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31 前世を越えて贈られた花
しおりを挟む「まぁっ!!ヴィルヘルム様この様に綺麗な花束を私に?」
「え、・・・えぇ。貴女には家族を増やして頂いたのですから、私が感謝しても変ではないでしょう・・・?・・・それにーーー貴女の存在が私の人生に光を与えてくれたのですから」
ベッドで療養しているエミリヤの部屋にヴィルヘルムが訪れ色とりどりの綺麗な花束を渡された。エミリヤのベッドの隣の椅子に腰を掛けるギルベルトが、ヴィルヘルムから花束を受け取りエミリヤに見せる。エミリヤがヴィルヘルムに感謝を伝えた後ギルベルトの隣の椅子に座る様に促す。
「弟の顔は見てくれたかしら?お兄ちゃん?」
「あっ当たり前でしょう!!その、・・・可愛かったです」
「ヴィルヘルム、兄としてしっかり頼むぞ」
「は、はいっ!父上!!」
エミリヤが婚約していた時に垣間見た、ぎこちなかったギルベルトとヴィルヘルムの関係は一年近くでだいぶん改善されやっと家族らしく会話が出来る様になった。ギルベルトもエミリヤの事をベッドの上以外でもエミィと呼ぶ様になった。この事はお客様が来た時にうっかり出てしまわないかが、エミリヤは心配で気が気でなかったりする。
子供が産まれて益々エミリヤにはヴィルヘルムがどうも自分より年下の様に感じて、息子の様に接してしまうようになった。
「(・・・それになんだかヴィルヘルム様も私が母親かの様に甘えて来るのよね~。誰にも甘えられなかった幼少期の反動かも知れないわね。私が彼の母親でも問題は無いし、まぁ構わないわね)」
子供を孕ってからヴィルヘルムに守る事を誓われて以降、やたら子供のようにエミリヤの後を引っ付いてくる様になった。ソファーに座っていると横に座って肩を抱き締めてきたり、頬に口付けて来たりと恐らく今までの彼しか知らない人にとっては驚くよりも恐怖だと感じる程だ。
そして、ヴィルヘルムの甘えてくる行動はギルベルトにも及んでいる。最初は戸惑っていたギルベルトも今では「またか」と言った感じで放置している。
流石にこのヴィルヘルムは外に知られると貴族の間でなんと言われるか分からない為に、乳母をどうするかギルベルトと話し合った結果1人名乗り出た。
「仕方ないですね。ここは超越侍従の私、スチュアートにお任せください」
「な、エミィ。スチュアートはなんでも出来るんだ」
「凄いと申しましょうか、なんと申しましょうか・・・」
結局スチュアートに任せる事になった。母乳は前世の知識で免疫の為に飲ませた方がいいと聞いた事があったので、なるべく母乳を飲ませる事にした。しかし、スチュアートが母乳を出しやすくする為のマッサージを毎日エミリヤの否応なくやり始める。それを知ったギルベルトも空いた時間にマッサージをしに来始め、終いにはヴィルヘルムも休日に来る様になってしまう。
「(ダメな事で無いから断りづらいのよねー・・・うーん・・・でもこの状況おかしくない!?今更ながら貴族の普通が分からないわ・・・)」
1か月が過ぎエミリヤの体調も回復した頃、ギルベルトが夕方部屋に訪れた。
「エミィ、そろそろキミと愛し合いたいのだが・・・どうだろうか?」
申し訳なさそうに聞いてくるギルベルトを愛おしく感じ、まだそんな気持ちにならないがギルベルトがエミリヤの記憶にない前世からずっと愛してくれていて、やっと一緒になれたのに時間が足りないだろうと受け入れる事にした。
「ギル・・・お待たせしました!」
「ーーエミィ!」
久しぶりのギルベルトの愛撫は労る様に優しく壊物を触る様に優しくエミリヤを包み込む。長い時間を掛けて優しい愛撫を続けられ、出産後で感じにくくなっていた身体もギルベルトに変えられた。
エミリヤの体調を気遣いエミリヤが好きな香水もつけていないギルベルトのそのままの体の匂いも、その気遣いも全部がエミリヤにとって愛おしい。
