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『この気持ちは誰にも言わないつもりだったのに。先輩があんまり優しいから……』
3年生が引退した秋の大会目前。
1年の保志大輝(ほし だいき)はダブルスのペアが骨折したことで大会に出場できないと告げられる。
一戦でも多く戦いたい大輝の前に、幽霊部員だという2年の鳴神雪也(なるかみ ゆきや)が現れる。中学時代は全国大会にも出場した実力者だが、とある「事情」があって部活に来なくなったという。
「俺はダブルスが好きなんだよ。得点が入った瞬間の保志の笑顔を特等席で見られるから」
「外野の声に心を揺らすな。俺だけ見て、俺の声だけ聞いていればいい」
厳しいながらもバドミントンに真摯に向き合う鳴神と過ごすうち、憧れを越えて惹かれていく保志。しかしペアでいられるのは秋の大会まで。
先輩の負担にならないよう自分の気持ちを押し込めることにした保志だったが、タイムリミットが迫る中でいつしか隠しきれなくなり…
―【登場人物紹介】―
◆保志大輝(ほし だいき)…高校1年。バド部。伸び盛りの次期エース候補。声が大きい陽キャ
◆鳴神雪也(なるかみ ゆきや)…2年。バド部。事情があって幽霊部員。保志と期間限定のペアを組むことになる
◆伊吹涼太(いぶき りょうた)…2年。バド部部長。中学時代に鳴神とペアを組んでいた
◆益岡悠斗(ますおか ゆうと)…1年。バド部。大輝の元ペア。骨折のため秋大会を欠場することに
◆白石先生…バド部の顧問。若くて生徒に人気。
文字数 28,167
最終更新日 2026.09.03
登録日 2026.08.28
『別々の道を選んだはずだった。――あの日、フードコートでアイツに抱きしめられるまでは。』
同じ高校に進学しようと約束して入試に臨んだ天宮朔と五十嵐理央。
しかし朔だけが不合格。涙ながらに別れを告げるしかなかった。
それから半年後の九月。
夏休みを終えたばかりで気だるい空気が漂うフードコートで偶然にも理央と再会する。
一緒に着るはずだった制服姿が眩しく、後ろめたい気持ちになる朔だったが、理央は中学の頃と変わらぬ態度で接してくる。
別れ際に「来週もここで会いたい」と求められ、ためらいながらも翌週フードコートを訪れる。
「勉強を教えてほしい」との頼みを断りきれず、毎週フードコートで待ち合わせすることになる。
別々の高校に進学した「かつての親友」と接する中で、次第に「特別な存在」だと意識し始めるようになる。
そんな矢先、理央にキスされてしまい――。
攻め:五十嵐理央(いがらしりお)…イケメン王子と呼ばれる桜が丘西高校生。元親友の朔に執着し、ずっと探していた。
受け:天宮朔(あまみやさく)…自称陰キャの橘田学園高校生。受験失敗の負い目から理央を避けていたが、フードコートで再会する。
文字数 82,700
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.03
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