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呪いの縁結び
神様との約束
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昼休み。
花菜は人目につかないよう図書室で赤ニャンと向き合った。
「イザナミノミコト?──って縁結びの神様だったっけ?」
本が好きなので日本神話についても少しだけ知っている。
イザナギノミコトとイザナミノミコトは神話の中に必ず登場する男女の神様だ。
高天原から地上に降りてきて、ふにゃふにゃだった日本列島の形をつくり、たくさんの神様を生み出した。
『日本で最初に結ばれた神様なんだよ。むすひ──つまり、縁結び。ふしぎなことじゃないだろ』
「たしかに」
『ちなみに初めてプロポーズした神様でもある』
「わぁっ……」
プロポーズ、なんて聞くとドキドキしてしまう。
もしアキトに「結婚しましょう」と言われたら──。
『どした? 顔あかいぞ』
「はっ!……ううんなんでもない。それで、どうしてイザナミノミコトはアキトくんと入山さんの縁を結んだの?」
『くわしいことは分からん』
赤ニャンはくやしそうに昨日のことを語る。
『昨日、花菜を送ったあと、家に帰ろうとしていたアキトのもとにあの女が駆け寄ってきたんだ。元々強い『気』なのに輪をかけてまぶしくて、驚いているうちに強い力に包まれた。たぶんその時に呪いをかけられたんだな。気がつくとオレ様は弾き飛ばされてて、アキトとあの女がいちゃいちゃしていたってわけ』
「あの赤い糸が関係しているかもしれないね」
赤い糸といえば運命の相手とつながっているという伝説がある。
「縁結び」にも通じるものがあるし、アキトの全身をぐるぐる巻きにしていた赤い糸からイザナミの声がしたのだ。
『神様は自分の意思では動くことができない。おそらく例の赤い糸に神様の力が宿っていて、二人の縁を強制的に結び付けたんだ。さすがのアキトも神様にはかなわないから心も体もあの女に夢中ってわけ。そう長続きはしないだろうが……』
花菜は内心ほっとする。
アキトがずっとあのままだったらどうしようと不安だったのだ。
(そのうち元に戻るってことだよね)
そこまで心配する必要はない。なんたってアキトは『おんみょうじ』なのだ。
『だけどなぁ』
赤ニャンはさみしそうに項垂れる。
『はやく正気に戻れって引っぱたいてやりたくても簡単に近づけないんだ。オレ様は鬼だから下手したら消されちまう』
「赤ニャン……」
なんだかかわいそうになり、そっと頭を撫でた。
「元気出して。アキトくんは『おんみょうじ』なんだからきっと呪いを跳ね返せるはずだよ。……あ、お昼休み終わっちゃうから戻ろうね」
意気消沈する赤ニャンをやさしく抱きかかえて図書室をでた。
「あっ」
階段の下に腕を組んでいるアキトと莉乃がいる。
花菜はとっさに物陰に隠れた。なんてタイミングが悪い。
「ちょっとお手洗い行ってくるね、教室戻ってて」
「ここで待ってるよ」
「うふふ、ぞっこんね。赤い糸って本当にすごいのね。ちょっと他の男の子にもためしてみようかな」
スキップしながら遠ざかっていく莉乃。
教室に戻るためにはアキトの前を通らなくてはいけない。
「おじゃま、します」
おそるおそる近づくとすぐに気づいた。
無言のまま、じっ、と見つめてくる。こわいかお。
「あの、アキト……くん」
声を掛けようにも「馴れ馴れしく話しかけるな」と言われたばかりだ。
自分を見るアキトの目は夜の闇のように暗い。
(赤ニャンがさみしがってるよ)
(早く呪いを跳ね返せるといいね)
(アキトくん、アキトくん、アキトくん……)
伝えたい言葉があふれてくる。
どれもこれも喉につかえて、にがい。
くるしい。
「アキトくん……早く元に戻って……おねがい」
つっ、と涙が流れ落ちた。
さみしいのは赤ニャンだけじゃない。
自分だって、こんなにも。
「────は、な」
アキトの目に光が宿った。
少し戸惑ったように花菜を見つめている。まっすぐ。
「オレ、は……なんで花菜は泣いて……」
「元に戻ったの? 呪いを跳ね返したの?」
