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幼児編
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「1年A組。藤沢柚琉」
「はい!!」
僕は元気な声で返事をして立ち上がった。
ちょっとくらってしたけど。
「…ふぅ」
椅子に座ると、一気に体から力が抜け、目の前がふわふわしてきた。
あ…まずい。
めまい……かな?
頭は痛くないし、熱っぽい感じもしない。
このまま座ってれば大丈…
「では新入生起立」
…オワタ。
僕は1人立てずにじっとしていた。
うぅ…治れー!!
「…失礼します。柚琉様、あちらで休みましょうか」
「いつきくん!!」
樹くんは席から僕を連れ出し、出入口付近に連れてきてくれた。
そこにはあの養護教諭の…黒田だったかな?…先生がいた。
「柚琉くん、どうしたの?」
「…くらくらする。ねつじゃないとおもうけど…」
「貧血?…小一で?まぁとにかくここで休んでな。椅子持ってくるね」
樹くんはドア付近に僕を壁にもたれるように座らせた。
「…お水いりますか?」
「…いらない」
数分もすると黒田先生がパイプ椅子を持ってきた。
「ここで座ってな。…君は…柚琉くんの従者?」
「はい。樹と申します」
「じゃあここにいてもいいのか。…柚琉くん、ブランケット取ってくるから待っててね。他に何か欲しいものある?」
「…くすり」
「ごめんね、オメガ用以外は処方できないんだ」
…そうなの?
…じゃあちょっと寝てる。
そうすれば治るから。
僕がうとうとしてくると樹くんはカーテンを少し閉めてくれた。
「ありがと…」
「…おやすみなさいませ」
…入学式で…こんなことになるとは思わなかったな。
「はい!!」
僕は元気な声で返事をして立ち上がった。
ちょっとくらってしたけど。
「…ふぅ」
椅子に座ると、一気に体から力が抜け、目の前がふわふわしてきた。
あ…まずい。
めまい……かな?
頭は痛くないし、熱っぽい感じもしない。
このまま座ってれば大丈…
「では新入生起立」
…オワタ。
僕は1人立てずにじっとしていた。
うぅ…治れー!!
「…失礼します。柚琉様、あちらで休みましょうか」
「いつきくん!!」
樹くんは席から僕を連れ出し、出入口付近に連れてきてくれた。
そこにはあの養護教諭の…黒田だったかな?…先生がいた。
「柚琉くん、どうしたの?」
「…くらくらする。ねつじゃないとおもうけど…」
「貧血?…小一で?まぁとにかくここで休んでな。椅子持ってくるね」
樹くんはドア付近に僕を壁にもたれるように座らせた。
「…お水いりますか?」
「…いらない」
数分もすると黒田先生がパイプ椅子を持ってきた。
「ここで座ってな。…君は…柚琉くんの従者?」
「はい。樹と申します」
「じゃあここにいてもいいのか。…柚琉くん、ブランケット取ってくるから待っててね。他に何か欲しいものある?」
「…くすり」
「ごめんね、オメガ用以外は処方できないんだ」
…そうなの?
…じゃあちょっと寝てる。
そうすれば治るから。
僕がうとうとしてくると樹くんはカーテンを少し閉めてくれた。
「ありがと…」
「…おやすみなさいませ」
…入学式で…こんなことになるとは思わなかったな。
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