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15.妹とダメーナ子爵家の末路
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「聖女ティアナ、そなたは聖女でありながら祈りを欠かし、守護竜の怒りを買った。それだけでなく前回の祈りの儀式では、守護竜の逆鱗に触れて国を滅びの危機に追いやった。何か申し開きはあるか?」
「私の祈りはちゃんと守護竜に届いてました。私は嘘なんてついて居ません!」
開口一番、ティアナがヒステリックに叫びます。
もはや猫を被る余裕すら無いようでした。
「ああ、たしかにそなたの祈りは我に届いていたな」
「ですよね!」
「面倒だ。なぜ私がこんなことをしないといけないのか――そんな不満もすべて筒抜けだったな。次第に頻度も減っていった。……心地よい祈りはすべて、イリス嬢のものだったな」
懐かしそうに口にするアルペジオ。
ティアナとしても、まさか守護竜本人が出てくるとは、思ってもみなかったのでしょう。
本人からそう言われては、ぐうの音も出ないようです。
「それなのに、生贄となる役目はイリス嬢に押しつけて、自分は聖女の恩恵を享受し続けようとは……よくもそのようなことが出来たものだな!」
怒りで燃えるような瞳で、アルペジオはティアナを睨みつけました。
怯えからでしょうか。
ティアナは小さくなって震えていました。
「では聖女であるティアナだけが、守護竜と対話が出来るというのも……」
「もちろん嘘だ。我は祈りに言葉を返すことなど出来ん」
国王陛下の質問に、呆れたように答えるアルペジオ。
これまでの言葉がすべて嘘だったことが分かり、ティアナは真っ青になっていました。
守護竜本人がここに居るのです。
もはや言い訳のしようも無いようです。
そんなやり取りを重々しく国王陛下は聞いていましたが、
「ふむ、申し開きも無いようだな。嘘を騙り、国に混乱をもたらした――ダメーナ子爵家からは貴族位を取り上げることとする!」
そう宣言しました。
「そ、そんな――。私たちは知らなかっただけです!」
「ダメーナ家は、この国に変わらぬ忠誠を誓っております。どうかお考え直し下さい!」
呆然とするティアナは言葉を発することすらありませんでした。
一方の両親は、みっともなく国王陛下に縋り付きますが、一蹴されてしまいました。
生まれ育った実家が取り潰しになろうというのに、私の心は驚くほど凪いでいました。
とうの昔にあそこは、私の居場所では無くなっていたからでしょうか。
アルペジオ様と暮らすあの家が、今の私の居場所なのです。
「ティアナ・ダメーナ。貴様は今回の混乱のすべての元凶だ。よって極刑とする」
さらに国王陛下は、そう言葉を続けました。
「そんな! なんで私が処刑されなきゃならないのよ。元はと言えば、お姉さまが生贄として役目を果たさないのが、悪いんじゃない! この役立たず!」
「……それが、そなたの本性か」
ティアナは、表情を取り繕うことすら忘れて、ヒステリックに叫びました。
自分を中心に世界は回っていると、上手くいかぬものを片っ端から呪うような醜い叫び。
それは耳を塞ぎたくなるような罵倒――それでも私は目を逸しませんでした。
「さようなら、ティアナ」
私の隣には、私を認めてくれたアルペジオが居ます。
もうティアナの罵倒は、私の心をなんら揺るがす事はないのです
「連れていけ!」
ティアナは尚も、何かを叫んでいましたが、この場に耳を貸すものは居ませんでした。
国王陛下の命を受けた衛兵がやって来て、ティアナは牢に連れて行かれたのでした。
「私の祈りはちゃんと守護竜に届いてました。私は嘘なんてついて居ません!」
開口一番、ティアナがヒステリックに叫びます。
もはや猫を被る余裕すら無いようでした。
「ああ、たしかにそなたの祈りは我に届いていたな」
「ですよね!」
「面倒だ。なぜ私がこんなことをしないといけないのか――そんな不満もすべて筒抜けだったな。次第に頻度も減っていった。……心地よい祈りはすべて、イリス嬢のものだったな」
懐かしそうに口にするアルペジオ。
ティアナとしても、まさか守護竜本人が出てくるとは、思ってもみなかったのでしょう。
本人からそう言われては、ぐうの音も出ないようです。
「それなのに、生贄となる役目はイリス嬢に押しつけて、自分は聖女の恩恵を享受し続けようとは……よくもそのようなことが出来たものだな!」
怒りで燃えるような瞳で、アルペジオはティアナを睨みつけました。
怯えからでしょうか。
ティアナは小さくなって震えていました。
「では聖女であるティアナだけが、守護竜と対話が出来るというのも……」
「もちろん嘘だ。我は祈りに言葉を返すことなど出来ん」
国王陛下の質問に、呆れたように答えるアルペジオ。
これまでの言葉がすべて嘘だったことが分かり、ティアナは真っ青になっていました。
守護竜本人がここに居るのです。
もはや言い訳のしようも無いようです。
そんなやり取りを重々しく国王陛下は聞いていましたが、
「ふむ、申し開きも無いようだな。嘘を騙り、国に混乱をもたらした――ダメーナ子爵家からは貴族位を取り上げることとする!」
そう宣言しました。
「そ、そんな――。私たちは知らなかっただけです!」
「ダメーナ家は、この国に変わらぬ忠誠を誓っております。どうかお考え直し下さい!」
呆然とするティアナは言葉を発することすらありませんでした。
一方の両親は、みっともなく国王陛下に縋り付きますが、一蹴されてしまいました。
生まれ育った実家が取り潰しになろうというのに、私の心は驚くほど凪いでいました。
とうの昔にあそこは、私の居場所では無くなっていたからでしょうか。
アルペジオ様と暮らすあの家が、今の私の居場所なのです。
「ティアナ・ダメーナ。貴様は今回の混乱のすべての元凶だ。よって極刑とする」
さらに国王陛下は、そう言葉を続けました。
「そんな! なんで私が処刑されなきゃならないのよ。元はと言えば、お姉さまが生贄として役目を果たさないのが、悪いんじゃない! この役立たず!」
「……それが、そなたの本性か」
ティアナは、表情を取り繕うことすら忘れて、ヒステリックに叫びました。
自分を中心に世界は回っていると、上手くいかぬものを片っ端から呪うような醜い叫び。
それは耳を塞ぎたくなるような罵倒――それでも私は目を逸しませんでした。
「さようなら、ティアナ」
私の隣には、私を認めてくれたアルペジオが居ます。
もうティアナの罵倒は、私の心をなんら揺るがす事はないのです
「連れていけ!」
ティアナは尚も、何かを叫んでいましたが、この場に耳を貸すものは居ませんでした。
国王陛下の命を受けた衛兵がやって来て、ティアナは牢に連れて行かれたのでした。
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