「分からない。頭の中でずっと女の声がしてて。入山莉乃を好きになれ、入山莉乃を大切にしろ、入山莉乃を愛せって……ずっと繰り返してて。違うって叫ぶと胸の辺りがぎゅっと苦しくなって、そのうちになにも考えられなくなって、それで……花菜……ごめん」
よろよろと手が伸びてくる。助けを求めるように。
花菜がその手を掴もうとした直後、赤い糸がぶわっと広がって視界を埋め尽くした。
『だめよ、眠っていなさい』
冷たい声。
アキトは苦しそうにうずくまっている。赤い糸がはげしく渦を巻いていた。
『ごめんなさいね、あなたに罪はないけれど、あの子は私を見つけてくれたから願いを叶えてあげたいのよ』
赤い糸は一瞬ヒトの形をとったかと思うと、すぐにほどけてアキトの口の中に飛び込んだ。
するすると呑み込まれていく。
『あのやろ、アキトの心まで──ぐぅううう』
赤ニャンが苦しんでいる。
そうだ神様とは相性が悪いのだ。
花菜はとっさに背中を向けた。
光の渦が押し寄せて自分の影が廊下に伸びている。
まぶしい。
──シュッ……
光が収束する。
「アキト……くん?」
振り向くと赤い糸はすっかり消えていた。
アキトが呆然と佇んでいる。
近づこうとしたが足がすくんで動かない。
うまく言えないが「なにか」が違う。これはアキトではない。
そこへ莉乃が戻ってきた。
「お待たせー!……あ、森崎さん」
花菜に気づいて明らかに不機嫌そうな顔になった。
すぐさまアキトに近づいて腕を組む。
「森崎さんと二人きりでなに話してたの?」
「……なにも」
ほほえむアキトはもう花菜を見ようともしない。
いま一体何が起きたのか。
ふたたび意識を集中するとアキトの全身には相変わらず赤い糸が張り巡らされていたが、口から体の中へと続いていた。体の真ん中にあるハート形の赤いもの……心をがんじがらめにしている。
『アキトの心を閉じ込めやがった。あれじゃあただの操り人形だ』
操り人形? アキトが?
頭に浮かんだのは鬼に操られて豹変した友美の姿だ。
まるで別人のように暴れていた。
アキトも「自分」ではなくなってしまった。
「そんなのって……ないよ」
神様ならなんでもしていいのだろうか。
人の心を縛って、自分の思い通りにしてもいいのだろうか。
「入山さんもうやめて。アキトくんを解放してあげて。苦しがってる」
莉乃は「なにいってるの」と呆れ顔。
「りのは可愛いんだから男の子に好かれるのは当然でしょう。アキトくんも他の子も」
「他の子……?」
きょとんとしていると後ろから数人の男子が駆け寄ってきた。
「りのちゃん探したよ」
「どこにいってたんだ」
「一緒にドッヂボールしたかったのに」
五年生だけでなく六年生も混じっている。
「うふふ。こんなにたくさんの男の子たちに囲まれるなんて、モテる女は大変ね」
「一体なにをしたの、入山さん」
「なにって、赤い糸が余っていたから他の子たちにも巻いたのよ」
りのの手には数本に分かれた赤い糸が握られている。
「手首にくるっと巻けば途端にりのに夢中になるんだもの。あんまり簡単だからハサミで数本に切り分けたのよ」
『おいおいマジかよ。なんつー欲張りだ』
さすがの赤ニャンも顔を引きつらせた。
花菜としても同感だ。
「入山さんはアキトくんのことが好きなんじゃないの? どうして他の子まで」
「りのは特別なんだから、ひとりに限らずみんなに好かれたいの」
返す言葉もない。
すると。
『……どうして約束を破ったの』
アキトの口から女性の声がもれた。
神様の声だ。
ざわざわざわ……
花菜には見えた。
アキトの全身から立ちのぼる赤い糸。嘆き悲しむ女性の姿。
『がっかりだわ。せっかく願いを叶えてあげたのに』
黒い瞳を悲しげにふせて憂いの表情を浮かべる。
「うそ、マジで」
目を白黒させる莉乃。
花菜はすすんで声をかけた。
「もしかしてあなたは……」
『私はイザナミ。はじまりの神。この宿主の強い力のお陰でこうして話すことができるようになったの』
イザナミノミコト。
日本神話にうたわれる神がアキトに宿ってしまった。
『私はウソが大嫌い。約束を破る子も大嫌い。悪い子には、罰が必要ね──』
スッと目を細めたかと思うとゴゥッと風が襲いかかってきた。
声がする。
『もうひとつの約束……。いいこと、明日までに私のところへ来なさい。でないと──』
ふっ、と風がやんだ。
目を開けるとさっきまでアキトがいたところに空白ができていた。