本当はまだ怠いはずなのに自身の事を想って受け入れてくれるエミリヤの優しさ、ギルベルトが部屋に行くと執事に伝えた時には寝衣をわざわざ着替えて身だしなみを気にする彼女の恥じらいがギルベルトには愛おしい。
久しぶりにお互いを感じた二人は徐々に激しくお互いを求めていった。
しばらくして誰かがドアを勢いよく開いた。
「ーー父上っっ!!・・・その、彼女は・・・エミリヤは私の妻です!!貴方の妻では無いのだから、こっ・・・これ以上っ、抱くのはおやめ下さい!!」
「またそれか・・・その事については昨日も話しただろう?書類上はエミィはお前と夫婦だが、私の姫様である事実も変わらない。そうだなエミィ?」
どうやらエミリヤの知らない間に二人はエミリヤとヴィルヘルムの夫婦関係の事を話し合っているらしい。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・。はいっ、ぎるは・・・わたしの、きしさまれすっ」
エミリヤはギルベルトに激しく抱かれ続けた為に息も絶え絶えに返事をする。玉の様な汗をかき目は潤みとろんとして唇は薄らと開き、開いた口から甘い息が漏れている。
子供を産んでまだ1か月後の為、官能的に乱れ切ったエミリヤの張った胸の膨らみの先端からは白い体液が滲んでいる。ヴィルヘルムはそれを見て唾を飲み込んだ。ヴィルヘルムが過去見てしまった自身の母親が暗がりで男2人と共に穢らわしく獣の様にまぐわっていた光景とは異なり、儚く美しいエミリヤの淫らな姿はヴィルヘルムの性欲を掻き立てた。
「ち、父上・・・やはり私はっ!!ーー情けない事を承知でお願いしますっっ!!!彼女を・・・エミリヤを私にも抱かせて下さいっっ!!エミリヤ、父上・・・誓約書を破棄させて貰えませんか・・・?・・・私も貴女との愛が欲しい。お願いします!エミリヤ私の家族も作って欲しい!!頼む・・・」
「・・・エミィどうする?私への愛は変わらぬ事は知っている。だからキミが決めて良い。」
床に膝を突き懇願するヴィルヘルムをぼんやり見つめていたエミリヤは、ギルベルトの言葉を聞くと小さく頷いた。
「・・・わかりました、ヴィルヘルムさま・・・どうぞ、きてください・・・」
「エミリヤ・・・父上・・・ありがとうございます!」
両手を広げたエミリヤに迷いなく服を脱ぎ捨て、既に準備が出来て猛る男根を空気に晒しギルベルトが退いたエミリヤの前に移動した。
「エミリヤ、その・・・私は・・・初めてなんだ不快な時は教えて欲しい」
「はい」
ギルベルトはやはりあの女が原因で性交が出来なくなったのだろうと、自分と同じ様に未だに過去に苦しめられている息子を憐れんだ。
「ヴィル、先程までの性交で充分滑るだろう。安心してエミィを愛してあげなさい。」
「っ!?は、はいっ!!かしこまりましたっ!!」
ヴィルヘルムは自分の出自を憎まれ存在自体も疎んじられ最低限の接触しかして来なかった父親が、家や仕事のこと以外で助言をしてくれる事は初めてで性交を前に緊張していた事もあり、おかしな返事をしてしまう。
変な返事をしてしまい顔を赤くしたヴィルヘルムだったが、ここまで来たのだから絶対にエミリヤの中に入りたいと意を決してエミリヤの上に覆い被さった。
口付けすらも母親もおらず父親も赤子の時から接触していなかった為に結婚式以外では初めてである。恐る恐る唇をエミリヤの唇に優しく重ねてくるヴィルヘルムにエミリヤはつい笑ってしまう。
笑われ失敗したのかとヴィルヘルムが動揺すると、エミリヤはヴィルヘルムを抱き寄せ自分から触れるだけの口付けを数回行った。
「ーーっっ!?」
ヴィルヘルムはエミリヤから口付けによって、恥や理性が麻痺し始めまだぎこちないが自分から口付けを始めた。
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