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3章 政略と征略
56.『元』強い者いじめ
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「久しぶりだな、アルベルト様」
「ひ、ひぃ、アリシア!?」
両手を鎖に繋がれ、
両足に鉄球が繋がれ、
何故か半裸で捕縛されている男。
「綺麗なお顔はそのままみたいなだな、アルベルト様」
私はテクテクと彼へ歩み寄る。
出かける前に数度いたぶって、それからずっと会っていなかったからな。
「お前は、ステノン家の三男の所へ嫁いだのではなかったのか?」
「アルベルト様のことが忘れられなくて、戻ってきてしまいましたわ」
語尾にハートがつきそうなくらい、甘く言う。
うん、楽しい。
強者の立場は、
安全な立ち位置は、
元強者が弱者に堕ちている様を見るのは。
「嘘だ、嘘っーーその顔は嘘をついている顔だ!」
「まあ、いやですわ。一度は契りを交わした仲ではありませんか。ーーあれは候補だったから、アルベルト様的には、そんな気は無かったのかもしれませんが」
皮肉を込めて言う。
彼の整った顔を指でゆっくりとなぞる。
男ながら質感のいい弾力。
監禁中もちゃんとご飯は食べていたのだろう。
髭も鼻毛も出ていない。
思えば、髪も整っている。
腐っても、囚われても、名家待遇、ということなのだろう。
大事な人質であることは確かだ、
殺すことは、
死なすことはあってはならない。
ならば見た目を整えるも、できる使用人たちがついでにやったのだろう。
あるいは、単純な敬意か。
腐っても鯛、みたいな。
「……嘘か本当か、どちらでもいいでしょう。決定権はあなたにはないのだから」
耳元で囁く。
「さぁ、始めましょうか。私、今運動不足なんですよ」
だから、と手近にあった鞭的な道具を掴む。
左手はつかえないので、もちろん右手で。
「なのでアルベルト様、お時間いただきますね」
「やめろ、やめてくれ。もう十分やったじゃないか!これ以上、何をするつもりだ!」
懇願するアルベルト。
だけれど私は笑顔で鞭を振るう。
先端がバチっと弾けるような音を出す、
それに併せて、彼も嗚咽と悲鳴を漏らす。
「ああ、楽しい。元、強いものいじめって楽しい♪」
ばちん、
ばちん、
ばちん、ばちん。
スイッチが入ると止まらない、
一方的な暴力に酔いしれる、
体が羽のように軽い、
頭が凄いクリアな感じ。
ああ、やっぱり強いっていいな。
強者って楽しいな。
「ひ、ひぃ、アリシア!?」
両手を鎖に繋がれ、
両足に鉄球が繋がれ、
何故か半裸で捕縛されている男。
「綺麗なお顔はそのままみたいなだな、アルベルト様」
私はテクテクと彼へ歩み寄る。
出かける前に数度いたぶって、それからずっと会っていなかったからな。
「お前は、ステノン家の三男の所へ嫁いだのではなかったのか?」
「アルベルト様のことが忘れられなくて、戻ってきてしまいましたわ」
語尾にハートがつきそうなくらい、甘く言う。
うん、楽しい。
強者の立場は、
安全な立ち位置は、
元強者が弱者に堕ちている様を見るのは。
「嘘だ、嘘っーーその顔は嘘をついている顔だ!」
「まあ、いやですわ。一度は契りを交わした仲ではありませんか。ーーあれは候補だったから、アルベルト様的には、そんな気は無かったのかもしれませんが」
皮肉を込めて言う。
彼の整った顔を指でゆっくりとなぞる。
男ながら質感のいい弾力。
監禁中もちゃんとご飯は食べていたのだろう。
髭も鼻毛も出ていない。
思えば、髪も整っている。
腐っても、囚われても、名家待遇、ということなのだろう。
大事な人質であることは確かだ、
殺すことは、
死なすことはあってはならない。
ならば見た目を整えるも、できる使用人たちがついでにやったのだろう。
あるいは、単純な敬意か。
腐っても鯛、みたいな。
「……嘘か本当か、どちらでもいいでしょう。決定権はあなたにはないのだから」
耳元で囁く。
「さぁ、始めましょうか。私、今運動不足なんですよ」
だから、と手近にあった鞭的な道具を掴む。
左手はつかえないので、もちろん右手で。
「なのでアルベルト様、お時間いただきますね」
「やめろ、やめてくれ。もう十分やったじゃないか!これ以上、何をするつもりだ!」
懇願するアルベルト。
だけれど私は笑顔で鞭を振るう。
先端がバチっと弾けるような音を出す、
それに併せて、彼も嗚咽と悲鳴を漏らす。
「ああ、楽しい。元、強いものいじめって楽しい♪」
ばちん、
ばちん、
ばちん、ばちん。
スイッチが入ると止まらない、
一方的な暴力に酔いしれる、
体が羽のように軽い、
頭が凄いクリアな感じ。
ああ、やっぱり強いっていいな。
強者って楽しいな。
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