いない。
アキトがいない。
どこにも。
『やべぇ……連れていかれた』
しぼりだすような赤ニャンの声が頭の中で反響していた。
花菜は人目につかないよう図書室で赤ニャンと向き合った。
「イザナミノミコト?──って縁結びの神様だったっけ?」
本が好きなので日本神話についても少しだけ知っている。
イザナギノミコトとイザナミノミコトは神話の中に必ず登場する男女の神様だ。
高天原から地上に降りてきて、ふにゃふにゃだった日本列島の形をつくり、たくさんの神様を生み出した。
『日本で最初に結ばれた神様なんだよ。むすひ──つまり、縁結び。ふしぎなことじゃないだろ』
「たしかに」
『ちなみに初めてプロポーズした神様でもある』
「わぁっ……」
プロポーズ、なんて聞くとドキドキしてしまう。
もしアキトに「結婚しましょう」と言われたら──。
『どした? 顔あかいぞ』
「はっ!……ううんなんでもない。それで、どうしてイザナミノミコトはアキトくんと入山さんの縁を結んだの?」
『くわしいことは分からん』
赤ニャンはくやしそうに昨日のことを語る。
『昨日、花菜を送ったあと、家に帰ろうとしていたアキトのもとにあの女が駆け寄ってきたんだ。元々強い『気』なのに輪をかけてまぶしくて、驚いているうちに強い力に包まれた。たぶんその時に呪いをかけられたんだな。気がつくとオレ様は弾き飛ばされてて、アキトとあの女がいちゃいちゃしていたってわけ』
「あの赤い糸が関係しているかもしれないね」
赤い糸といえば運命の相手とつながっているという伝説がある。
「縁結び」にも通じるものがあるし、アキトの全身をぐるぐる巻きにしていた赤い糸からイザナミの声がしたのだ。
『神様は自分の意思では動くことができない。おそらく例の赤い糸に神様の力が宿っていて、二人の縁を強制的に結び付けたんだ。さすがのアキトも神様にはかなわないから心も体もあの女に夢中ってわけ。そう長続きはしないだろうが……』
花菜は内心ほっとする。
アキトがずっとあのままだったらどうしようと不安だったのだ。
(そのうち元に戻るってことだよね)
そこまで心配する必要はない。なんたってアキトは『おんみょうじ』なのだ。
『だけどなぁ』
赤ニャンはさみしそうに項垂れる。
『はやく正気に戻れって引っぱたいてやりたくても簡単に近づけないんだ。オレ様は鬼だから下手したら消されちまう』
「赤ニャン……」
なんだかかわいそうになり、そっと頭を撫でた。
「元気出して。アキトくんは『おんみょうじ』なんだからきっと呪いを跳ね返せるはずだよ。……あ、お昼休み終わっちゃうから戻ろうね」
意気消沈する赤ニャンをやさしく抱きかかえて図書室をでた。
「あっ」
階段の下に腕を組んでいるアキトと莉乃がいる。
花菜はとっさに物陰に隠れた。なんてタイミングが悪い。
「ちょっとお手洗い行ってくるね、教室戻ってて」
「ここで待ってるよ」
「うふふ、ぞっこんね。赤い糸って本当にすごいのね。ちょっと他の男の子にもためしてみようかな」
スキップしながら遠ざかっていく莉乃。
教室に戻るためにはアキトの前を通らなくてはいけない。
「おじゃま、します」
おそるおそる近づくとすぐに気づいた。
無言のまま、じっ、と見つめてくる。こわいかお。
「あの、アキト……くん」
声を掛けようにも「馴れ馴れしく話しかけるな」と言われたばかりだ。
自分を見るアキトの目は夜の闇のように暗い。
(赤ニャンがさみしがってるよ)
(早く呪いを跳ね返せるといいね)
(アキトくん、アキトくん、アキトくん……)
伝えたい言葉があふれてくる。
どれもこれも喉につかえて、にがい。
くるしい。
「アキトくん……早く元に戻って……おねがい」
つっ、と涙が流れ落ちた。
さみしいのは赤ニャンだけじゃない。
自分だって、こんなにも。
「────は、な」
アキトの目に光が宿った。
少し戸惑ったように花菜を見つめている。まっすぐ。
「オレ、は……なんで花菜は泣いて……」
「元に戻ったの? 呪いを跳ね返したの?」
「分からない。頭の中でずっと女の声がしてて。入山莉乃を好きになれ、入山莉乃を大切にしろ、入山莉乃を愛せって……ずっと繰り返してて。違うって叫ぶと胸の辺りがぎゅっと苦しくなって、そのうちになにも考えられなくなって、それで……花菜……ごめん」
