はこの歪な愛を受け止める事が出来るだろうか……。怖い……全力で逃げ出したいのだが……。
「ふむ。そろそろ良いか。では、ルドヴィカ」
「っ!!」
それなのに、名を呼ばれると逃げられなくなる……縋り付いてしまいそうになるのは、薬のせいだ……絶対にそうだ。
初めてルキウスが私との交わりで服を脱いだというのに、まったく嬉しさはなく、これから始まる恐怖に私は息をのむことしか出来なかった。
「ルドヴィカ、ベッドの上で自ら挿入してみせろ」
「やっ、無理、無理だっ! ルキウスッ!」
その後、ベッドまで引きずられ、私は対面座位の体勢で、己から挿れさせられた。だが、触れるだけでイッてしまう私は、ゆっくり挿れようと思ったのに、イッたはずみで一気に奥まで入ってしまう事になり、それどころか息が止まり、呼吸が上手く出来ないほどに、激しく派手に達してしまうという失態をおかした。
ああ、ルキウスが……とても楽しそうだ……。
私は苦しいのに……。
◆後書き◇
最近ルキウスが生ぬるかったので、鬼畜さを追い求めてみました。ルキウスは最低な男です。願望としては、優しさ3割くらいの鬼畜7割くらいを目指したいのですが、難しいものですね。
まさか……先程の薬……回復薬ではなく媚薬……だったりして……。
「っ!」
そう思った瞬間、私の体はドクンと脈打ち、更に熱が上がったように感じた。
「大丈夫ですか?」
「え、ええ。ごめんなさい……」
女官が心配そうに背中をさすってくれるが、私は内心とても焦っていた。
ルキウスの意図が分からぬ。昨夜、あんなにも沢山したではないか……私が憎まれ口を叩いたからか?
というか、ルキウスの性欲は底がないのか? 絶倫なのか? 何故、そのように立て続けに出来るのか不思議で仕方がない。
それとも、男というのは、そういう生き物なのか?
疲れないのか? 回復薬があるから大丈夫なのか? ……だが、おかしいだろう。己は飲むのに、私には飲ませてくれぬのに……それなのに、媚薬のような変なものを飲ませ、また凌辱する気だなんて……。私を休ませてやろうという気遣いは、何処にもないのか? 己の欲望をぶつけられれば、それで良いのか?
そこに愛はあるのか? 猿か? 猿なのか?
ああ、だんだん腹が立ってきた。あのクズめ。
子が欲しいなら、私の体を気遣えよ! 大切にしてくれ! こんな調子では、懐妊中でもお構いなしに犯されそうだ。
「あ! ルイーザ様! 殿下が戻って来られましたよ」
「っ!」
ルキウスはニヤニヤ笑いながら執務室に入ってきて、私を見つめたまま、近寄って来た。
何だ? ルキウスを見た瞬間……更に体の熱が上がったようだ。手を伸ばして、触って下さいと言ってしまいそうだ……そんな……嫌だ。
「ルイーザ、大丈夫か?」
「っ!!!」
突然、ルキウスに手を引っ張られ、ソファーから立ち上がらせられ、腰に手を回し、頰に触れられたから……私はイッてしまった。
ショックとイッてしまった余韻で座り込んでしまうと、ルキウスは私の片手を掴んだまま、クスクス笑っている。
「ルイーザ様、大丈夫ですか?」
「殿下、急に立たせるからルイーザ様が倒れそうではないですか!! 気をつけて下さいませ!」
私がイッてしまったのは、バレていないようだ。
私はホッと胸を撫で下ろしながら、背中をさすってくれる女官に大丈夫だと伝え、礼を言った。
何故だ? 女官に触れられても何も感じぬのに、ルキウスには目を見られるだけで……何かが溢れてきそうな……。少しでも触れられると、もう駄目そうなのだが……。
