甘い婚約~王子様は婚約者を甘やかしたい~

モモ

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初めてのデビュタントと隣国の王女様

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それから私が王宮に用事がある時はいつでもエマが付いて来て王宮に着くとトムが私の側にピッタリといる日々が続きました。

初めのうちはそんなに心配し過ぎではないかと思っていたけれど、やっぱりアイリッシュ様はどこまでも先を読んでいらっしゃるようで王宮の廊下で隣国の貴族に会えば嫌みを言われたり、わざとぶつかったりしてくる事がとても多くなりました。

何故かお妃教育を受けていたりすると、いきなりラージグア様が現れお茶会をしようなど言い始めたり、先生が来るのが遅くなったりと色々と邪魔をして来てくれます。

それからを静止してくれるエマとトムには感謝の言葉しかないです。

ただそれにもめげないラージグア様は逆に凄いと思ってしまう。

トムいわく

「乙女の矜持が強すぎるのです。
それと令嬢としての教育が足りないのです。」 

軽くあしらわれてしまっている感じですね。

「しかし早く王女様には隣国に帰って頂きたいですね。
これ以上王宮を掻き回して欲しくありませんから」

トムは素敵な笑顔で言っていますが王族に対して不敬になる言葉ですよ。

しかし最近のトムはそんな事を隠さず言うようなってきました。

王女様からの妨害をかわしつつ国中を上げてお祝いする婚約式の準備は着々と進んで行き、多くの国民と貴族がお祝いしていく中当日を向かえる事になったのです。







「とても緊張するわ」

今、私バロッサ・ラン・ルーチェは婚約式の会場となる国で1番大きい教会の控え室でエマとメイに支度をしてもらっています。

ついに今日、アイリッシュ様との婚約式を迎える事が出来たけど前日から緊張をし過ぎてしまって今でも少し気分が悪い。

この教会は王族の結婚式や公爵家などの高位貴族のみが使用する教会で、婚約式は王族しかやらないので、今の陛下が婚約式を行った以来のお祝い事なのでとても盛大な物となっている。

「まぁ、お嬢様でも緊張するのですね」

エマのなんとも言えない一言が余りにもひどい。

「エマ、私でも緊張ぐらいしますよ。
失敗したどうしよう」

そんな私の心配事を他所に

「お嬢様大丈夫ですよ。
婚約式は王族の方しかいたしません。
例えば間違えてしまってもなにが正しいかわからない方々が大勢居ますから堂々としていれば大丈夫ですよ。」

メイもエマの言葉に頷いていますけ、それで良いのでしょうか?

そのとき扉にノックの音が響きました。

「ルー入って平気?
渡したい物があるんだけど」

アイリッシュ様が部屋に入ってこられました。
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