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幼児編
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父さん視点
「んにゅぅ…」
「…社長…その子は?」
「気にしないで。引っ付いてきちゃっただけだから」
膝に柚を乗せていたらやっぱりつっこまれた。
だよね…でもこのひっつき虫離れないんだよ。
「…え…でも…」
「えーっと…うん、不思議がるのも分かるよ。こんなに大きくなったのにおしゃぶりしてるの…おかしいよね。でも今だけだから」
「え…あの…はい」
…おしゃぶり、飴に変えておけばよかった。
「柚、ちょっとあっちのソファに座っててくれる?」
「や!!」
「……樹、早く迎え来て」
いつの間にか車に乗り込んでて気づいた時にはこの状態だったし…。
「たぁっ!!」
ぺちっと資料を叩かれた。
「いたずらはダメだよ。おうちに送り返しちゃうからね?」
「やぁ!!ぴぇぇぇん!!」
やば!!
慌てて柚を抱きしめた。
「よしよし。ごめんね、意地悪しすぎちゃったね。でもね、父さんお仕事中だから大人しくしててね」
「ぴっ…ひぇっく…ふぁぁん…」
「よしよし」
…泣きやみそう。
「…ん?」
柚が叩いた書類を改めて見てみると…数字がおかしかった。
「柚?もしかしてこれに気づいた?」
「う?」
「…なわけないか」
違うから。
おしゃぶり差し出さないで。
飴舐めてていいから。
僕はポケットに入れて置いた飴を柚の口に入れた。
「…ふふ」
でもまぐれでも柚が仕事を手伝ってくれたなら嬉しいな。
「んにゅぅ…」
「…社長…その子は?」
「気にしないで。引っ付いてきちゃっただけだから」
膝に柚を乗せていたらやっぱりつっこまれた。
だよね…でもこのひっつき虫離れないんだよ。
「…え…でも…」
「えーっと…うん、不思議がるのも分かるよ。こんなに大きくなったのにおしゃぶりしてるの…おかしいよね。でも今だけだから」
「え…あの…はい」
…おしゃぶり、飴に変えておけばよかった。
「柚、ちょっとあっちのソファに座っててくれる?」
「や!!」
「……樹、早く迎え来て」
いつの間にか車に乗り込んでて気づいた時にはこの状態だったし…。
「たぁっ!!」
ぺちっと資料を叩かれた。
「いたずらはダメだよ。おうちに送り返しちゃうからね?」
「やぁ!!ぴぇぇぇん!!」
やば!!
慌てて柚を抱きしめた。
「よしよし。ごめんね、意地悪しすぎちゃったね。でもね、父さんお仕事中だから大人しくしててね」
「ぴっ…ひぇっく…ふぁぁん…」
「よしよし」
…泣きやみそう。
「…ん?」
柚が叩いた書類を改めて見てみると…数字がおかしかった。
「柚?もしかしてこれに気づいた?」
「う?」
「…なわけないか」
違うから。
おしゃぶり差し出さないで。
飴舐めてていいから。
僕はポケットに入れて置いた飴を柚の口に入れた。
「…ふふ」
でもまぐれでも柚が仕事を手伝ってくれたなら嬉しいな。
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