「……ルキウス様……、っ!」
駄目だ。私は今何を……! 何を言おうとした!? 皆がいるのに……。
私が片手で己の口をバッと覆うと、ルキウスは嘲笑を浮かべながら、私を抱き上げた。その抱き上げられる行動だけで、私は声を出してしまいそうで、必死に口を塞ぎ、なんとか飲み込んだ。
でも、またイキそうだ。なんとか我慢しているが、次何かされれば、イッてしまうだろう。
「様子がおかしいのは本当のようだな」
「殿下……ルキウス様……お願いです。部屋に……連れて、行って……」
私がそう懇願すると、ルキウスは満足そうな笑みを浮かべた。その顔を見た瞬間、ルキウスが私を執務室で待たせたのは、こうやって私を困らせ辱めるためだったのだと、分かってしまった。
ああ、これから何をされるのだろう。薬のせいで抗う力すらない私は、ルキウスの思うがままだろう。
「っ!! ルキ、ウスッ……やめっ、っ!!!」
「私は、其方を望み通り部屋に連れて行く為に歩いているだけだが?」
部屋へ戻る廊下で、誰もいないのを良いことに、抱き上げている手を動かし、私の腰や背中を撫でるのだ。その度に軽くイッてしまう私は、恥ずかしさと情けなさに押し潰されそうだった。
「ルイーザ、2人きりの時以外は名で呼ぶなと言っただろう? 此処はまだ廊下だぞ」
「ひっ! っ! も、申し訳っ……あっ、やめっ……あああっ!!!」
ルキウスは、私を片手で抱え直し、空いた手で、私のドレスの中に手を入れ、脚を撫でた。それだけで、私は声が我慢出来なくなり、廊下で喘がされ、イカされてしまった。
「誰もおらぬのを良い事に、はしたない事だな」
「ひうっ、すまなっ……ああっ、やっ、触っ……だめっ、─────っ!!!」
私の言葉遣いが素に戻る度に、ルキウスのする事は過激になってくる。普段なら、そう遠くない部屋なのに、今は途轍もなく遠く感じてしまう。
「っ!! やめっ! やめろっ!!」
「ルイーザ、言葉遣いがなっていないぞ」
「だって、ルキウスがっ!! ───────っ!!!! あ、あ、あ……ああっ!! ~~っ!!」
いくら誰ともすれ違わないからって、誰も居ないからって……廊下なのに、廊下なのに……ルキウスは私のドロワーズを脱がせ、秘所にあたるように抱え直した。
挿れられてはいないが、ルキウスのズボン越しに当たるルキウスのモノが擦れて、私は廊下で、はしたない声を上げながら、何度もイカされてしまった。
もうおかしいのだ。イキそうと思う前には、もうイッていて……一体どのようなキツイ媚薬を使ったのだ? それにしても、あまりにも酷い……酷すぎる……。
「あひっ、ひゃっ、やっ、ろ、ろう、あっんぅ! ……ろう、か……やっ! あっ、ああっ、────っ!! いっか、やっ、やめっ……あああ!!」
「クッ、何を言っているのか分からぬな。ほら、はっきり言え」
「ひあぁぁぁっ!!!」
その瞬間、廊下で突き入れられ、私は大きな声を出しながら、潮を吹きイッてしまった。
「ひと突きで、そのように派手にイクとは……。廊下も私もびしょびしょだ。ルイーザ、どうすれば良いか分かるな」
ルキウスは部屋の扉を開けながらそう言った。
いつのまにか、部屋に到着していたようだ……私は安堵すると共に、ルキウスの言葉の意味が理解出来なかった……。
「ルキ……ッウス、さま……っ、あっ、も、許し……は、っ、ハァッ、部屋、入りたっ……んんぅっ!! ……ハッ……ふ、っ、ハァッ」
「クッ、そうではない。さっさと、己の汚したところを何とかしろ」
何とか? あっ、魔法で綺麗にしろと言うことか?