よろよろと手が伸びてくる。助けを求めるように。
花菜がその手を掴もうとした直後、赤い糸がぶわっと広がって視界を埋め尽くした。
『だめよ、眠っていなさい』
冷たい声。
アキトは苦しそうにうずくまっている。赤い糸がはげしく渦を巻いていた。
『ごめんなさいね、あなたに罪はないけれど、あの子は私を見つけてくれたから願いを叶えてあげたいのよ』
赤い糸は一瞬ヒトの形をとったかと思うと、すぐにほどけてアキトの口の中に飛び込んだ。
するすると呑み込まれていく。
『あのやろ、アキトの心まで──ぐぅううう』
赤ニャンが苦しんでいる。
そうだ神様とは相性が悪いのだ。
花菜はとっさに背中を向けた。
光の渦が押し寄せて自分の影が廊下に伸びている。
まぶしい。
──シュッ……
光が収束する。
「アキト……くん?」
振り向くと赤い糸はすっかり消えていた。
アキトが呆然と佇んでいる。
近づこうとしたが足がすくんで動かない。
うまく言えないが「なにか」が違う。これはアキトではない。
そこへ莉乃が戻ってきた。
「お待たせー!……あ、森崎さん」
花菜に気づいて明らかに不機嫌そうな顔になった。
すぐさまアキトに近づいて腕を組む。
「森崎さんと二人きりでなに話してたの?」
「……なにも」
ほほえむアキトはもう花菜を見ようともしない。
いま一体何が起きたのか。
ふたたび意識を集中するとアキトの全身には相変わらず赤い糸が張り巡らされていたが、口から体の中へと続いていた。体の真ん中にあるハート形の赤いもの……心をがんじがらめにしている。
『アキトの心を閉じ込めやがった。あれじゃあただの操り人形だ』
操り人形? アキトが?
頭に浮かんだのは鬼に操られて豹変した友美の姿だ。
まるで別人のように暴れていた。
アキトも「自分」ではなくなってしまった。
「そんなのって……ないよ」
神様ならなんでもしていいのだろうか。
人の心を縛って、自分の思い通りにしてもいいのだろうか。
「入山さんもうやめて。アキトくんを解放してあげて。苦しがってる」
莉乃は「なにいってるの」と呆れ顔。
「りのは可愛いんだから男の子に好かれるのは当然でしょう。アキトくんも他の子も」
「他の子……?」
きょとんとしていると後ろから数人の男子が駆け寄ってきた。
「りのちゃん探したよ」
「どこにいってたんだ」
「一緒にドッヂボールしたかったのに」
五年生だけでなく六年生も混じっている。
「うふふ。こんなにたくさんの男の子たちに囲まれるなんて、モテる女は大変ね」
「一体なにをしたの、入山さん」
「なにって、赤い糸が余っていたから他の子たちにも巻いたのよ」
りのの手には数本に分かれた赤い糸が握られている。
「手首にくるっと巻けば途端にりのに夢中になるんだもの。あんまり簡単だからハサミで数本に切り分けたのよ」
『おいおいマジかよ。なんつー欲張りだ』
さすがの赤ニャンも顔を引きつらせた。
花菜としても同感だ。
「入山さんはアキトくんのことが好きなんじゃないの? どうして他の子まで」
「りのは特別なんだから、ひとりに限らずみんなに好かれたいの」
返す言葉もない。
すると。
『……どうして約束を破ったの』
アキトの口から女性の声がもれた。
神様の声だ。
ざわざわざわ……
花菜には見えた。
アキトの全身から立ちのぼる赤い糸。嘆き悲しむ女性の姿。
『がっかりだわ。せっかく願いを叶えてあげたのに』
黒い瞳を悲しげにふせて憂いの表情を浮かべる。
「うそ、マジで」
目を白黒させる莉乃。
花菜はすすんで声をかけた。
「もしかしてあなたは……」
『私はイザナミ。はじまりの神。この宿主の強い力のお陰でこうして話すことができるようになったの』
イザナミノミコト。
日本神話にうたわれる神がアキトに宿ってしまった。
『私はウソが大嫌い。約束を破る子も大嫌い。悪い子には、罰が必要ね──』
スッと目を細めたかと思うとゴゥッと風が襲いかかってきた。
声がする。
『もうひとつの約束……。いいこと、明日までに私のところへ来なさい。でないと──』
ふっ、と風がやんだ。
目を開けるとさっきまでアキトがいたところに空白ができていた。
いない。
アキトがいない。
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