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選択編

夏羽ルート 3

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「柚。お家ついたよ」
「んぅ…やだぁ…」
「…え?」
「ひとりでねんねやっ!!」
「夏も一緒に寝ればいい?」
「あいっ!!」
幼児化してるし…。
ぐりぐり。
「…むぅ…入れない…」
「ボタン綴じてるからね。ほら、離れて。ジャケット脱がないと」
「いーやぁ!!入れてっ!!」
…あ、やばい。
夏…こういうことにあんまり耐性ないんだけど…え?
いいの?
これいいの?
「…ゆ…柚?」
「…だめぇ?」
「ダメじゃないっ!!」
柚を抱えて寝室に駆け込んだ。












ふぃ~。
「…あぅ…」
「柚いい子。初々しくて可愛かったよ」
「…ふにゅぁ…なつぅ…」
「ん?」
「…らいすき」
「夏も好きだよ。大好き。愛してる」
「…っ!!もうねるっ!!」
「お風呂入らないの?ご飯は?」
「…ごはんたべておふろはいってねる!!」
「そっか。じゃあ一緒に見ようと思ってた映画は無しかな」
「…えいが?」
ふっふっふ…惹かれたな。
夏は隣の引き出しからDVDを出した。
「さいきんやっとでぃーふいでぃーになったやつ!!」
「DVDね。見たいって言ってたでしょ?」
「みるっ!!…あ」
「先にお風呂入ろっか」
ちょっとやりすぎたかな?
…でも誘ってきたの柚だしいいよね。



「はい。柚目閉じて」
「…あぃ…」
目を手で覆ったのを確認してシャワーで頭の泡を流す。
「きもちぃ…あったかい…」
…柚は夏を殺す気?
気を抜いたらこのまま倒れそう…。
「…んにゅ?おわった?」
「う…うん」
「じゃあこんどゆずのばん!!」
あれ?
柚まだ酔ってない?
「あわあわあわ~♪…んにゃ?…あわあわ…」
「どうしたの?」
「…たおるない…いいや。てでやろ」
「え!?」
ぴと。
「なつおっきいねぇ…いいなぁ…」
…柚さっきから言葉足りてないよ?
ねぇ?
それ身長の事言ってる?
それとも背中?
それとも……いやこれは考えちゃダメなやつ!!
「…んにゅ…ゆずのて…ちっちゃい…たりない…」
…なんか嫌な予感するんだけど…。
「なつうごかないでね?」
「ね…ねぇ柚?何する気…?」
「ゆずのからだでなつあらう!!めいあんっ!!」
「全く名案じゃないよ!?ねぇほんと殺す気なの!?」
「…んにゅ?」
「あぁもういいから湯船入ってて!!」
これ以上はもう耐えらんないから!!
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