「で、でも……こんなっ、っんぅ、ときにっ……まほ、んんぅ、あっ、ふぅ、んぅっ!! 使えなっ……あひっ!」
もう頭が変になりそうだ。ルキウスは動いていないのに、入っているせいで、私はイクのが止まらない。
こんな状態で、魔法など使えぬ……それどころか、普通のことすら出来ぬのに……。
「っ! ぐぇっ……ゲホッ、っゔ」
すると、突然引き抜かれ床に落とされたので、私は息が止まりそうだった。いや、一瞬止まった。
「では、己で舐めて綺麗にしろ。床も私も……」
「舐め、る……?」
「ほら、這いつくばって己の潮を舐めて床を綺麗にしろ」
ルキウスは濡れている床の上で、私の頭を押さえつけ、舐めるように強要した。
「鬼っ! わ、私は、其方の……っ、奴隷ではないぞっ!」
「似たようなものだ。ルドヴィカ、其方は私のオモチャだ。何度も言っているだろう。覚えの悪い事だ」
「ひっ、ぐぁっ! ああ、やめっ、やめろっ、あああ、嫌、いやだっ! あああぁぁぁ!!」
突然ドレスを捲られ、秘所を足蹴にされながら、私はイッてしまった。廊下で、己が濡らした床に顔を押し付け、尻を上げた恥ずかしい姿で、あろうことか秘所を足蹴にされ、イッてしまうなんて……。
もう嫌だ。消えたい……何故、このような事になったのだ……。
「クッ。ほら、早く舐めて綺麗にしなければ、ずっとこのままだぞ? そのうち、誰かが通りかかるかもしれぬな。ああ、見てもらいたいなら別だが……」
「っ!!!」
そんな……。絶対に嫌だ……こんな無様な姿を誰かに見られるなんて、絶対に嫌だ。
でも、魔法が使えない。集中も出来ぬし、頭も上手くまわらない……。
結局、私はルキウスに秘所を足蹴にされ、何度もイカされながら、床を舐めるという屈辱的な目にあわされた。
部屋に入ったあとは、濡らしてしまったルキウスの服を口を使って脱がさせられ、先程まで突っ込まれていたルキウスのモノを舐めさせられた。
その間、羞恥と屈辱で私がどれほど泣いていても、ルキウスは寧ろ楽しそうで、ずっと恍惚の表情を浮かべていた。
気持ちの悪い男だ。この鬼。変態。クズ。破綻者。
駄目だ。性癖を暴露してからのルキウスは、全力で私を虐げ、辱める。このままでは、どんどんエスカレートしそうだ。
このような行為に愛はあるのか? それとも、ルキウスからすれば、これも愛の形なのか?
私はこの歪な愛を受け止める事が出来るだろうか……。怖い……全力で逃げ出したいのだが……。
「ふむ。そろそろ良いか。では、ルドヴィカ」
「っ!!」
それなのに、名を呼ばれると逃げられなくなる……縋り付いてしまいそうになるのは、薬のせいだ……絶対にそうだ。
初めてルキウスが私との交わりで服を脱いだというのに、まったく嬉しさはなく、これから始まる恐怖に私は息をのむことしか出来なかった。
「ルドヴィカ、ベッドの上で自ら挿入してみせろ」
「やっ、無理、無理だっ! ルキウスッ!」
その後、ベッドまで引きずられ、私は対面座位の体勢で、己から挿れさせられた。だが、触れるだけでイッてしまう私は、ゆっくり挿れようと思ったのに、イッたはずみで一気に奥まで入ってしまう事になり、それどころか息が止まり、呼吸が上手く出来ないほどに、激しく派手に達してしまうという失態をおかした。
ああ、ルキウスが……とても楽しそうだ……。
私は苦しいのに……。
◆後書き◇
最近ルキウスが生ぬるかったので、鬼畜さを追い求めてみました。ルキウスは最低な男です。願望としては、優しさ3割くらいの鬼畜7割くらいを目指したいのですが、難しいものですね。
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