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幼児編

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すみません。しばらくの間テストがあるので勉強のため、更新を1日1回とさせていただきます。感想も返信が遅くなるかと思います。(承認は7日で自動的にされますが)テストが終わればまた元のように1日に何度も公開するようにします。


「柚、体温はかった?」
「やった」
「帽子は?水筒は?」
「もった」
「ハンカチ、ティッシュ、筆箱は?」
「もううるさいっ!!ぜんぶできたもん!!」
「ゆず、おいてくよ?」
「なつっ!!まってぇ!!」
僕は慌てて家を飛び出した。
「…あれ?くるま?」
「そう。車で行くんだよ」
「さぁ、2人とも乗ってくれるか?俺らも行くんだから」
「にいさんたちも?」
「椚田の高等部に通ってるからね。棟は違うけど同じ敷地内だし食堂は共同だから運が良ければ会えるかもね」
…食堂?
給食じゃないの?
学食…みたいなところ?


「じゃあ夏達は向こうだね」
「初等部までなら送ろうか?」
「ううん、いい」
「ふたりでいく」
「「私達もいますけどね」」
…あ、そか。
樹くん達もいたんだった。
…でもね、樹くん達ね。
急に成長してね…前は110cmぐらいだったのにもう130cmだよ…。
くすん…僕も早くおっきくなりたい。
「では行きましょうか」
「うん!!」
「夏羽様、お手を」
「て、つなぐの?いいよ~」
僕は樹くんに抱き上げられていることに気づき首を傾げた。
あれ?
…いつの間に?
手を繋いで行くものかと…。
「…柚琉様?」
「…ぼく…だっこでいくの?あるけるよ?」
「靴、新調したばかりでまだ硬いでしょう?その状態で歩いては靴ズレを起こしてしまいます」
うん、言ってること正しく聞こえるけどね?
たくさん履いて歩かないと靴は硬いままだよ?
抱っこされてちゃ意味が無いんだよ?
「それにこれかわぐつ。もともとかたいやつ」
「柚琉様…お許しいただけませんか?」
…許す。
うるうるじゃないけど…樹くんの仕事奪っちゃうんだよね?
僕が歩かないようにするのも仕事?
…ん?
待って、それはおかしい。
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