普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

幼児編

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｢皆さん､おはようございます｣
｢｢｢｢｢おはようございます｣｣｣｣｣
…やっと小学校っぽい｡
｢…初めましての子もいるようなので自己紹介しますね｡宍戸ししど新あらたと言います｣
初めましての子って僕のことかな？
今まではA組にいたり休んでたりしてたから…｡
｢えー今日は…まぁみんなから質問聞いていくことにしようか｣
やった!!
僕はすぐに手を挙げた｡
｢はい｡…藤沢くん？｣
｢つがいってなんですか？｣
｢番…ね｡もう候補でもいるのかな｣
｢このあいだちゅうとうぶのまやせんぱいに『つがいになろ』とはいわれました｣
｢…もう告白されてるのね｡番は一生を共にするパートナーのようなものだよ｡首の…ここ｡項うなじを相手に噛んでもらうことで成立するんだ｡Ωや‪α‬にとって番はすごく大事なものでね｡本当にお互いを大事に思い過ぎってくらいに思ってる人達は相手が死ぬと後追いするぐらいにね｣
…あ､それ聞きたくなかった｡
自分が死ぬと相手も追って来ちゃうってことでしょ？
僕のせいで死んで欲しくないもん｡
｢でも気をつけて｡ここを噛まれれば僕達はその人以外と交わることもできなくなる｡相手の‪α‬が番を解消してくれるまではどうにも出来ないんだよ｣
｢…どうにも…｣
…本当にオメガって…アルファに勝てないのかな｡
僕､夏なら口喧嘩で勝てる気がする!!
兄さん達？
…無理｡