魔術が使えない時計職人と、時を操る魔術師

【簡単なあらすじ】
 多くの人間が魔術を使い、魔術がすべてを支配する世界。リズは、魔術を一切使えない「無能」として、路地裏で細々と時計工房を営んでいた。彼女が扱うのは、魔導具ではない、ただの歯車と鋼だけで組まれた「機械」。そんな彼女の元を訪れたのは、時を操る若き魔術師エルゼだった。魔術が使えない時計師は淡々と、一つの武骨な黒鉄の時計を差し出した。「本当の『一秒』を知りたければ、この音を聴いてください」これは、孤独な二人が出会い、不確実な世界の中にたった一つの真実を刻みつける物語、だったりするのかもしれない。

【登場人物紹介】
・リズ
主人公。女性。銀髪で長髪。髪を結うと男性っぽさもある。生息地は路地裏の時計店。変人。時間に正確すぎる変態。手先は超器用だがそれよりも人間の域を超えた計測を行う。でも変態。戦闘は苦手と自身を評価。噂によると蹴術を習得しているとかしていないとか。
・エルゼ(正式名称:エルゼ・フォン・アステリア)
名門魔術師アステリア家の息女。時を操作する魔術を得意とする。誰しも一度は妄想したことがあるであろう時間停止の魔術を扱えるツンデレお嬢様。ウサギのぬいぐるみがないと眠れないことは使用人たちの間では共通認識となっているとかいないとか。
24h.ポイント 228pt
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