太陽と月

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皆既日食

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『んっ』

小さく呻いた朔也が吐精するのに、それなりの時間がかかってしまった。陽は既に夢の中へと旅立っている。

いつもとは違う刺激で疲れてしまったのだろう。
しかし、秘蕾は朔也の中指を食んだままだ。

当然、就寝中は身体が弛緩する。そうなると止められないのが、我が儘な朔也なのだ。

薬指にも、十分ローションを馴染ませ、既に食まれている中指に沿わせるように挿入を試みる。

反射的に力が入った秘蕾の皺1本1本労うように撫でれば、力が抜けていくのが、視覚でも触覚でも感じることができる。

『ふぅ  んっ』

艶かしい声を上げる陽が起きてしまったのかと顔を覗けば、しっかりと眠っているのは明らかで。

辛そうな声ではない。力が抜けて少し弛んだ秘蕾に薬指を少しずつ捩じ込んでいく。

眠ってしまった身体に快感を覚えさせる必要はない。これ以上の快楽は辛さを伴うはずだ。
痼を刺激しないよう中でバラバラに指を動かし続ければ肉襞が徐々に柔らかくなるのがわかる。
柔らかくはなるが、今はまだ朔也の指2本を受け入れるので精一杯なのだろう。
どう頑張っても、これ以上は何も挿入できそうにない。

朔也の指は少し節高だが、長く細い。指2本を咥え込めたところで朔也の剛直を咥えられるようになるまでには、どれ程の時間がかかるのか。
いや、そこまで拡張できるのだろうか。

陽に受け入れて欲しいとは思う。しかし物理的に無理なら他の方法でもいいのではないだろうか。

思い立ったが吉日。他の方法を早速試してみようと思う。
想像しただけで、ついさっき放ったばかりの朔也の自身が芯を持ち始める。

仰向けの陽を横臥させ、陽の華奢な内腿に剛直を滑り込ませた。

陽が目を覚まさないのをいいことに、朔也の抽送はなかなかの勢いがある。

『陽、ごめん』

罪悪感がないわけではない。しかし艶やかな陽を目の前にして我慢しろと言う方が無理な話だ。
ガツガツと抽送を繰り返し、陽の背中に強く吸い付く。誰にも見られないが所有の徴だ。

どこか冷静な己が今を分析する。その内容と言ったら甚だ卑猥なものなのだが。

やはり挿入にこだわり過ぎる必要はなさそうだ。陽の内腿に挟まれれば、すぐにでも持っていかれそうな程に強い快感を得られる。
そして、この体勢であれば陽の秘蕾も陰嚢ふぐりも刺激してやることができる。

今は横臥させたが、仰向けでも俯せでも同じことが可能だ。その度に違う快感を与えることができる。

やはり2度目の吐精となれば、それなりに時間はかかるが、最後まで朔也が萎えるようなことはない。

陽の内腿に欲を吐き出し、尚もユルユルと腰を動かしてしまう。

次は陽をどんな体勢にして、どこを触りながらイカせるのか。シミュレーションだけで脂下がる朔也には、威厳の欠片もない。

極道でもなく若頭でもなく。今はただ1人の男に過ぎなかった。

陽を愛し、陽に欲情し、それでも陽を傷つけたくないと思う1人の男に過ぎなかった。
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